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3章
調教再び
流華が目覚めたのは、彩音より数時間早かった。
拘束されて動かない身体。飽きるほど経験した状況に、思わず乾いた笑いが漏れる。
(また、負けちまったか……)
流華は肘掛け椅子に縛り付けられていた。身につけているのはショーツ一枚のみ。下着があるだけマシだろうが、どうせすぐに奪われるだろう。
目の前には、顔を幕で覆った女が立っていた。
「お前は音峰、の……」
「流石にタフね。彩音はまだ夢の中だというのに。まあ、ダメージを負った場所の違いかもしれないけど」
女の手には瓶と刷毛が握られていた。
水飴のようなピンク色の液体を見て、流華は顔を顰める。
「どいつもこいつも……。そんなに人の身体を弄ぶのが楽しいかよ」
「楽しいわね。あなたみたいな跳ねっ返りをあんあん言わせるのは特に」
ぴたりと胸の前で刷毛を止められる。顔は見えなくても、女の表情はありありと想像できた。
「やめてほしい?」
「好きにしろよ」
冷めた表情を作って、流華はつんと顎をあげる。近づいてくる地獄を感じながらも平静を装う。
べとり、と刷毛が胸に押しつけられた。
(これぐらいなら、問題ない)
「……っ」
「あら? 思ったよりも余裕そうね。残念」
「ざまあみろよ、音峰のクソ当主」
左官のように丁寧に、お椀型の乳房に媚薬が塗り広げられていく。ひやりとした感触、そして塗られた箇所がじわじわと暖まってくる。
「……っ、…………」
右胸、左胸と塗り終わって終わりかと思えば、乳頭付近に二度目の塗り込み。
乳輪をなぞられて、ソフトタッチで頂点を擦られる。乳首の勃起を抑えるのは不可能だった。胸はぱんぱんに張り、桜色の突起が勝手に上向く。
しかし。
「おい……。気持ち悪いんだよ、下手くそ」
じろりと流華は、女を睨む。
「あ、れ? どうして、これだけ塗れば効くはずなのに……」
「こんなのどうってこと、ねえよ。馬鹿にすんじゃねえ、三下」
「なんで、あれ? あれ……?」
焦った調子で塗り込みを追加する音峰当主に、笑みさえ浮かべた。こんなぬるい責め、何時間だって耐えていられる。
ふん、と鼻を鳴らしてやる。
「当てが外れたかよ、このカス。汚ねえもん塗りつけてんじゃ……っ? ……っ⁉︎ あああっ!」
「なんてね」
一瞬だった。
刷毛を置いた女に指で触れられた途端、流華の胸部に快楽が迸った。
「あ、くうあ……っ! あ――~~~っ!」
気持ちいい。胸が焼けるようだった。媚薬を塗られた箇所がじくじくと疼いて、どっと全身から汗が出る。
「仕掛けがないわけないでしょう。良い気になっちゃって、本当に間抜けねえ」
「……っ! 馬鹿に、するんじゃ……っ! っくあ! はあ、ん……っ」
されたことは、ぎゅむ、と胸を揉まれただけ。しかし流華は瀬戸際まで追い詰められていた。拘束椅子を折り畳まんばかりに身体を縮こまらせる。
胸に埋まっていた女の指が開かれる。
乳首をきゅっとつままれて、流華は爪先をピンと立ち上がらせた。
(こんな、すぐに……っ! くそ、イっ……く)
「ダメよ」
ぱあんと頬を張られて、痛みに快楽を散らされた。
「ぐっ……はあ、はあ……っ」
「まだ我慢なさいよ。この変態。後でちゃあんとよがらせてあげるから」
乱れた前髪の奥から健気に睨み続ける流華の頭を、女はくしゃくしゃと撫でてやった。
◇
音峰彩音は、鈍痛の残る額を押さえて、階段を降りていた。
前を歩くクソ当主が、楽しそうに言った。
「媚薬を塗って放置したけど、多分もう浸透しきってドロドロだから。好きになさい」
「あっそう」
牢屋の一つから、てらてらとした液体が漏れ出て来ていて、彩音は躊躇なくそこに入る。
「ふーっ……、ふー……っ」
「……あはっ」
八柱流華は、快楽に侵されきっていた。
紅潮した頬と開ききった鼻、唾液の線がついた口元は、お預けをくらった犬のように欲を表している。眼光は鋭いが、目が潤んでいて威圧にはならない。
ショーツは変色し、愛液は水溜りとなり、全身が汗でてかてかと光っている。
そして一際目を引くのが……。
「すっごい胸……。ぱんっぱんじゃん。下品な身体になったにゃー」
下品、というのは、ほんとは嘘。
上背があるからか、手に収まらない巨乳でも均整が取れて見える。
でも、本人はそう思わないだろう。
指を触れさせ、首筋から乳輪まで撫で下ろす。
「ん、あ……っ!」
「おまけに感度もあがっちゃって。恥ずかしくないですか? ルカちゃあん」
「お前、後悔するな、よ……! もう、あたしとの実力差なんて、ないんだ、ぞ」
「生意気」
「あ……っ、ああんっ!」
きゅっ、と乳輪をつねった。頂点は避けたのに、流華は夥しい愛液を漏らす。ショーツの隙間からこぽりと泡が立つぐらいに。
双剣を取り出して、びりりと下着を引き裂いた。
「あれ、もっと泣き喚く反応を期待してたんだけどにゃ」
「お前を喜ばせるようなこと、するわけ、ないだろ」
股座をまじまじと見つめる。甘酸っぱい匂いと愛液に溢れ、今までの調教の凄絶さを物語るように熱い肉びらがはみ出していた。舌を伸ばして、陰核をつんと弾く。
「ん……っ」
「容赦しないよ」
唇で陰核を挟んで、思いっきり吸い上げた。
「んううっ! ……っう、ううう……っ!」
溢れ出した蜜が顎に伝うのも構わずに、彩音は秘貝にむしゃぶりつく。
「ん、ちゅる……ぐちゅ、ちうー」
「あ、……っ! ――~~~っ! ひ、いあああっ!」
媚薬を塗って放置されていた分、焦れていたのだろうか。膣口に溜まっていた愛液はドロドロとして匂いが強い。全部舐め上げ、舌を奥へ差しこむ。とにかく唾液を擦り付けるように口淫を続ける。
数分も持たずに、流華は身体をのけぞらせた。
「あ、ああっあああっ!」
「んふ、イけ。ルカちゃん」
「ひ、い……っ! っうあっ! イっ……く!」
なすすべもなく屈服する流華。
しかし、地獄はここから始まる。
「彩音。胸でイかせてみなさい。面白いことになるから」
「やめろ……っ、そんな何箇所も同時に……っ、くううっ!」
言われるままに腕を伸ばして、上向いた胸の頂点を摘む。左右同時。
ぐにぐにと乳首を弄ぶと、流華は高い悲鳴をあげる。
「やっ! やああ……っ! まて、待って! なんかおかしい! 胸、熱い……っ!」
彩音は口淫を止めて流華と目を合わせる。胸だけを集中的に弄ぶ。
「ああっ! ひい! っく、やめっ! 止めて! たの、む……っ!」
「止めるわけないでしょ? ボクと戦うとこうなるんです。さ、大きくなるかなあ」
「摘む、なあ! 伸ばすなあ! ……うう、あああっ!」
もみしだくたびに胸全体が張り詰めていっていた。弾力が増す。流華の顔はもう真っ赤でドロドロだ。
「イってください。乳首で無様に」
「ざけんな、ああっ! ――~~~っ!」
「イけ」
彩音も興奮で生唾を飲み込む。搾り上げるように乳房を掴んで、頂点の突起をぐっとつまんだ。
「あ、あああ……っ! ひゃあああああっ!」
深く重たい絶頂。
同時に、張り詰めた流華の双乳から、白い液体が噴き出した。
「あああっ! イくっ! 出てる……っ。止まらな……っ、嫌あああ! ひぐうううっ!」
流華らしからぬ怯えきった嬌声が、激しい射乳絶頂のあわいに響く。驚いて手を離した彩音の目の前で、巨乳が震え、汁が飛び散る。
唇に付いた乳を舐めとると、ほの甘い味がした。
「あ、あう……っ。な、んで……。こんな……」
放心状態の流華は、ぐったりと肘掛け椅子に体重を預ける。
彩音の口元に浮かぶのは笑み。
「……ははっ」
最初は小さく、少しずつ大きくなっていって、甲高い笑い声となる。
「あはははっ! 無様ですねえルカちゃあん! おっぱい出してイくようになっちゃって! サービス精神旺盛じゃないですか!」
「……ぅ、う……っ。あん……っ」
ぴんぴんと、滴りが残った乳首を弾いて喘ぎ声を楽しむ。このまま、七日間ずっと絞り尽くしてやりたいぐらいだ。
なのに、水を差してくる奴がいた。
音峰家当主。
「ちょっと良いかしら」
「……なんだよ。良いところなのに」
振り向きもせず、彩音は流華を弄び続ける。肩に手を置かれてもなお無視する。
だが、その手がいきなり触手に変わって首を締め始めてきたのは、流石に無視できなかった。
「な、ん……っ! ぎあ……っ!」
致命的に反応が遅れた。
彩音は酸欠と痺れにより、一瞬で意識が掠れていく。
「権力者って、弱いのね。成り代わるのは簡単だったわ」
(この声、どこか、で……っ)
最後にそれだけ思って、彩音は完全に気絶した。
◇
(仲間割れ……?)
拘束されたまま、流華は呆然と眺めていた。
しかし、取り払われた幕に、目を見開く。
自分がどれだけ最悪な状況に置かれているのか理解して、背筋が凍った。
「……あ、あ」
音峰家当主の顔は知らないけれど、目の前にいるのは、廃校車で殺したはずの触手型妖魔。
「お前……はっ!」
「こんにちは。愉快な身体になったわね。彩音もお仲間にしてあげるから、安心なさい」
三〇代ぐらいの女型。
手のひらに収まるほどの美乳、すらりと細い腰、大きな臀部の匂い立つような外形。
ノウと呼ばれる妖魔が立っていた。
拘束されて動かない身体。飽きるほど経験した状況に、思わず乾いた笑いが漏れる。
(また、負けちまったか……)
流華は肘掛け椅子に縛り付けられていた。身につけているのはショーツ一枚のみ。下着があるだけマシだろうが、どうせすぐに奪われるだろう。
目の前には、顔を幕で覆った女が立っていた。
「お前は音峰、の……」
「流石にタフね。彩音はまだ夢の中だというのに。まあ、ダメージを負った場所の違いかもしれないけど」
女の手には瓶と刷毛が握られていた。
水飴のようなピンク色の液体を見て、流華は顔を顰める。
「どいつもこいつも……。そんなに人の身体を弄ぶのが楽しいかよ」
「楽しいわね。あなたみたいな跳ねっ返りをあんあん言わせるのは特に」
ぴたりと胸の前で刷毛を止められる。顔は見えなくても、女の表情はありありと想像できた。
「やめてほしい?」
「好きにしろよ」
冷めた表情を作って、流華はつんと顎をあげる。近づいてくる地獄を感じながらも平静を装う。
べとり、と刷毛が胸に押しつけられた。
(これぐらいなら、問題ない)
「……っ」
「あら? 思ったよりも余裕そうね。残念」
「ざまあみろよ、音峰のクソ当主」
左官のように丁寧に、お椀型の乳房に媚薬が塗り広げられていく。ひやりとした感触、そして塗られた箇所がじわじわと暖まってくる。
「……っ、…………」
右胸、左胸と塗り終わって終わりかと思えば、乳頭付近に二度目の塗り込み。
乳輪をなぞられて、ソフトタッチで頂点を擦られる。乳首の勃起を抑えるのは不可能だった。胸はぱんぱんに張り、桜色の突起が勝手に上向く。
しかし。
「おい……。気持ち悪いんだよ、下手くそ」
じろりと流華は、女を睨む。
「あ、れ? どうして、これだけ塗れば効くはずなのに……」
「こんなのどうってこと、ねえよ。馬鹿にすんじゃねえ、三下」
「なんで、あれ? あれ……?」
焦った調子で塗り込みを追加する音峰当主に、笑みさえ浮かべた。こんなぬるい責め、何時間だって耐えていられる。
ふん、と鼻を鳴らしてやる。
「当てが外れたかよ、このカス。汚ねえもん塗りつけてんじゃ……っ? ……っ⁉︎ あああっ!」
「なんてね」
一瞬だった。
刷毛を置いた女に指で触れられた途端、流華の胸部に快楽が迸った。
「あ、くうあ……っ! あ――~~~っ!」
気持ちいい。胸が焼けるようだった。媚薬を塗られた箇所がじくじくと疼いて、どっと全身から汗が出る。
「仕掛けがないわけないでしょう。良い気になっちゃって、本当に間抜けねえ」
「……っ! 馬鹿に、するんじゃ……っ! っくあ! はあ、ん……っ」
されたことは、ぎゅむ、と胸を揉まれただけ。しかし流華は瀬戸際まで追い詰められていた。拘束椅子を折り畳まんばかりに身体を縮こまらせる。
胸に埋まっていた女の指が開かれる。
乳首をきゅっとつままれて、流華は爪先をピンと立ち上がらせた。
(こんな、すぐに……っ! くそ、イっ……く)
「ダメよ」
ぱあんと頬を張られて、痛みに快楽を散らされた。
「ぐっ……はあ、はあ……っ」
「まだ我慢なさいよ。この変態。後でちゃあんとよがらせてあげるから」
乱れた前髪の奥から健気に睨み続ける流華の頭を、女はくしゃくしゃと撫でてやった。
◇
音峰彩音は、鈍痛の残る額を押さえて、階段を降りていた。
前を歩くクソ当主が、楽しそうに言った。
「媚薬を塗って放置したけど、多分もう浸透しきってドロドロだから。好きになさい」
「あっそう」
牢屋の一つから、てらてらとした液体が漏れ出て来ていて、彩音は躊躇なくそこに入る。
「ふーっ……、ふー……っ」
「……あはっ」
八柱流華は、快楽に侵されきっていた。
紅潮した頬と開ききった鼻、唾液の線がついた口元は、お預けをくらった犬のように欲を表している。眼光は鋭いが、目が潤んでいて威圧にはならない。
ショーツは変色し、愛液は水溜りとなり、全身が汗でてかてかと光っている。
そして一際目を引くのが……。
「すっごい胸……。ぱんっぱんじゃん。下品な身体になったにゃー」
下品、というのは、ほんとは嘘。
上背があるからか、手に収まらない巨乳でも均整が取れて見える。
でも、本人はそう思わないだろう。
指を触れさせ、首筋から乳輪まで撫で下ろす。
「ん、あ……っ!」
「おまけに感度もあがっちゃって。恥ずかしくないですか? ルカちゃあん」
「お前、後悔するな、よ……! もう、あたしとの実力差なんて、ないんだ、ぞ」
「生意気」
「あ……っ、ああんっ!」
きゅっ、と乳輪をつねった。頂点は避けたのに、流華は夥しい愛液を漏らす。ショーツの隙間からこぽりと泡が立つぐらいに。
双剣を取り出して、びりりと下着を引き裂いた。
「あれ、もっと泣き喚く反応を期待してたんだけどにゃ」
「お前を喜ばせるようなこと、するわけ、ないだろ」
股座をまじまじと見つめる。甘酸っぱい匂いと愛液に溢れ、今までの調教の凄絶さを物語るように熱い肉びらがはみ出していた。舌を伸ばして、陰核をつんと弾く。
「ん……っ」
「容赦しないよ」
唇で陰核を挟んで、思いっきり吸い上げた。
「んううっ! ……っう、ううう……っ!」
溢れ出した蜜が顎に伝うのも構わずに、彩音は秘貝にむしゃぶりつく。
「ん、ちゅる……ぐちゅ、ちうー」
「あ、……っ! ――~~~っ! ひ、いあああっ!」
媚薬を塗って放置されていた分、焦れていたのだろうか。膣口に溜まっていた愛液はドロドロとして匂いが強い。全部舐め上げ、舌を奥へ差しこむ。とにかく唾液を擦り付けるように口淫を続ける。
数分も持たずに、流華は身体をのけぞらせた。
「あ、ああっあああっ!」
「んふ、イけ。ルカちゃん」
「ひ、い……っ! っうあっ! イっ……く!」
なすすべもなく屈服する流華。
しかし、地獄はここから始まる。
「彩音。胸でイかせてみなさい。面白いことになるから」
「やめろ……っ、そんな何箇所も同時に……っ、くううっ!」
言われるままに腕を伸ばして、上向いた胸の頂点を摘む。左右同時。
ぐにぐにと乳首を弄ぶと、流華は高い悲鳴をあげる。
「やっ! やああ……っ! まて、待って! なんかおかしい! 胸、熱い……っ!」
彩音は口淫を止めて流華と目を合わせる。胸だけを集中的に弄ぶ。
「ああっ! ひい! っく、やめっ! 止めて! たの、む……っ!」
「止めるわけないでしょ? ボクと戦うとこうなるんです。さ、大きくなるかなあ」
「摘む、なあ! 伸ばすなあ! ……うう、あああっ!」
もみしだくたびに胸全体が張り詰めていっていた。弾力が増す。流華の顔はもう真っ赤でドロドロだ。
「イってください。乳首で無様に」
「ざけんな、ああっ! ――~~~っ!」
「イけ」
彩音も興奮で生唾を飲み込む。搾り上げるように乳房を掴んで、頂点の突起をぐっとつまんだ。
「あ、あああ……っ! ひゃあああああっ!」
深く重たい絶頂。
同時に、張り詰めた流華の双乳から、白い液体が噴き出した。
「あああっ! イくっ! 出てる……っ。止まらな……っ、嫌あああ! ひぐうううっ!」
流華らしからぬ怯えきった嬌声が、激しい射乳絶頂のあわいに響く。驚いて手を離した彩音の目の前で、巨乳が震え、汁が飛び散る。
唇に付いた乳を舐めとると、ほの甘い味がした。
「あ、あう……っ。な、んで……。こんな……」
放心状態の流華は、ぐったりと肘掛け椅子に体重を預ける。
彩音の口元に浮かぶのは笑み。
「……ははっ」
最初は小さく、少しずつ大きくなっていって、甲高い笑い声となる。
「あはははっ! 無様ですねえルカちゃあん! おっぱい出してイくようになっちゃって! サービス精神旺盛じゃないですか!」
「……ぅ、う……っ。あん……っ」
ぴんぴんと、滴りが残った乳首を弾いて喘ぎ声を楽しむ。このまま、七日間ずっと絞り尽くしてやりたいぐらいだ。
なのに、水を差してくる奴がいた。
音峰家当主。
「ちょっと良いかしら」
「……なんだよ。良いところなのに」
振り向きもせず、彩音は流華を弄び続ける。肩に手を置かれてもなお無視する。
だが、その手がいきなり触手に変わって首を締め始めてきたのは、流石に無視できなかった。
「な、ん……っ! ぎあ……っ!」
致命的に反応が遅れた。
彩音は酸欠と痺れにより、一瞬で意識が掠れていく。
「権力者って、弱いのね。成り代わるのは簡単だったわ」
(この声、どこか、で……っ)
最後にそれだけ思って、彩音は完全に気絶した。
◇
(仲間割れ……?)
拘束されたまま、流華は呆然と眺めていた。
しかし、取り払われた幕に、目を見開く。
自分がどれだけ最悪な状況に置かれているのか理解して、背筋が凍った。
「……あ、あ」
音峰家当主の顔は知らないけれど、目の前にいるのは、廃校車で殺したはずの触手型妖魔。
「お前……はっ!」
「こんにちは。愉快な身体になったわね。彩音もお仲間にしてあげるから、安心なさい」
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