82 / 256
対峙
しおりを挟む
自分に向かって飛んでくる大石をじっと見据えて、ケインバッハは腰を落とす。
そして両手で柄を強く握ると、刃の向きをくるりと変えて柄を前面に向けた。
背後にはまだエレアーナがいる。
避けるという選択肢は無い。
・・・俺の実力では、こんな大きな石など切れる筈もない。
ならば、砕くか割るか。
それしかない。
握り替えた柄を思い切り大石に叩き付けた。
手首に大きな衝撃が走った。
鉄製の柄で石が三つに砕ける。
「へぇ、以外と冷静に動けるもんだねぇ。大したものだ。・・・じゃぁ、二つにしてみようか。上手くて躱せる毎に、ご褒美として一個ずつ増やしてやるよ」
両手を上にあげようとする賢者くずれの肩の向こうに、遠くからこちらに向かって走る人影が見えた。
あれは・・・ベルフェルトとライナスバージ。
来てくれたのか。
先ほどの衝撃で痛めたのか、手首が鈍く疼き始める。
大丈夫だ、まだやれる。
痛みを堪えて柄を握り直す。
背後の二人に気づかぬままバルクルムが両手を上げる。
今度は大石が二つ浮き上がった。
走り寄る二人が眼を大きく見開くのが見えた。
ライナスバージは、走りながら懐の短剣を取り出し、バルクルムに向かって投げる。
だが、それよりも早く、バルクルムは両手を横に交差するように振った。
右方向から、そして少し遅れて左方向から、それぞれ大きな石がケインバッハへと向かって行く。
バルクルムの右肩に、ライナスバージの投げた短剣が突き刺さる。
「ぐぅっ!」
痛みに顔を歪めるバルクルムだが、一度飛ばされた大石の速度は緩まない。
ケインバッハは、手首の痛みに構うことなく、再び柄を石に打ち付けた。
柄が石を打つと同時に、手首に大きな衝撃と鋭い痛みが走り抜ける。
右方向から飛んできた石は、めり込ませた柄によってケインバッハの目の前で二つに砕けた。
だが、左から飛んできた石がもう目前まで迫っている。
間に合わない。
ああ、でも大丈夫。
あの二人が来たのなら、エレアーナは無事だ。
良かった。
そう思った時。
恐ろしいほどの風圧を背後に感じて。
後ろから、何かが凄まじい勢いで突き出され、ケインバッハの頬をかすめた。
刹那、大石が眼前で砕ける。
それも、粉々に。
「・・・え?」
横に見えるのは、太く逞しい腕。
突き出されたのは、固く握りしめた拳。
大石を砕いた拳は、血が滲んでいて。
呆然とするケインバッハの後ろから、聞きなれた声がする。
「ギリギリだったな。間に合ってよかった」
この声は・・・。
「・・・カーン団長?」
「ああ。エレアーナ嬢はこちらで保護した。よくやったな、ケインバッハ」
そう言うと、後ろから大きくてごつごつした手が、ケインの頭をぽん、と叩いた。
保護、した。
無事・・・だった。
ほっとした途端、手首の猛烈な痛みに意識が向いた。
ケインの目線に合わせてカーンも視線を落とした。
「あー、こりゃ、ひどいな。骨にヒビが入ってるかもしれんぞ」
そう言うカーン団長の左拳からは、ぽたり、ぽたり、と血が滴っている。
それだけではない。
見れば、同じく左側の腕に少し大きめの刺傷があり、そこからも出血している。
「カーン団長こそ大丈夫ですか? 拳と・・・その腕の傷・・・」
「ん? ああ、これか。大丈夫だ。自分で刺してみただけだから」
「は?」
「いやぁ、どうにも同じところをぐるぐる回ってたもんでな。惑わされてるのかと思って、こう、剣でグサッと・・・」
「これはこれは。おい、聞いたか、ライナスバージ。どうやら痛いのが嫌じゃない奇特な人物がいるようだぞ。それも、よりによってお前の肉親に」
「・・・親父・・・。少しは加減しろよ」
存在を全く無視されたまま、話が進んでいることに気づいたバルクルムは、片方の手で肩の傷を押さえながら、懐にもう片方の手を突っ込んだ。
「賢者であるこの私を無視するなぁっ! ここにいる者ども全員、これを頭から被って死んでしまえ!」
そう叫んで、取りだした小瓶の蓋に手をかけようとした瞬間。
「させるか」
ライナスバージの抜いた剣が、バルクルムの首筋にぴたりと当てられた。
「ひっ!」
「動くと切るよ?」
普段の明るさをすっかり顰め、殺気のみを漂わせるライナスバージに、バルクルムの動きが固まる。
「いくら金を積まれたか知らないが、まだこれ以上やるってんなら、腕や足の一本や二本や三本、取られる覚悟は出来てるんだろうな?」
「・・・」
「おい、誰か手伝ってくれ。こいつを拘束する」
ふたりの騎士が駆け寄り、左右からバルクルムの腕を掴んだ。
後ろ手に拘束しようとライナスバージが手をまわした時。
バルクルムの足元が、一瞬、ふらついて。
ほんの少しの隙間が生まれる。
バルクルムは、にやりと笑った。
「おぉっと、手が滑った」
「っ!」
その間をついて。
バルクルムは、手に持っていた小瓶を空高く放り投げる。
「・・・!」
騎士たちから、声にならない悲鳴が上がる。
小瓶の蓋は閉まったまま。
だが、地面に落ちれば、確実に割れる。
「はっはぁ! 頭から被りたくなきゃ、落っことしてガスにしてやるよ。みんな仲良く永遠におねんねしちまいな!」
意気揚々と叫ぶバルクルムを嘲るように、冷ややかな声が背後から響いた。
「・・・死ぬなら一人で死ね。他人を巻き込むな。この愚か者の下衆野郎が」
「なっ、なんだと?」
顔を怒りに染め上げ、バルクルムが振り返る。
その言葉と共に、前にすっと歩み出たのは、ラファイエラスだった。
そして両手で柄を強く握ると、刃の向きをくるりと変えて柄を前面に向けた。
背後にはまだエレアーナがいる。
避けるという選択肢は無い。
・・・俺の実力では、こんな大きな石など切れる筈もない。
ならば、砕くか割るか。
それしかない。
握り替えた柄を思い切り大石に叩き付けた。
手首に大きな衝撃が走った。
鉄製の柄で石が三つに砕ける。
「へぇ、以外と冷静に動けるもんだねぇ。大したものだ。・・・じゃぁ、二つにしてみようか。上手くて躱せる毎に、ご褒美として一個ずつ増やしてやるよ」
両手を上にあげようとする賢者くずれの肩の向こうに、遠くからこちらに向かって走る人影が見えた。
あれは・・・ベルフェルトとライナスバージ。
来てくれたのか。
先ほどの衝撃で痛めたのか、手首が鈍く疼き始める。
大丈夫だ、まだやれる。
痛みを堪えて柄を握り直す。
背後の二人に気づかぬままバルクルムが両手を上げる。
今度は大石が二つ浮き上がった。
走り寄る二人が眼を大きく見開くのが見えた。
ライナスバージは、走りながら懐の短剣を取り出し、バルクルムに向かって投げる。
だが、それよりも早く、バルクルムは両手を横に交差するように振った。
右方向から、そして少し遅れて左方向から、それぞれ大きな石がケインバッハへと向かって行く。
バルクルムの右肩に、ライナスバージの投げた短剣が突き刺さる。
「ぐぅっ!」
痛みに顔を歪めるバルクルムだが、一度飛ばされた大石の速度は緩まない。
ケインバッハは、手首の痛みに構うことなく、再び柄を石に打ち付けた。
柄が石を打つと同時に、手首に大きな衝撃と鋭い痛みが走り抜ける。
右方向から飛んできた石は、めり込ませた柄によってケインバッハの目の前で二つに砕けた。
だが、左から飛んできた石がもう目前まで迫っている。
間に合わない。
ああ、でも大丈夫。
あの二人が来たのなら、エレアーナは無事だ。
良かった。
そう思った時。
恐ろしいほどの風圧を背後に感じて。
後ろから、何かが凄まじい勢いで突き出され、ケインバッハの頬をかすめた。
刹那、大石が眼前で砕ける。
それも、粉々に。
「・・・え?」
横に見えるのは、太く逞しい腕。
突き出されたのは、固く握りしめた拳。
大石を砕いた拳は、血が滲んでいて。
呆然とするケインバッハの後ろから、聞きなれた声がする。
「ギリギリだったな。間に合ってよかった」
この声は・・・。
「・・・カーン団長?」
「ああ。エレアーナ嬢はこちらで保護した。よくやったな、ケインバッハ」
そう言うと、後ろから大きくてごつごつした手が、ケインの頭をぽん、と叩いた。
保護、した。
無事・・・だった。
ほっとした途端、手首の猛烈な痛みに意識が向いた。
ケインの目線に合わせてカーンも視線を落とした。
「あー、こりゃ、ひどいな。骨にヒビが入ってるかもしれんぞ」
そう言うカーン団長の左拳からは、ぽたり、ぽたり、と血が滴っている。
それだけではない。
見れば、同じく左側の腕に少し大きめの刺傷があり、そこからも出血している。
「カーン団長こそ大丈夫ですか? 拳と・・・その腕の傷・・・」
「ん? ああ、これか。大丈夫だ。自分で刺してみただけだから」
「は?」
「いやぁ、どうにも同じところをぐるぐる回ってたもんでな。惑わされてるのかと思って、こう、剣でグサッと・・・」
「これはこれは。おい、聞いたか、ライナスバージ。どうやら痛いのが嫌じゃない奇特な人物がいるようだぞ。それも、よりによってお前の肉親に」
「・・・親父・・・。少しは加減しろよ」
存在を全く無視されたまま、話が進んでいることに気づいたバルクルムは、片方の手で肩の傷を押さえながら、懐にもう片方の手を突っ込んだ。
「賢者であるこの私を無視するなぁっ! ここにいる者ども全員、これを頭から被って死んでしまえ!」
そう叫んで、取りだした小瓶の蓋に手をかけようとした瞬間。
「させるか」
ライナスバージの抜いた剣が、バルクルムの首筋にぴたりと当てられた。
「ひっ!」
「動くと切るよ?」
普段の明るさをすっかり顰め、殺気のみを漂わせるライナスバージに、バルクルムの動きが固まる。
「いくら金を積まれたか知らないが、まだこれ以上やるってんなら、腕や足の一本や二本や三本、取られる覚悟は出来てるんだろうな?」
「・・・」
「おい、誰か手伝ってくれ。こいつを拘束する」
ふたりの騎士が駆け寄り、左右からバルクルムの腕を掴んだ。
後ろ手に拘束しようとライナスバージが手をまわした時。
バルクルムの足元が、一瞬、ふらついて。
ほんの少しの隙間が生まれる。
バルクルムは、にやりと笑った。
「おぉっと、手が滑った」
「っ!」
その間をついて。
バルクルムは、手に持っていた小瓶を空高く放り投げる。
「・・・!」
騎士たちから、声にならない悲鳴が上がる。
小瓶の蓋は閉まったまま。
だが、地面に落ちれば、確実に割れる。
「はっはぁ! 頭から被りたくなきゃ、落っことしてガスにしてやるよ。みんな仲良く永遠におねんねしちまいな!」
意気揚々と叫ぶバルクルムを嘲るように、冷ややかな声が背後から響いた。
「・・・死ぬなら一人で死ね。他人を巻き込むな。この愚か者の下衆野郎が」
「なっ、なんだと?」
顔を怒りに染め上げ、バルクルムが振り返る。
その言葉と共に、前にすっと歩み出たのは、ラファイエラスだった。
23
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~
塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます!
2.23完結しました!
ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。
相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。
ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。
幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。
好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。
そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。
それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……?
妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話
切なめ恋愛ファンタジー
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
むにゃむにゃしてたら私にだけ冷たい幼馴染と結婚してました~お飾り妻のはずですが溺愛しすぎじゃないですか⁉~
景華
恋愛
「シリウス・カルバン……むにゃむにゃ……私と結婚、してぇ……むにゃむにゃ」
「……は?」
そんな寝言のせいで、すれ違っていた二人が結婚することに!?
精霊が作りし国ローザニア王国。
セレンシア・ピエラ伯爵令嬢には、国家機密扱いとなるほどの秘密があった。
【寝言の強制実行】。
彼女の寝言で発せられた言葉は絶対だ。
精霊の加護を持つ王太子ですらパシリに使ってしまうほどの強制力。
そしてそんな【寝言の強制実行】のせいで結婚してしまった相手は、彼女の幼馴染で公爵令息にして副騎士団長のシリウス・カルバン。
セレンシアを元々愛してしまったがゆえに彼女の前でだけクールに装ってしまうようになっていたシリウスは、この結婚を機に自分の本当の思いを素直に出していくことを決意し自分の思うがままに溺愛しはじめるが、セレンシアはそれを寝言のせいでおかしくなっているのだと勘違いをしたまま。
それどころか、自分の寝言のせいで結婚してしまっては申し訳ないからと、3年間白い結婚をして離縁しようとまで言い出す始末。
自分の思いを信じてもらえないシリウスは、彼女の【寝言の強制実行】の力を消し去るため、どこかにいるであろう魔法使いを探し出す──!!
大人になるにつれて離れてしまった心と身体の距離が少しずつ縮まって、絡まった糸が解けていく。
すれ違っていた二人の両片思い勘違い恋愛ファンタジー!!
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる