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第1章
第114話 贈答品準備
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解毒治癒玉と追加の光水をレオノールさんにあげても良いって母様にも了承を得られた。レオノールさんに渡しておいた光水はキノコ事件で使っちゃっただろうからね。
次にレオノールさんに会った時に渡せるように急いで「レオノールさんに渡すセット」を用意することにする。
解毒治癒玉を持ち歩いてもらいたいって考えているんだけど、玉のままだと持ち歩きにくいんじゃないかって思う。丸いから転がっていってしまいそうだし。
ペンダントにして身につけていれば、いざという時にすぐに使えるかな。
魔石に穴を開けちゃうと機能が損なわれちゃうから丸のままペンダントに出来るようにしたい。解毒治癒玉を実際に使うときに魔法陣に魔力を流す部分が表面に出ていれば良いと思う。
金属の台座でも良いけど直ぐに作れるのは網みたいなやつかな。糸を網のように編んで魔石を包み込むみたいにしたものだ。
以前メイリにアクセサリを作ってあげる時に、色々試しに作ったものがあるから今回は時間節約で以前作ったものを使うことにする。色は焦げ茶色で渋い。
欲を言えば、魔石の色に合わせた糸で編みたいと思ったけど、焦茶色と水魔石の色の組み合わせも悪くなさそう。
ペンダントヘッドと同じ色の糸で首からぶら下げるための紐を縫い付けていると、ふと、脳裏にまた絵が浮かんでいきた。
ーーーレオン兄様~。母様に頂いたハンカチが汚れてしまいました
ーーーこの足跡は……
ーーーエメラふじんが……
ーーー……テッド、大事なものはなるべく隠しておくんだ
ーーー踏まれちゃうから?
ーーーそうだね……。汚れたり壊れたりしたら嫌だろう?
クリクリの銀髪巻毛の男の子が、その子より少し年上のサラサラした銀髪を後ろに束ねた男の子に泣きながら駆け寄った。
手には足跡がついたらしい土で汚れたハンカチを握りしめている。
サラサラした銀髪の男の子はかなり若いけど、多分レオノールさんだ。僕と同じくらいの歳かな。
クリクリ巻毛のテッド君は、メイリより小さいみたいだ。レオノールさんの弟のようだ。
レオノールさんが幼いと言うことは、これは過去の光景なんだろうか。
ーーー第一夫人の子だからってライラック侯爵家の後継になれるとでも思っているのかしら。後継は、長男であるサイモンよ
ーーー後継など……。考えていません
ーーーあの女……。ユリシア夫人はまた寝込んでいるのかしら。か弱くていらっしゃること
ーーー……母上に何かしたら承知しないぞ
ーーーあら、怖い顔。何もしていないじゃない。でも、貴方がいると、旦那様の気が変わって後継にしようって言い出すのではないかって、気が気じゃないの。つい、ついユリシア夫人に当たってしまうかもしれないわねぇ
ーーー僕は、後を継ぐ気はないし、父上にもそう伝えてある!
ーーーでも旦那様はどうしても貴方を除籍しないって言うんだものぉ。安心できないわぁ~
今度は、もう少し年上になったレオノールさん。今の殿下達と同じ位の年齢に見える。
レオノールさんがオネエっぽくはない。普通にイケメンだ。
意地悪そうな顔をしたご婦人と言い争いをしている。会話の感じからすると、さっきのクリクリ頭のテッド君が言っていたエメラ夫人という人かな。意地悪そうな顔をしているけど言っていることも意地悪っぽかった。
次にレオノールさんに会った時に渡せるように急いで「レオノールさんに渡すセット」を用意することにする。
解毒治癒玉を持ち歩いてもらいたいって考えているんだけど、玉のままだと持ち歩きにくいんじゃないかって思う。丸いから転がっていってしまいそうだし。
ペンダントにして身につけていれば、いざという時にすぐに使えるかな。
魔石に穴を開けちゃうと機能が損なわれちゃうから丸のままペンダントに出来るようにしたい。解毒治癒玉を実際に使うときに魔法陣に魔力を流す部分が表面に出ていれば良いと思う。
金属の台座でも良いけど直ぐに作れるのは網みたいなやつかな。糸を網のように編んで魔石を包み込むみたいにしたものだ。
以前メイリにアクセサリを作ってあげる時に、色々試しに作ったものがあるから今回は時間節約で以前作ったものを使うことにする。色は焦げ茶色で渋い。
欲を言えば、魔石の色に合わせた糸で編みたいと思ったけど、焦茶色と水魔石の色の組み合わせも悪くなさそう。
ペンダントヘッドと同じ色の糸で首からぶら下げるための紐を縫い付けていると、ふと、脳裏にまた絵が浮かんでいきた。
ーーーレオン兄様~。母様に頂いたハンカチが汚れてしまいました
ーーーこの足跡は……
ーーーエメラふじんが……
ーーー……テッド、大事なものはなるべく隠しておくんだ
ーーー踏まれちゃうから?
ーーーそうだね……。汚れたり壊れたりしたら嫌だろう?
クリクリの銀髪巻毛の男の子が、その子より少し年上のサラサラした銀髪を後ろに束ねた男の子に泣きながら駆け寄った。
手には足跡がついたらしい土で汚れたハンカチを握りしめている。
サラサラした銀髪の男の子はかなり若いけど、多分レオノールさんだ。僕と同じくらいの歳かな。
クリクリ巻毛のテッド君は、メイリより小さいみたいだ。レオノールさんの弟のようだ。
レオノールさんが幼いと言うことは、これは過去の光景なんだろうか。
ーーー第一夫人の子だからってライラック侯爵家の後継になれるとでも思っているのかしら。後継は、長男であるサイモンよ
ーーー後継など……。考えていません
ーーーあの女……。ユリシア夫人はまた寝込んでいるのかしら。か弱くていらっしゃること
ーーー……母上に何かしたら承知しないぞ
ーーーあら、怖い顔。何もしていないじゃない。でも、貴方がいると、旦那様の気が変わって後継にしようって言い出すのではないかって、気が気じゃないの。つい、ついユリシア夫人に当たってしまうかもしれないわねぇ
ーーー僕は、後を継ぐ気はないし、父上にもそう伝えてある!
ーーーでも旦那様はどうしても貴方を除籍しないって言うんだものぉ。安心できないわぁ~
今度は、もう少し年上になったレオノールさん。今の殿下達と同じ位の年齢に見える。
レオノールさんがオネエっぽくはない。普通にイケメンだ。
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