貴方誰ですか?〜婚約者が10年ぶりに帰ってきました〜

第一章

この国の王女 ナトリ視点

俺の名はナトリ。俺には最愛の婚約者がいる。俺は数年前に戦争に参加して英雄と呼ばれる存在になった。だが途中にある国の王女に気に入られその国の王女のお気に入りの護衛騎士として勤務している。俺は母国に戻り結婚したい。母国の方が大国で帰ろうと思えば帰れる。だがこの国の王が俺の能力を買ってくれ大量の銃等を送ってくれた。その恩があり2年間この国で働いている。だけど俺も26歳。そろそろ母国に帰りたい。
「国王陛下。恐れながら母国に戻りたく存じます。どうにかお許し頂けませんか？」
「ナトリ…こんな長期間拘束してしまったこと本当に申し訳ないと思っている。だが、どうかあの王女と結婚してやってはくれぬだろうか？」
「国王陛下。大変申し訳ございません。私には母国に最愛の婚約者がいます。妻はその人だけと決めているので。」
「そうか…。ではあいつに見つからんようにひっそりと国を出てくれ。他の兵は分散して、帰らせる。」
「恩情に感謝いたします。国王陛下。」
そうして俺はこの国を出た。