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第1章
第185話 破壊
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僕も泡撃ちを試してみたいけど、一応、水の泡の魔法陣魔石で弓の練習はできそうだという事は分かったので剣術の訓練も出来そうかを確認することにした。
剣術エリアに移動して、木剣を持って自分の周りに魔力を通した水の泡の魔法陣魔石を置く。
ポコっと泡が一つ浮かび上がった。それを素早く木剣で叩くと泡が消えた。
「クリス、一応剣の訓練だから姿勢とか意識しよう」
「あ、分かった」
泡を消すだけだと思って、かなり適当に木剣を振り回していたようだ。姿勢を正して、剣を構えた。
そこに、ポコ、ポコと二箇所から泡が出てきた。
「よっ!はっ!」
上段に構えて泡が空中で停止したところを狙って剣を振る。もう一つの泡は空中で停止せずにフヨフヨと上がっていってしまうので
ジャンプして斬りかかる。着地したと思ったらもう次の泡が出ている。
「面白ーい!」
自分で作ったものだけど、泡が出るタイミングを適当にしているから、次にどこから泡が出てくるかが読めない。
それを仮想の敵が現れたって想定して斬っていくのは楽しい。
魔法陣魔石で囲む円を大きくしていくと、泡を斬るのに移動距離が必要になって難易度が上がる。
「魔石の数を多くして泡が沢山出てくるようにしたら更に難易度が上がるね!
それと、一定時間経っても斬られなかった泡は、消える時に大きい音を立てるとかにしたらちゃんと斬れたのかどうか分かりやすいよね!」
「……それは、メイリとか俺達の訓練用でやれば良いと思うよ。これはこのままでも十分だよ」
「そう?消し損なったらパーン!って音を立てて弾けたら楽しいと思ったんだけど」
「慣れてなかったら、全然消せずにパンパン音が鳴りまくるんだぞ。
令嬢が怯えるかもしれないし、護衛が驚いて駆け付けても困るだろ」
「なるほど……」
護衛がびっくりするほどの音を出そうとは思ってなかったんだけど、
パチパチと弾ける泡に囲まれたら嫌かもしれない。
あくまでも楽しく訓練する道具だから、嫌かもしれないことは避けておこう。
「あら、おはよう。早いのね」
「レオノールさん、ゴーシュさん、おはようございます」
剣術練習の時の魔石をおく最適な位置をあれこれ検証していたら、レオノールさんとゴーシュさんが訓練場に入ってきた。
次の瞬間、ポコっと魔法陣魔石から泡が浮かび上がった。
ピクッとレオノールさんの眉が動き、ゴーシュさんは目を見開いた。
「訓練用の道具です」
浮かび上がった泡を兄上が木剣で突いた。
「遊びみたいなものですけど、もしよければご紹介しようと思って」
その為に準備してましたよって感じで兄上が微笑みを浮かべながらもう一つ浮かび上がってきた泡も消した。
「それは……、魔道具なの?」
レオノールさんが興味を持ってくれたみたいだったので、家に前からあって、訓練とかに使ってたものだとか、元々はどこかの商人から昔買い取ったものらしいとかあらかじめ決めておいた設定で兄上が説明した。
ゴーシュさんは水の泡の魔法陣魔石の用途を聞いた段階で、早速剣術エリアで試し始めた。
レオノールさんは、ゴーシュさんが泡に向かって剣を振っている様子を
横目に見ながら、顎に手を添えて考えている様子だ。
「なるほど。目新しくて遊び要素があるのね……。
それに動く的を射る練習もできると……。なかなか良い道具ね!ゴー……」
レオノールさんがゴーシュさんの方を振り返り声をかけようとした時、
ゴーシュさんが持っていた木剣が、水の泡の魔法陣魔石を叩き飛ばした。
コーンと音を立てて魔石が飛んでいき、転がりながら泡を連続で出し始めた。
「え?」
「ああ!」
慌てて転がった魔法陣魔石に駆け寄ると、どうやら魔石に傷がついてしまって、
魔法陣が変な風に動いたらしい。それと、多分ゴーシュさんの剣が魔力を帯びてたんだと思う。
剣術エリアに移動して、木剣を持って自分の周りに魔力を通した水の泡の魔法陣魔石を置く。
ポコっと泡が一つ浮かび上がった。それを素早く木剣で叩くと泡が消えた。
「クリス、一応剣の訓練だから姿勢とか意識しよう」
「あ、分かった」
泡を消すだけだと思って、かなり適当に木剣を振り回していたようだ。姿勢を正して、剣を構えた。
そこに、ポコ、ポコと二箇所から泡が出てきた。
「よっ!はっ!」
上段に構えて泡が空中で停止したところを狙って剣を振る。もう一つの泡は空中で停止せずにフヨフヨと上がっていってしまうので
ジャンプして斬りかかる。着地したと思ったらもう次の泡が出ている。
「面白ーい!」
自分で作ったものだけど、泡が出るタイミングを適当にしているから、次にどこから泡が出てくるかが読めない。
それを仮想の敵が現れたって想定して斬っていくのは楽しい。
魔法陣魔石で囲む円を大きくしていくと、泡を斬るのに移動距離が必要になって難易度が上がる。
「魔石の数を多くして泡が沢山出てくるようにしたら更に難易度が上がるね!
それと、一定時間経っても斬られなかった泡は、消える時に大きい音を立てるとかにしたらちゃんと斬れたのかどうか分かりやすいよね!」
「……それは、メイリとか俺達の訓練用でやれば良いと思うよ。これはこのままでも十分だよ」
「そう?消し損なったらパーン!って音を立てて弾けたら楽しいと思ったんだけど」
「慣れてなかったら、全然消せずにパンパン音が鳴りまくるんだぞ。
令嬢が怯えるかもしれないし、護衛が驚いて駆け付けても困るだろ」
「なるほど……」
護衛がびっくりするほどの音を出そうとは思ってなかったんだけど、
パチパチと弾ける泡に囲まれたら嫌かもしれない。
あくまでも楽しく訓練する道具だから、嫌かもしれないことは避けておこう。
「あら、おはよう。早いのね」
「レオノールさん、ゴーシュさん、おはようございます」
剣術練習の時の魔石をおく最適な位置をあれこれ検証していたら、レオノールさんとゴーシュさんが訓練場に入ってきた。
次の瞬間、ポコっと魔法陣魔石から泡が浮かび上がった。
ピクッとレオノールさんの眉が動き、ゴーシュさんは目を見開いた。
「訓練用の道具です」
浮かび上がった泡を兄上が木剣で突いた。
「遊びみたいなものですけど、もしよければご紹介しようと思って」
その為に準備してましたよって感じで兄上が微笑みを浮かべながらもう一つ浮かび上がってきた泡も消した。
「それは……、魔道具なの?」
レオノールさんが興味を持ってくれたみたいだったので、家に前からあって、訓練とかに使ってたものだとか、元々はどこかの商人から昔買い取ったものらしいとかあらかじめ決めておいた設定で兄上が説明した。
ゴーシュさんは水の泡の魔法陣魔石の用途を聞いた段階で、早速剣術エリアで試し始めた。
レオノールさんは、ゴーシュさんが泡に向かって剣を振っている様子を
横目に見ながら、顎に手を添えて考えている様子だ。
「なるほど。目新しくて遊び要素があるのね……。
それに動く的を射る練習もできると……。なかなか良い道具ね!ゴー……」
レオノールさんがゴーシュさんの方を振り返り声をかけようとした時、
ゴーシュさんが持っていた木剣が、水の泡の魔法陣魔石を叩き飛ばした。
コーンと音を立てて魔石が飛んでいき、転がりながら泡を連続で出し始めた。
「え?」
「ああ!」
慌てて転がった魔法陣魔石に駆け寄ると、どうやら魔石に傷がついてしまって、
魔法陣が変な風に動いたらしい。それと、多分ゴーシュさんの剣が魔力を帯びてたんだと思う。
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