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誕生日
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会場は、とあるマンションの一室、ということになった。
病院はやはり難しいし、あまり大仰なのもバレつ可能性がある。そして病院から近いので、外出許可も取りやすいとのこと。もちろん、葵さんには内緒だ。伊集院さんはあの病院にずいぶん顔が利くのか、そのあたりはしっかりやってくれた。
問題は、あたしのほうだった。
「うーん……」
マンションは彼が仕事用に使っているものらしく、そこの台所を使用して構わない、と言ってくれたのだ。オーブンも道具も、それから材料もみんな揃えてくれた。足りなかったのは、あたしの腕だ。
「……またぺしゃんこですね……」
スポンジケーキのことだった。蓮君がそばに来て、へこんだものをつまみ食いする。
「味はおいしいですけど」
「でも、つぶれてちゃショートケーキとは言えない……」
台所そばのテーブルで、あたしはあのノートを広げる。最後のページに書かれていたショートケーキは、楓さんの思いも一緒に綴られていた。
――十代最後の誕生日に
そしてそこに小さく、葵さんの誕生日が書いてあったのだ。
「原因はわかってるんですか?」
「オーブンがあればなんとかなると思ってたんだけどね。ちょっと……コツをつかむのが難しい」
なにせ、二十年前のものだ。
あたしがいた時代とはやっぱり違う。
「いっそ業務用のものを用意してもらうとか」
「……言ったら本当になりそうだからやめて」
そう、伊集院さんは必要だと言えば、お金に糸目はつけない。それがいいか悪いかは別として、あたしとしてはどうしても普通のオーブンで作りたかった。
「……そろそろ、病院に戻らないとまずいですね」
時計を見ると、蓮君が言った。
そうなのだ。時間がもう少しあれば、なんとかなりそうだけど、葵さんにバレないように、ということは、病院にもいなければならない。ちょこちょこ抜け出して来ているものの、どうしても時間が限られる。
「……あと何回、できそうですか?」
「本番を入れて3回くらいかな……」
「……念のため、4回分の時間を取りましょう」
急いで片づけていた時のことだ。
「調子はどうだい?」
ちょうど、伊集院さんがやってきた。あたしはびくっと肩をゆらす。
「あ……えっと……」
テーブルの上に置かれたケーキを見て、伊集院さんは眉を寄せた。
「うむ。苦戦しているようだね。どうだろう。ここはプロに頼む、というのは?」
「あ……あの、もうちょっとだけ、もうちょっとだけ粘らせてもらえませんか? もう少しなんです、たぶん」
「そうか。そこまで言うのなら、私は構わないけれど、何か作業の効率化をはかるものはないものかな?」
「……できることといえば、材料の計量とかですかね」
「よし、早速善処するとしよう」
伊集院さんはどこかに電話をかけて、何やら話している。あたしはひとまず蓮君と一緒にマンションを出た。
その夜のことだった。
葵さんと部屋の前で別れた後、伊集院さんのマンションへと急ぐ。ドアを開けると、立っていたのは千里さんだった。
「え……あの、どうしたんですか?」
あまりに突然の登場に、あたしは立ちすくんでしまう。
「何って、助っ人に来たんですよ」
千里さんはいつも通りの格好で、腰に手をあてていた。すると中から更に伊集院さんと、平治さんまで出てくる。
「二人にはどちらにせよ、参加してもらうと思っていてね。少し来るのが早くなっただけだよ」
「お嬢様の誕生日ですもの。ぜひお手伝いさせてください」
料理はすべて、千里さんが担当してくれるという。
あたしはじんわり、うれしくなるのを感じていた。
飾り付けは、平治さんと蓮君が担当してくれた。それをながめつつ、あたしはケーキを焼く。
「少し材料の配分を変えてみたらどうですか?」
千里さんのアドバイスをきいて、ちょっと調整してみた。すると、今度はちゃんと膨らんだ。
ふしぎだった。
できなかったのが、うそのようだ。
「一人でやってると、意外に気がつかなかったりしますからね」
確かに、それはあるかもしれない。
あたしは材料の配合をメモする。その時だった。
――あれ?
なんだろう。ちょっと手が、おかしい気がした。
そこにあるのは、確かに手のひらなのに、向こう側が見える気がするのだ。
そう、透けている。
錯覚だろうか。
変な感じがして、ボウルに触れようとした。でも、触れなかったのだ。
あたしは、血の気が引いていくのを感じる。
あわてて蓮君のことを見た。すると彼も、こっちを見ていた。
目が合って、その時わかる。
あと、少しなんだ。
あと少ししか、ここにはいられない。
当日は、それこそ忙しかった。
葵さんに気づかれないよう、泰三さんを連れ出し、そして葵さんのこともマンションに連れていかなくてはならない。
葵さんのほうは、伊集院さんに任せた。泰三さんのほうは、あたしと蓮君だ。泰三さんにはあらかじめ話しておいたので、病院を出るのはスムーズだった。
「……頼んだものは、見つかったか?」
泰三さんに効かれて、そうだった、とあたしたちは思い出す。
「――これで間違いありませんか?」
念のため、確認してもらう。泰三さんはゆっくりと頷き、軽く微笑んだ。
泰三さんを先にマンションへ連れて行き、後は葵さんの到着を待つ。あたしは最後に、ケーキをデコレーションした。予定の時間より少し前に、日向さんがやってくる。
そして、葵さんが来た。
彼女は泣き出しそうになったのを、なんとかこらえる。ロウソクは、あえて用意しなかった。
そこで泰三さんが口を開いた。
「――葵、それからみんなにも、聞いてもらいたいことがある」
いよいよか、と思った。
泰三さんが合図すると、例の箱を蓮君が持ってくる。そして、それを受け取った。
「寛君、今まで散々世話になっていて、こんなことを言えた義理じゃないのはわかっている。だが親として、どうしても娘には幸せになってもらいたい」
「……父上?」
眉を寄せたのは、葵さんだった。
「これで、娘のことは諦めてもらえないだろうか」
なんとか、箱を開けた。中は変わらず、桐谷家の家、それから土地の権利書だ。差し出されたそれを、伊集院さんは静かなまなざしで見ていた。
「ーー父上、何を言っているのですか」
あわてたのは、もちろん葵さんだ。声をあげると同時に、泰三さんのもとへ駆け寄る。
すると泰三さんは、わかっていたかのように葵さんを見た。やさしい、そしてやわらかいまなざしで。そのせいだろうか。葵さんはなかなか、次の言葉を発することができない。
「……ずっと、黙っていたことがある。おまえの母、楓のことだ」
「――え?」
「おまえは自分のせいで、楓が亡くなったと思っているが、実際には違う」
その言葉に、あたしはどきりとした。
けどどこかで、わかっていたような気もしていた。
「だって……あの時私が、母に頼まれて……」
「――火を用意したのは、おれだ」
泰三さんの口調は、淡々としていた。
蝋燭を用意してほしい。そう葵さんに言ったのは、確かに楓さんだった。でも実際、取りに行く途中で泰三さんに会い、部屋に戻るように言ったという。
「……そして、火を放ったのも、おれなんだ」
葵さんの身体が固まる。その様子は、まるでそのことを知っているかのようだった。
「……なぜ、そんなこと、を?」
葵さんの身体が、今度は震え始める。
「――単純に、魔が差した」
泰三さんと楓さんは、仲が良かった。だからこそもう、解放してやりたかった。自由気ままな彼女の魂を、空へと放ってやりたかった。
もちろん、考えていただけだ。実行に移そうなどとは思っていない。なのにあの時一瞬、あの瞬間だけ、火が、二人の手から離れた。
誤算だったのは、葵さんがその場を目撃してしまったことだ。そして火が大きくなり、葵さんは自分が火を放ったと思いこんでしまった。
「おまえには、何度も本当のことを話そうと思った。けれど、本当にそれが良いのか、ずっと悩んでいた。父親が母に手をかけたことと、娘が罪を背負うこと。どちらがおまえにとって、苦しいだろう。答えが出ないまま、今日まで来てしまって、な」
けど、と、続ける。
「ようやく、決心がついた。長がったなあ、とても」
泰三さんが宙をあおぐ。そしてもう一度、葵さんを見た。
「――葵。今日限りで、おまえを桐谷家から、勘当する」
「……ちち、うえ……?」
「おまえはーー自由に生きるといい」
泰三さんの言葉が響く。
次の瞬間、とたんに世界が反転する。
あたしの目の前は、真っ暗になった。
病院はやはり難しいし、あまり大仰なのもバレつ可能性がある。そして病院から近いので、外出許可も取りやすいとのこと。もちろん、葵さんには内緒だ。伊集院さんはあの病院にずいぶん顔が利くのか、そのあたりはしっかりやってくれた。
問題は、あたしのほうだった。
「うーん……」
マンションは彼が仕事用に使っているものらしく、そこの台所を使用して構わない、と言ってくれたのだ。オーブンも道具も、それから材料もみんな揃えてくれた。足りなかったのは、あたしの腕だ。
「……またぺしゃんこですね……」
スポンジケーキのことだった。蓮君がそばに来て、へこんだものをつまみ食いする。
「味はおいしいですけど」
「でも、つぶれてちゃショートケーキとは言えない……」
台所そばのテーブルで、あたしはあのノートを広げる。最後のページに書かれていたショートケーキは、楓さんの思いも一緒に綴られていた。
――十代最後の誕生日に
そしてそこに小さく、葵さんの誕生日が書いてあったのだ。
「原因はわかってるんですか?」
「オーブンがあればなんとかなると思ってたんだけどね。ちょっと……コツをつかむのが難しい」
なにせ、二十年前のものだ。
あたしがいた時代とはやっぱり違う。
「いっそ業務用のものを用意してもらうとか」
「……言ったら本当になりそうだからやめて」
そう、伊集院さんは必要だと言えば、お金に糸目はつけない。それがいいか悪いかは別として、あたしとしてはどうしても普通のオーブンで作りたかった。
「……そろそろ、病院に戻らないとまずいですね」
時計を見ると、蓮君が言った。
そうなのだ。時間がもう少しあれば、なんとかなりそうだけど、葵さんにバレないように、ということは、病院にもいなければならない。ちょこちょこ抜け出して来ているものの、どうしても時間が限られる。
「……あと何回、できそうですか?」
「本番を入れて3回くらいかな……」
「……念のため、4回分の時間を取りましょう」
急いで片づけていた時のことだ。
「調子はどうだい?」
ちょうど、伊集院さんがやってきた。あたしはびくっと肩をゆらす。
「あ……えっと……」
テーブルの上に置かれたケーキを見て、伊集院さんは眉を寄せた。
「うむ。苦戦しているようだね。どうだろう。ここはプロに頼む、というのは?」
「あ……あの、もうちょっとだけ、もうちょっとだけ粘らせてもらえませんか? もう少しなんです、たぶん」
「そうか。そこまで言うのなら、私は構わないけれど、何か作業の効率化をはかるものはないものかな?」
「……できることといえば、材料の計量とかですかね」
「よし、早速善処するとしよう」
伊集院さんはどこかに電話をかけて、何やら話している。あたしはひとまず蓮君と一緒にマンションを出た。
その夜のことだった。
葵さんと部屋の前で別れた後、伊集院さんのマンションへと急ぐ。ドアを開けると、立っていたのは千里さんだった。
「え……あの、どうしたんですか?」
あまりに突然の登場に、あたしは立ちすくんでしまう。
「何って、助っ人に来たんですよ」
千里さんはいつも通りの格好で、腰に手をあてていた。すると中から更に伊集院さんと、平治さんまで出てくる。
「二人にはどちらにせよ、参加してもらうと思っていてね。少し来るのが早くなっただけだよ」
「お嬢様の誕生日ですもの。ぜひお手伝いさせてください」
料理はすべて、千里さんが担当してくれるという。
あたしはじんわり、うれしくなるのを感じていた。
飾り付けは、平治さんと蓮君が担当してくれた。それをながめつつ、あたしはケーキを焼く。
「少し材料の配分を変えてみたらどうですか?」
千里さんのアドバイスをきいて、ちょっと調整してみた。すると、今度はちゃんと膨らんだ。
ふしぎだった。
できなかったのが、うそのようだ。
「一人でやってると、意外に気がつかなかったりしますからね」
確かに、それはあるかもしれない。
あたしは材料の配合をメモする。その時だった。
――あれ?
なんだろう。ちょっと手が、おかしい気がした。
そこにあるのは、確かに手のひらなのに、向こう側が見える気がするのだ。
そう、透けている。
錯覚だろうか。
変な感じがして、ボウルに触れようとした。でも、触れなかったのだ。
あたしは、血の気が引いていくのを感じる。
あわてて蓮君のことを見た。すると彼も、こっちを見ていた。
目が合って、その時わかる。
あと、少しなんだ。
あと少ししか、ここにはいられない。
当日は、それこそ忙しかった。
葵さんに気づかれないよう、泰三さんを連れ出し、そして葵さんのこともマンションに連れていかなくてはならない。
葵さんのほうは、伊集院さんに任せた。泰三さんのほうは、あたしと蓮君だ。泰三さんにはあらかじめ話しておいたので、病院を出るのはスムーズだった。
「……頼んだものは、見つかったか?」
泰三さんに効かれて、そうだった、とあたしたちは思い出す。
「――これで間違いありませんか?」
念のため、確認してもらう。泰三さんはゆっくりと頷き、軽く微笑んだ。
泰三さんを先にマンションへ連れて行き、後は葵さんの到着を待つ。あたしは最後に、ケーキをデコレーションした。予定の時間より少し前に、日向さんがやってくる。
そして、葵さんが来た。
彼女は泣き出しそうになったのを、なんとかこらえる。ロウソクは、あえて用意しなかった。
そこで泰三さんが口を開いた。
「――葵、それからみんなにも、聞いてもらいたいことがある」
いよいよか、と思った。
泰三さんが合図すると、例の箱を蓮君が持ってくる。そして、それを受け取った。
「寛君、今まで散々世話になっていて、こんなことを言えた義理じゃないのはわかっている。だが親として、どうしても娘には幸せになってもらいたい」
「……父上?」
眉を寄せたのは、葵さんだった。
「これで、娘のことは諦めてもらえないだろうか」
なんとか、箱を開けた。中は変わらず、桐谷家の家、それから土地の権利書だ。差し出されたそれを、伊集院さんは静かなまなざしで見ていた。
「ーー父上、何を言っているのですか」
あわてたのは、もちろん葵さんだ。声をあげると同時に、泰三さんのもとへ駆け寄る。
すると泰三さんは、わかっていたかのように葵さんを見た。やさしい、そしてやわらかいまなざしで。そのせいだろうか。葵さんはなかなか、次の言葉を発することができない。
「……ずっと、黙っていたことがある。おまえの母、楓のことだ」
「――え?」
「おまえは自分のせいで、楓が亡くなったと思っているが、実際には違う」
その言葉に、あたしはどきりとした。
けどどこかで、わかっていたような気もしていた。
「だって……あの時私が、母に頼まれて……」
「――火を用意したのは、おれだ」
泰三さんの口調は、淡々としていた。
蝋燭を用意してほしい。そう葵さんに言ったのは、確かに楓さんだった。でも実際、取りに行く途中で泰三さんに会い、部屋に戻るように言ったという。
「……そして、火を放ったのも、おれなんだ」
葵さんの身体が固まる。その様子は、まるでそのことを知っているかのようだった。
「……なぜ、そんなこと、を?」
葵さんの身体が、今度は震え始める。
「――単純に、魔が差した」
泰三さんと楓さんは、仲が良かった。だからこそもう、解放してやりたかった。自由気ままな彼女の魂を、空へと放ってやりたかった。
もちろん、考えていただけだ。実行に移そうなどとは思っていない。なのにあの時一瞬、あの瞬間だけ、火が、二人の手から離れた。
誤算だったのは、葵さんがその場を目撃してしまったことだ。そして火が大きくなり、葵さんは自分が火を放ったと思いこんでしまった。
「おまえには、何度も本当のことを話そうと思った。けれど、本当にそれが良いのか、ずっと悩んでいた。父親が母に手をかけたことと、娘が罪を背負うこと。どちらがおまえにとって、苦しいだろう。答えが出ないまま、今日まで来てしまって、な」
けど、と、続ける。
「ようやく、決心がついた。長がったなあ、とても」
泰三さんが宙をあおぐ。そしてもう一度、葵さんを見た。
「――葵。今日限りで、おまえを桐谷家から、勘当する」
「……ちち、うえ……?」
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