13 / 90
ゴブリン
しおりを挟む
明日香と二人、草むらの中に身を潜めている。
視線の先には開けた場所があり、二匹の動くモノがいた。
ゴブリンだ
身長は1mほど。二匹とも濃い緑色の皮膚、耳は人間よりも大きくて尖っている。髪は無く目がとても大きい。指で瞼を開けば目玉が転げ落ちそうだ。
二匹は落ちている木の実を食べていてこちらに気付いていない。
「……こんなにスグ見つけられるなんてラッキーね」
隣でうつ伏せになっている明日香が小声で話す。明日香とはお互いの腕が密着するほどの距離だ。初めてゴブリンを発見した興奮もあるが、明日香との近さに明日香の甘い香りが別の意味でもナオキを興奮させる。
「明日香、本当に殺すの?」
こちらも小声で話す。返ってくる答えは分かっているがあえて質問をした。いや、返ってくる答えが違っていてほしい。
「当たり前でしょ。そのためにこうやって二人できたんでしょ? もういい加減諦めなさいよ」
むしろそっちが諦めてほしかった。だが、ここまで来たからにはやるしかない。
「うん……でも実際どうするつもりなの?」
「そうねぇ。向こうは二匹いるんだから、私が合図をしたらお互い一匹ずつやっつければいいんじゃない?」
「や、やっぱそうだよね。ちなみに明日香が二匹やっつけるっていう案はどうかな? もともとオレは見学の予定だったし……」
「何馬鹿なこと言ってるの。私一人であの二匹殺れって!? 引っ叩くわよ」
どうやら初めから明日香はナオキにも魔物退治をさせる気だったようだ。
話が違うじゃないか……まぁそんな気もしてたけど……
「ごめん。でもちょっと待って、まだ心の準備が出来てないから」
「ナオキの心の準備が出来るの持ってたら私がおばあちゃんになっちゃうじゃない。いい? さっさと剣を握って。『せーの』で行くわよ」
明日香がうつ伏せから四つん這いになり置いてあった槍を握る。
「え? あ? もう?」
つられてナオキも四つん這いになり、背中に背負っていた剣を抜こうとした――だがうまく抜けずにもたついてしまった。
「ちょっと早くしなさいよ! アイツらに気付かれるでしょ」
急かされれば急かされるほど焦ってしまい剣は中々抜けずにいた。
あと少しで抜けるところまで来たとき、剣が手から離れてしまった。その時――剣が抜けてしまい草の上に落ちてしまった。
ガサッ
その音でゴブリンたちがこちらに視線を向けた。
気付かれた!?
体中に廻っている血液が沸騰していく。
緊張と恐怖と興奮が入り混じり頭の中が真っ白になる。
「何してるの! 気付かれちゃったじゃない! ほら行くよ」
明日香がナオキの背中を叩く。
「う、うん。ごめん」
「そんな言葉いいから、早く剣を持ちなさいよ。いい? お互い一匹ずつ仕留めるのよ」
そう言いながら明日香は草を掻き分けてゴブリン目掛けて走り出した。
ヤバい。急がないと
焦りながらも剣を持ち、草を掻き分け走り始める。
明日香はゴブリンの目の前まで迫っていた。
「ハアアァァァーー」
持っていた槍を両手で持ち、大きく振りかぶりながら、ゴブリンへ振り下ろす。
――しかし攻撃の動作が大きく、ゴブリンは右へ躱した。
「まだぁ」
そこへ明日香は、振り下ろした槍を避けたゴブリン目掛けて薙ぎ払った。その矛先は見事ゴブリンの腹を切り裂いた。
やった! 明日香すごいぞ!
ナオキが心の中で叫んだその直後、もう一匹のゴブリンが明日香目掛けて飛びつこうとしていた。
「明日香、危ない!」
ナオキが叫ぶより早く明日香は後ろへ飛びゴブリンの攻撃を回避した。
「ふう~」
明日香は深呼吸をして呼吸を整えている。次の戦闘を意識しているようだ。
凄い……凄いぞ明日香。もう一匹やっつけた。それに引き換えオレは……
明日香の隣まで走ってきたが、そこから先へは進むことが出来なかった。本来なら、明日香が攻撃を躱したタイミングでナオキが一撃入れればゴブリンを倒して終了だった。せっかくのチャンスを逃したことになる。
「ちょっとナオキ! アンタの獲物なんだからさっさとやっつけてよ。ほら、アイツかなり怒ってるじゃない」
声でわかる。明日香はイラついている。
「いや、無理だよ。怖いし、それに何だか可哀そうじゃないか」
「……ハァ……」
明日香のため息が聞こえる。否、聞こえるようにあえて大袈裟にため息をついたのかもしれない。
「可哀そう? 相手はゴブリンよ!? 人間に害しか与えない害虫に対して何言ってるの? いいから早くやりなさいよ」
明日香の言うことは分かるが身体が震えて動かない。相手はゴブリンだ。だがゴブリンにだって命があることには変わりない。
「ほら、その手に持ってる剣で一突きよ! そうすればスグ終わるわ」
「そんな簡単にいくかよ。相手だって生きてるんだ。もしかしたら襲ってくるかもしれないじゃないか」
「……チッ」
今度は舌打ちが聞こえた。
女子が舌打ちなんかするなよ。
こんな状況なのに何て呑気なことが頭に浮かぶんだろう。上手く考えがまとまらない。
目の前のゴブリンは、相当頭に来ている。口からは、ダラダラと垂れたよだれと一緒にうめき声が聞こえる。目は吊り上がり赤く充血している。
怒るのも無理はない。彼(彼女?)の仲間を一方的に殺されたのだ。当然こっちのことは憎くて仕方がないだろう。そんなゴブリンに対して心の底から謝りたいと思うのは異常なことだろうか?
どうしたら目の前のゴブリンを殺さずにやり過ごせるだろう――
しかし、こちらの考えなどお構いなしに明日香は、ゴブリン目掛けて飛び出した――
だがゴブリンは明日香の動きを読んでいた。ゴブリンは明日香目掛けて飛び出し、そのまま明日香のミゾオチへ体当たりをした。鈍い衝撃音がナオキの耳まで届く。
明日香はその衝撃で後ろへ吹っ飛んだ。その拍子に持っていた槍が手から離れる。
「あぁ……」
明日香がヤバい
どうしたらいいのか分からなかった。ゴブリンを殺す? 明日香を抱えて逃げる? 明日香を置いて逃げる? 大きな声を出して八京に助けを求める? 堂々巡りな思考が出ては消える。どれが正解なのかが分からない。どれも正解でどれも間違えのように思える。
ヤバい……ヤバい……ヤバい……ヤバい……ヤバい……
自分が何に対して怖がっているかも分からない。
明日香は腹を抱えてうずくまっている。呼吸も上手くできていない。苦痛と息苦しさがこっちにも伝わる。
そんな中、ゴブリンは明日香の持っていた槍を手に取り明日香の方へ歩き出した。
明日香を攻撃する気だ
このままじゃ明日香が危ない
ナオキは自分の頬を強く張り、気合を注入した。
動け……動け……動け……
明日香を助けないと。目の前で明日香が殺されてしまう。
ゴブリンは明日香の目の前に立っている。両手に持っている槍を高く持ち上げ、今にも振り下ろしそうだ。
明日香が殺される光景が脳裏に映った――ナオキは全力疾走した。
間に合えぇぇぇl
ゴブリンの持っている槍の刃先が、明日香目掛けて振り下ろされている。その動きがスローモーションに見えた。
明日香を助けるんだ――
今はその思いだけがナオキを動かしていた。
ゴブリンの一撃を明日香が受ける瞬間、ナオキはヘッドスライディングのように飛び、明日香を勢いよく突き飛ばした。
ナオキは勢い余って、そのまま明日香のいた場所を飛び越えるかと思えたが、『ドゥ』という音とともに背中に鈍い衝撃が襲った。
「あがぁぁぁ!」
声にならないうめき声が出る。
「馬鹿! 何で私を突き飛ばすの!? ゴブリンを攻撃しなさいよ!」
「うぅぅ」
せっかく身を挺して助けたのに酷い言われようだ。だが明日香の言っていることはもっともだと今になって気付いた。そうすれば攻撃を受けずに明日香と二人、このピンチを乗り越えられただろう。
「危ない! ナオキよけて」
明日香の叫びが言い終わらないうちに、再び背中に衝撃が走った。
先ほどの攻撃より強烈だ。
「うっ……」
痛みで意識が朦朧とする。出来ればこのまま意識を失ってしまいたい。だが、そうなったら確実に二人とも終わってしまう。何とかして動かないといけないが、まともに動くことが出来ないでいた。
更に攻撃は続く。
何度も何度もナオキの背中には衝撃が走りそのたびにカミナリに打たれたような痛みがナオキを襲った。
「や、やめて! ナオキが死んじゃう……」
明日香の叫び声が遠くで聞こえる。
ゴブリンの攻撃が止んでいる――トドメを刺そうとしているのか。
このまま死ぬのか……
もうこの状況では何もできない。意識がもうろうとする中、ナオキには玲の顔が浮かんでいた。玲は何もしゃべらずナオキを見ている。
……玲……悪かったな……
ナオキは心の中で呟き死を覚悟した。
「いやーーーー」
遠くで明日香の叫び声がする。悲しそうな、苦しそうな、心の中からの叫び声のように感じた。
そんなに悲しむなよ。それより逃げろ明日香……
ゴブリンからの一撃が来ることを覚悟してナオキは思った。
――しかし、いつまで待っても次の一撃が来ない。薄れる意識の中でナオキは八京の背中を見たような気がした。そしてナオキの意識は遠のいていった――
視線の先には開けた場所があり、二匹の動くモノがいた。
ゴブリンだ
身長は1mほど。二匹とも濃い緑色の皮膚、耳は人間よりも大きくて尖っている。髪は無く目がとても大きい。指で瞼を開けば目玉が転げ落ちそうだ。
二匹は落ちている木の実を食べていてこちらに気付いていない。
「……こんなにスグ見つけられるなんてラッキーね」
隣でうつ伏せになっている明日香が小声で話す。明日香とはお互いの腕が密着するほどの距離だ。初めてゴブリンを発見した興奮もあるが、明日香との近さに明日香の甘い香りが別の意味でもナオキを興奮させる。
「明日香、本当に殺すの?」
こちらも小声で話す。返ってくる答えは分かっているがあえて質問をした。いや、返ってくる答えが違っていてほしい。
「当たり前でしょ。そのためにこうやって二人できたんでしょ? もういい加減諦めなさいよ」
むしろそっちが諦めてほしかった。だが、ここまで来たからにはやるしかない。
「うん……でも実際どうするつもりなの?」
「そうねぇ。向こうは二匹いるんだから、私が合図をしたらお互い一匹ずつやっつければいいんじゃない?」
「や、やっぱそうだよね。ちなみに明日香が二匹やっつけるっていう案はどうかな? もともとオレは見学の予定だったし……」
「何馬鹿なこと言ってるの。私一人であの二匹殺れって!? 引っ叩くわよ」
どうやら初めから明日香はナオキにも魔物退治をさせる気だったようだ。
話が違うじゃないか……まぁそんな気もしてたけど……
「ごめん。でもちょっと待って、まだ心の準備が出来てないから」
「ナオキの心の準備が出来るの持ってたら私がおばあちゃんになっちゃうじゃない。いい? さっさと剣を握って。『せーの』で行くわよ」
明日香がうつ伏せから四つん這いになり置いてあった槍を握る。
「え? あ? もう?」
つられてナオキも四つん這いになり、背中に背負っていた剣を抜こうとした――だがうまく抜けずにもたついてしまった。
「ちょっと早くしなさいよ! アイツらに気付かれるでしょ」
急かされれば急かされるほど焦ってしまい剣は中々抜けずにいた。
あと少しで抜けるところまで来たとき、剣が手から離れてしまった。その時――剣が抜けてしまい草の上に落ちてしまった。
ガサッ
その音でゴブリンたちがこちらに視線を向けた。
気付かれた!?
体中に廻っている血液が沸騰していく。
緊張と恐怖と興奮が入り混じり頭の中が真っ白になる。
「何してるの! 気付かれちゃったじゃない! ほら行くよ」
明日香がナオキの背中を叩く。
「う、うん。ごめん」
「そんな言葉いいから、早く剣を持ちなさいよ。いい? お互い一匹ずつ仕留めるのよ」
そう言いながら明日香は草を掻き分けてゴブリン目掛けて走り出した。
ヤバい。急がないと
焦りながらも剣を持ち、草を掻き分け走り始める。
明日香はゴブリンの目の前まで迫っていた。
「ハアアァァァーー」
持っていた槍を両手で持ち、大きく振りかぶりながら、ゴブリンへ振り下ろす。
――しかし攻撃の動作が大きく、ゴブリンは右へ躱した。
「まだぁ」
そこへ明日香は、振り下ろした槍を避けたゴブリン目掛けて薙ぎ払った。その矛先は見事ゴブリンの腹を切り裂いた。
やった! 明日香すごいぞ!
ナオキが心の中で叫んだその直後、もう一匹のゴブリンが明日香目掛けて飛びつこうとしていた。
「明日香、危ない!」
ナオキが叫ぶより早く明日香は後ろへ飛びゴブリンの攻撃を回避した。
「ふう~」
明日香は深呼吸をして呼吸を整えている。次の戦闘を意識しているようだ。
凄い……凄いぞ明日香。もう一匹やっつけた。それに引き換えオレは……
明日香の隣まで走ってきたが、そこから先へは進むことが出来なかった。本来なら、明日香が攻撃を躱したタイミングでナオキが一撃入れればゴブリンを倒して終了だった。せっかくのチャンスを逃したことになる。
「ちょっとナオキ! アンタの獲物なんだからさっさとやっつけてよ。ほら、アイツかなり怒ってるじゃない」
声でわかる。明日香はイラついている。
「いや、無理だよ。怖いし、それに何だか可哀そうじゃないか」
「……ハァ……」
明日香のため息が聞こえる。否、聞こえるようにあえて大袈裟にため息をついたのかもしれない。
「可哀そう? 相手はゴブリンよ!? 人間に害しか与えない害虫に対して何言ってるの? いいから早くやりなさいよ」
明日香の言うことは分かるが身体が震えて動かない。相手はゴブリンだ。だがゴブリンにだって命があることには変わりない。
「ほら、その手に持ってる剣で一突きよ! そうすればスグ終わるわ」
「そんな簡単にいくかよ。相手だって生きてるんだ。もしかしたら襲ってくるかもしれないじゃないか」
「……チッ」
今度は舌打ちが聞こえた。
女子が舌打ちなんかするなよ。
こんな状況なのに何て呑気なことが頭に浮かぶんだろう。上手く考えがまとまらない。
目の前のゴブリンは、相当頭に来ている。口からは、ダラダラと垂れたよだれと一緒にうめき声が聞こえる。目は吊り上がり赤く充血している。
怒るのも無理はない。彼(彼女?)の仲間を一方的に殺されたのだ。当然こっちのことは憎くて仕方がないだろう。そんなゴブリンに対して心の底から謝りたいと思うのは異常なことだろうか?
どうしたら目の前のゴブリンを殺さずにやり過ごせるだろう――
しかし、こちらの考えなどお構いなしに明日香は、ゴブリン目掛けて飛び出した――
だがゴブリンは明日香の動きを読んでいた。ゴブリンは明日香目掛けて飛び出し、そのまま明日香のミゾオチへ体当たりをした。鈍い衝撃音がナオキの耳まで届く。
明日香はその衝撃で後ろへ吹っ飛んだ。その拍子に持っていた槍が手から離れる。
「あぁ……」
明日香がヤバい
どうしたらいいのか分からなかった。ゴブリンを殺す? 明日香を抱えて逃げる? 明日香を置いて逃げる? 大きな声を出して八京に助けを求める? 堂々巡りな思考が出ては消える。どれが正解なのかが分からない。どれも正解でどれも間違えのように思える。
ヤバい……ヤバい……ヤバい……ヤバい……ヤバい……
自分が何に対して怖がっているかも分からない。
明日香は腹を抱えてうずくまっている。呼吸も上手くできていない。苦痛と息苦しさがこっちにも伝わる。
そんな中、ゴブリンは明日香の持っていた槍を手に取り明日香の方へ歩き出した。
明日香を攻撃する気だ
このままじゃ明日香が危ない
ナオキは自分の頬を強く張り、気合を注入した。
動け……動け……動け……
明日香を助けないと。目の前で明日香が殺されてしまう。
ゴブリンは明日香の目の前に立っている。両手に持っている槍を高く持ち上げ、今にも振り下ろしそうだ。
明日香が殺される光景が脳裏に映った――ナオキは全力疾走した。
間に合えぇぇぇl
ゴブリンの持っている槍の刃先が、明日香目掛けて振り下ろされている。その動きがスローモーションに見えた。
明日香を助けるんだ――
今はその思いだけがナオキを動かしていた。
ゴブリンの一撃を明日香が受ける瞬間、ナオキはヘッドスライディングのように飛び、明日香を勢いよく突き飛ばした。
ナオキは勢い余って、そのまま明日香のいた場所を飛び越えるかと思えたが、『ドゥ』という音とともに背中に鈍い衝撃が襲った。
「あがぁぁぁ!」
声にならないうめき声が出る。
「馬鹿! 何で私を突き飛ばすの!? ゴブリンを攻撃しなさいよ!」
「うぅぅ」
せっかく身を挺して助けたのに酷い言われようだ。だが明日香の言っていることはもっともだと今になって気付いた。そうすれば攻撃を受けずに明日香と二人、このピンチを乗り越えられただろう。
「危ない! ナオキよけて」
明日香の叫びが言い終わらないうちに、再び背中に衝撃が走った。
先ほどの攻撃より強烈だ。
「うっ……」
痛みで意識が朦朧とする。出来ればこのまま意識を失ってしまいたい。だが、そうなったら確実に二人とも終わってしまう。何とかして動かないといけないが、まともに動くことが出来ないでいた。
更に攻撃は続く。
何度も何度もナオキの背中には衝撃が走りそのたびにカミナリに打たれたような痛みがナオキを襲った。
「や、やめて! ナオキが死んじゃう……」
明日香の叫び声が遠くで聞こえる。
ゴブリンの攻撃が止んでいる――トドメを刺そうとしているのか。
このまま死ぬのか……
もうこの状況では何もできない。意識がもうろうとする中、ナオキには玲の顔が浮かんでいた。玲は何もしゃべらずナオキを見ている。
……玲……悪かったな……
ナオキは心の中で呟き死を覚悟した。
「いやーーーー」
遠くで明日香の叫び声がする。悲しそうな、苦しそうな、心の中からの叫び声のように感じた。
そんなに悲しむなよ。それより逃げろ明日香……
ゴブリンからの一撃が来ることを覚悟してナオキは思った。
――しかし、いつまで待っても次の一撃が来ない。薄れる意識の中でナオキは八京の背中を見たような気がした。そしてナオキの意識は遠のいていった――
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる