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新たな出会い
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眠りから覚めた時、ナオキは自分の部屋のベッドの中では無かった。
目を開けると、いつもの見慣れた天井と違った。ナオキの家の白い壁紙とは違い、天井にあるはずのライトも無い。代わりにとても高くて広くて少し汚れたグレーな天井がそこには有る。
背中が冷たい。とても硬いモノの上で寝ている。床で寝ているのか?
――ここは――
状況がわからずにいた。まだ夢の中だろうか。
「目が覚めたかい?」
突然、横から男の声がしたのでそちらに目を向けた。
誰?
知らない青年だった。
好青年――そんな印象だ。年は多分上だろう、身長はナオキより高そうだ。細身で髪は黒髪セミロング。はっきりした優しい目をしている。服装は黒い無地のシャツに下はベージュのパンツ。ブラウンの革靴を履いている。随分シンプルな服装だ。
笑みを浮かべている青年からは敵意は感じず、不思議と怖くは無い。
青年は片膝をついた。
「初めまして。僕の名前は赤城八京。君に危害を与えるつもりはないからどうか落ち着いて話を聞いてほしい。大丈夫かな?」
八京と名乗る青年はこちらを刺激しないようにゆっくり、はっきり、穏やかな口調で話しかけた。
「……はあ……」
状況が理解できないせいで何とも間抜けな返事をしてしまった。
「身体、起こせるかい?」
八京は右手を差し出してきた。その手をナオキは握った。八京は手に力を込め腕を引いて上半身を起こしてくれた。背中も支えてくれている。
「気分はどう? どこか痛いところはない?」
紳士だ
言われてナオキは自分の身体を確認する。
「はい。大丈夫です。何ともありません」
おそらく年上だからだろう。咄嗟に敬語になってしまう。
気分は悪くないしどこも痛くはない。だが頭の中は今の状況を理解しようと目まぐるしく動いている。いつの間にか眠気も吹っ飛んでいる。
「なら良かった。まずは君の名前を教えてくれるかな?」
相手の名前を聞いておいて、こっちは言っていないことに気付き慌ててしまう。
「な、ナオキ。叢雲ナオキです」
「ナオキ君か、よろしく。今こんな状況でいろいろと混乱してると思うから、僕から説明させてもらうよ。でもその前に場所を変えようか。ここは暗いし寒いから」
「はあ……」
思考がついていかない。まだ夢の中にいるのか? 気持ちを落ち着かせようと一度深呼吸をする。
ナオキは改めて周りを見渡した。
かなり広い……学校の体育館ほどはありそうだ。壁はレンガに見える。壁のところどころにロウソクを乗せた皿があり、小さな炎が揺らめいて薄暗く明かりの役目を果たしていた。
改めて気付いたが、紺色のマントのようなものを纏った四人の男たちがナオキと八京を囲んでいる。マントの男たちは一言もしゃべらないし動こうともしない。ただナオキの様子を伺っている。
ナオキのいる床には大きな丸や三角や四角。見たこともない記号がいろいろ描かれていた。
これは……アニメやゲームなんかで見た魔法陣みたいだな……
八京は立ち上がり、左の扉へと歩き出した。
「こっちだよ、ついてきて」
ナオキも立ち上がり、八京に言われるままに後を歩き出した。
八京が先に進むのを付いて行きながら周りを見回した。
なんか中世ヨーロッパの城の中にいるみたいだ見たいだな……
「中世ヨーロッパの城の中見たいでしょ?」
「――ッ!? ――」
ナオキの心を見透かしたように八京は言った。
「僕もそう感じたからね。君が不安でいっぱいなのも良くわかるよ」
「僕も?」
この人も同じ体験をしてここにいるってことか?
「うん、でも細かい説明は部屋に行ってからにしよう。いろいろ聞きたいこともあるだろうしね」
「そ、そうですね……もう何が何だかわからないし聞きたいことだらけですよ」
「やっぱりそうだよね。でも君は割と落ち着いてるほうだよ」
「え?」
その言い方……オレとこの人以外にも何人か同じ体験をしてるのか?
そんなことを考えながら歩いていると、ある扉の前で八京が止った。
「この部屋だよ。さあ入って」
八京は扉を開けた。
目を開けると、いつもの見慣れた天井と違った。ナオキの家の白い壁紙とは違い、天井にあるはずのライトも無い。代わりにとても高くて広くて少し汚れたグレーな天井がそこには有る。
背中が冷たい。とても硬いモノの上で寝ている。床で寝ているのか?
――ここは――
状況がわからずにいた。まだ夢の中だろうか。
「目が覚めたかい?」
突然、横から男の声がしたのでそちらに目を向けた。
誰?
知らない青年だった。
好青年――そんな印象だ。年は多分上だろう、身長はナオキより高そうだ。細身で髪は黒髪セミロング。はっきりした優しい目をしている。服装は黒い無地のシャツに下はベージュのパンツ。ブラウンの革靴を履いている。随分シンプルな服装だ。
笑みを浮かべている青年からは敵意は感じず、不思議と怖くは無い。
青年は片膝をついた。
「初めまして。僕の名前は赤城八京。君に危害を与えるつもりはないからどうか落ち着いて話を聞いてほしい。大丈夫かな?」
八京と名乗る青年はこちらを刺激しないようにゆっくり、はっきり、穏やかな口調で話しかけた。
「……はあ……」
状況が理解できないせいで何とも間抜けな返事をしてしまった。
「身体、起こせるかい?」
八京は右手を差し出してきた。その手をナオキは握った。八京は手に力を込め腕を引いて上半身を起こしてくれた。背中も支えてくれている。
「気分はどう? どこか痛いところはない?」
紳士だ
言われてナオキは自分の身体を確認する。
「はい。大丈夫です。何ともありません」
おそらく年上だからだろう。咄嗟に敬語になってしまう。
気分は悪くないしどこも痛くはない。だが頭の中は今の状況を理解しようと目まぐるしく動いている。いつの間にか眠気も吹っ飛んでいる。
「なら良かった。まずは君の名前を教えてくれるかな?」
相手の名前を聞いておいて、こっちは言っていないことに気付き慌ててしまう。
「な、ナオキ。叢雲ナオキです」
「ナオキ君か、よろしく。今こんな状況でいろいろと混乱してると思うから、僕から説明させてもらうよ。でもその前に場所を変えようか。ここは暗いし寒いから」
「はあ……」
思考がついていかない。まだ夢の中にいるのか? 気持ちを落ち着かせようと一度深呼吸をする。
ナオキは改めて周りを見渡した。
かなり広い……学校の体育館ほどはありそうだ。壁はレンガに見える。壁のところどころにロウソクを乗せた皿があり、小さな炎が揺らめいて薄暗く明かりの役目を果たしていた。
改めて気付いたが、紺色のマントのようなものを纏った四人の男たちがナオキと八京を囲んでいる。マントの男たちは一言もしゃべらないし動こうともしない。ただナオキの様子を伺っている。
ナオキのいる床には大きな丸や三角や四角。見たこともない記号がいろいろ描かれていた。
これは……アニメやゲームなんかで見た魔法陣みたいだな……
八京は立ち上がり、左の扉へと歩き出した。
「こっちだよ、ついてきて」
ナオキも立ち上がり、八京に言われるままに後を歩き出した。
八京が先に進むのを付いて行きながら周りを見回した。
なんか中世ヨーロッパの城の中にいるみたいだ見たいだな……
「中世ヨーロッパの城の中見たいでしょ?」
「――ッ!? ――」
ナオキの心を見透かしたように八京は言った。
「僕もそう感じたからね。君が不安でいっぱいなのも良くわかるよ」
「僕も?」
この人も同じ体験をしてここにいるってことか?
「うん、でも細かい説明は部屋に行ってからにしよう。いろいろ聞きたいこともあるだろうしね」
「そ、そうですね……もう何が何だかわからないし聞きたいことだらけですよ」
「やっぱりそうだよね。でも君は割と落ち着いてるほうだよ」
「え?」
その言い方……オレとこの人以外にも何人か同じ体験をしてるのか?
そんなことを考えながら歩いていると、ある扉の前で八京が止った。
「この部屋だよ。さあ入って」
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