もうそろ

Nuts

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6.卵がゆ

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みんなは私を見た時、

「どこにでもいる内気な女の子」
と捉えるだろう。

それでいい。それがいい。
女の子でいることは苦ではない。
可愛いものは好きだし、オシャレなものも好きだ。

センスは無いが。
けれど毎月の憂鬱は苦だ。

約2週間に及ぶ喜怒哀楽は心身を疲弊させる。

1度足をカミソリで切ってみた。

うっすらと滲み出てきて、ガーゼで止めた。
翌朝、ガーゼに気持ち程度に染み込んでいるくすんだ赤に少し楽しくなる。

昔から体だけは強かったから、鼻血が頻繁に出た時も高揚した。
流行病にかかった時も、いつもよりだるい体と、温度計の指し示す38度の熱が嬉しかった。

父がお粥を買ってきてくれた。大好きな卵がゆだった。

両親が離婚して、給与が高かった母について行った。
父とはたまに連絡を取り合う程度だった。
円満な離婚だった。
程なくして母が彼氏を作った。
最初は嫌ではなかったが、私の「平気な人」とはかけ離れていた。

便座は下げない。
母の作った料理に文句を言う。
キッチンに痰を吐く。

母は「お母さんがネグレクトだったみたいで、母性本能くすぐられる感じで」とか言っていた。

くだらなかった。
別れて欲しかった。

1、2年して彼氏と別れ、今度は父とも面識のある人と付き合いだした。
またか、とは思ったが、家に連れてこないならいいよ。と言った。

やっぱり連れてきた。

母が嫌いになった。
男の人ももっと嫌いになった。
死にたかった。
生まれてきたくなかった。
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