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リヴァーニオの章
事の揺らぎ
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ジル「さぁ、全てが整いましたわ。ウラニア様、始めましょうか?」
麻衣「えぇそうね」
シエネオ「それではこれより、戴冠式と建国記念の儀を執り行う。シヴェーノ氏、祭壇へ」
シヴェーノ、祭壇へ上る。
シエネオ「では始めに…」
レアンゴ、城の下に到着。
レアンゴ「こんなところにこんな城があったとは…一体誰の城だろう?」
石の階段を登って中庭の方を見る
レアンゴM「ほぉ…どうも新皇帝の戴冠式らしい」
皇帝を見る
レアンゴM「っ!!」
目を見開く。
レアンゴ「シヴェーノ!」
シヴェーノ、ハッとする
シエネオ「シヴェーノ様?」
麻衣「シヴェーノ?どうしたの?」
シヴェーノ「誰かが私の名を呼んだ」
麻衣「え?」
シヴェーノ「こっちからだ!」
玉座を降りて走り出す。
麻衣「シヴェーノお待ちなさい!」
シヴェーノ、正門を抜けて立ち止まる。
シヴェーノ「あ…」
レアンゴ「お前は…まさか」
シヴェーノ「お父上…?」
麻衣も追いかけてくる
麻衣「え?」
レアンゴ「そうだ、お前の父のレアンゴだ。しかし何故お前がここにいる?それにお前が新皇帝と言っていたがどう言う事だ?」
麻衣、レアンゴをまじまじ。
麻衣「所縁里君!」
レアンゴとシヴェーノ、驚いて麻衣を見る。
麻衣「ご…ごめんなさい。この方、シヴェーノの実のお父上なの?」
シヴェーノ「あぁ…まさか父上、生きておられたとは!お会いしたかった…」
シヴェーノ、レアンゴの胸に泣いて寄り添っている。
麻衣「あなたは…私の生き別れた夫にそっくりだわ」
レアンゴ「この方は?」
シヴェーノ「私の母親代わりになってくれている女性です。私がこの国に迷ってきた7年前から私の側にいて私を育ててくれました。彼女のお陰で私はここまでになれたのです、恐らく彼女に出会っていなかったら私は死んでいた…彼女は私の命の恩人なのです」
レアンゴ「そうだったのか」
シヴェーノ「しかし私は父上と再会した以上、このような式典は私には必要はありません。この国の皇帝になるべきは父上です!」
レアンゴ「しかし…」
麻衣「私もそれが良いと思いますわ。だってシヴェーノのお父上なんですもの」
麻衣「こうして後日、改めてレアンゴ様の戴冠式が行われたの。しかも…」
麻衣とレアンゴ、祭壇に座っている。
シエネオ「それでは本日、改めて新皇帝の戴冠式を執り行う。皇帝・レアンゴ、新后妃・ウラニアは慎んで冠を受けよ」
麻衣とレアンゴに戴冠する。
シエネオ「そして王子・シヴェーノ、慎んで冠を受けなさい」
シヴェーノ、レアンゴ、麻衣、晴々しく微笑む。
麻衣N「そして更に数年後…17歳になったシヴェーノは、7歳の我が娘、リシンガを許嫁とし、親友のミンティオも双子のウラルジアを許嫁とした。そして私も…」
麻衣とレアンゴ
麻衣N「なり行きでのスピード結婚だったけど、王様の后になってからは少しずつ私の心も王様を愛しています。更に翌年…私のその気持ちが実り、確信に変わる様な出来事がありました」
麻衣、子供を産む。
麻衣N「44歳という体で私は叉も、双子の子供を生みました。今度は王子と王女。平和で穏やか、数人しかまだいない静かな国だけどとても幸せな毎日…しかしそんなささやかな幸せでさえ長くは続かなかった…」
リヴァニオ、王国にやって来る。
麻衣N「このリヴァニオという男性の登場によって日常は大きく変わってしまったの」
王室。
シヴェーノ「ねぇ父上、戦は今、どうなっているのでしょう?」
レアンゴ「私が逃れてきた時には休戦状態に入っていた。でもいつ叉、ペキン族とジャワ族が動き出すか分からない…用心はしておけ」
麻衣「嫌だわ、怖いわね」
レアンゴ「大丈夫だよ王妃。まさか流石に奴等もここまでは攻めて来ないだろう」
シヴェーノ「もし次に戦が再会したとしたならば、今度は私も共に戦います!」
麻衣「シヴェーノ!」
レアンゴ「王子!」
シヴェーノ「私とてもう元服を過ぎた男です。戦に出ることこそ大人の男の証明ではありませぬか!」
レアンゴ、少し考える。
レアンゴ「分かった」
麻衣「王様!」
レアンゴ「この国には万が一があった場合、リヴァニオがいる。故に私達二人が死んだとて国の将来は安心だ。シヴェーノ、お前も男だ。その時は私と共に来い!」
シヴェーノ「はい!」
回想。
ジル「この分ですとしばらく大きな戦は起きぬでしょう。休戦したばかりなんですもの」
シエネオ「このまま終戦してくれりゃあありがたいんだけどね」
アルシンゴ「いい若者が何言ってるんだ!」
シエネオをこずく
アルシンゴ「戦に出てこそ今の時代の男だろう!」
そこにリヴァニオ
アルシンゴ「お」
リヴァニオ「アルシンゴにシエネオ、久しぶりだ」
シエネオ「リヴァニオ、何故ここが分かった!?今まで何処にいたんだ!?」
リヴァニオ「ペキン族の弾圧より逃れるために転々としていたらここにたどり着いた。二人がいるという事は、ここにはまだタルタラの仲間がいるのかい?」
シエネオ「いるも何も我がタルタラ人のレアンゴが城主の城がここにはある、つまりレアンゴ新皇帝の帝国なんだ!」
リヴァニオ「なんだって!?」
アルシンゴ「すごいだろう!それもこれもウラニアっつーレアンゴの王妃様とシヴェーノとの出会いのお陰で私達は再会できたわけだし、こんなに国も整える事が出来たんだ」
シエネオ「せっかく再会したんだ。お前もこれからは一緒にこの国を作っていこう!お前には妻と息子もいよう、お前がいれば国作りも捗る!」
リヴァニオ「分かった。私の家族もここに連れてこよう」
アルシンゴ「しかし叉ここを出たらリヴァニオ、敵に狙われるんじゃないか?」
シエネオ「しかもリヴァニオの家族は今、シンナナにいるのだろう?アルシンゴ、そこまで叉戻らせる気か!?」
リヴァニオ「なーに、私は男で兵士でもあるから大丈夫さ。家族をつれたら叉ここに戻る」
歩きつつ。
リヴァニオ「では私はすぐに立つが、その前に新皇帝と王子、ウラニア様にご挨拶をしていこう」
歩きながら
リヴァニオM「レアンゴよりも私の方が身分が上で順番的には私が先に王にならなくてはならぬのに…どうにかして王座を乗っとる方法はないものか?」
王室。
リヴァニオ「レアンゴ様にシヴェーノ様」
シヴェーノ「誰だ!?」
レアンゴ「おぉ!お前は!」
リヴァニオ「リヴァニオにございます」
レアンゴ「よくぞ生きていた!だが良くここまで来る事ができたな」
リヴァニオ「敵から逃れながらさ迷い続けこの土地にたどり着きました」
レアンゴ「また会えて嬉しい」
リヴァニオ「私もです」
キョロキョロ
リヴァニオ「ウラニア様は?」
レアンゴ「王女の事か?それとも私の妻か?」
リヴァニオM「ウラニア…二人いるのか?ではどっちだ?シヴェーノと知り合ったという事は王女か?でも国を作ったとなると妻の方か?」
レアンゴ「どちらを呼べば良い?」
リヴァニオ「では王女様をお願いします」
数分後。ウラルジアとリシンガが連れて来られる。
リヴァニオM「っ…こ、子供!?」
リシンガとウラルジア、深々とお辞儀。
麻衣「えぇそうね」
シエネオ「それではこれより、戴冠式と建国記念の儀を執り行う。シヴェーノ氏、祭壇へ」
シヴェーノ、祭壇へ上る。
シエネオ「では始めに…」
レアンゴ、城の下に到着。
レアンゴ「こんなところにこんな城があったとは…一体誰の城だろう?」
石の階段を登って中庭の方を見る
レアンゴM「ほぉ…どうも新皇帝の戴冠式らしい」
皇帝を見る
レアンゴM「っ!!」
目を見開く。
レアンゴ「シヴェーノ!」
シヴェーノ、ハッとする
シエネオ「シヴェーノ様?」
麻衣「シヴェーノ?どうしたの?」
シヴェーノ「誰かが私の名を呼んだ」
麻衣「え?」
シヴェーノ「こっちからだ!」
玉座を降りて走り出す。
麻衣「シヴェーノお待ちなさい!」
シヴェーノ、正門を抜けて立ち止まる。
シヴェーノ「あ…」
レアンゴ「お前は…まさか」
シヴェーノ「お父上…?」
麻衣も追いかけてくる
麻衣「え?」
レアンゴ「そうだ、お前の父のレアンゴだ。しかし何故お前がここにいる?それにお前が新皇帝と言っていたがどう言う事だ?」
麻衣、レアンゴをまじまじ。
麻衣「所縁里君!」
レアンゴとシヴェーノ、驚いて麻衣を見る。
麻衣「ご…ごめんなさい。この方、シヴェーノの実のお父上なの?」
シヴェーノ「あぁ…まさか父上、生きておられたとは!お会いしたかった…」
シヴェーノ、レアンゴの胸に泣いて寄り添っている。
麻衣「あなたは…私の生き別れた夫にそっくりだわ」
レアンゴ「この方は?」
シヴェーノ「私の母親代わりになってくれている女性です。私がこの国に迷ってきた7年前から私の側にいて私を育ててくれました。彼女のお陰で私はここまでになれたのです、恐らく彼女に出会っていなかったら私は死んでいた…彼女は私の命の恩人なのです」
レアンゴ「そうだったのか」
シヴェーノ「しかし私は父上と再会した以上、このような式典は私には必要はありません。この国の皇帝になるべきは父上です!」
レアンゴ「しかし…」
麻衣「私もそれが良いと思いますわ。だってシヴェーノのお父上なんですもの」
麻衣「こうして後日、改めてレアンゴ様の戴冠式が行われたの。しかも…」
麻衣とレアンゴ、祭壇に座っている。
シエネオ「それでは本日、改めて新皇帝の戴冠式を執り行う。皇帝・レアンゴ、新后妃・ウラニアは慎んで冠を受けよ」
麻衣とレアンゴに戴冠する。
シエネオ「そして王子・シヴェーノ、慎んで冠を受けなさい」
シヴェーノ、レアンゴ、麻衣、晴々しく微笑む。
麻衣N「そして更に数年後…17歳になったシヴェーノは、7歳の我が娘、リシンガを許嫁とし、親友のミンティオも双子のウラルジアを許嫁とした。そして私も…」
麻衣とレアンゴ
麻衣N「なり行きでのスピード結婚だったけど、王様の后になってからは少しずつ私の心も王様を愛しています。更に翌年…私のその気持ちが実り、確信に変わる様な出来事がありました」
麻衣、子供を産む。
麻衣N「44歳という体で私は叉も、双子の子供を生みました。今度は王子と王女。平和で穏やか、数人しかまだいない静かな国だけどとても幸せな毎日…しかしそんなささやかな幸せでさえ長くは続かなかった…」
リヴァニオ、王国にやって来る。
麻衣N「このリヴァニオという男性の登場によって日常は大きく変わってしまったの」
王室。
シヴェーノ「ねぇ父上、戦は今、どうなっているのでしょう?」
レアンゴ「私が逃れてきた時には休戦状態に入っていた。でもいつ叉、ペキン族とジャワ族が動き出すか分からない…用心はしておけ」
麻衣「嫌だわ、怖いわね」
レアンゴ「大丈夫だよ王妃。まさか流石に奴等もここまでは攻めて来ないだろう」
シヴェーノ「もし次に戦が再会したとしたならば、今度は私も共に戦います!」
麻衣「シヴェーノ!」
レアンゴ「王子!」
シヴェーノ「私とてもう元服を過ぎた男です。戦に出ることこそ大人の男の証明ではありませぬか!」
レアンゴ、少し考える。
レアンゴ「分かった」
麻衣「王様!」
レアンゴ「この国には万が一があった場合、リヴァニオがいる。故に私達二人が死んだとて国の将来は安心だ。シヴェーノ、お前も男だ。その時は私と共に来い!」
シヴェーノ「はい!」
回想。
ジル「この分ですとしばらく大きな戦は起きぬでしょう。休戦したばかりなんですもの」
シエネオ「このまま終戦してくれりゃあありがたいんだけどね」
アルシンゴ「いい若者が何言ってるんだ!」
シエネオをこずく
アルシンゴ「戦に出てこそ今の時代の男だろう!」
そこにリヴァニオ
アルシンゴ「お」
リヴァニオ「アルシンゴにシエネオ、久しぶりだ」
シエネオ「リヴァニオ、何故ここが分かった!?今まで何処にいたんだ!?」
リヴァニオ「ペキン族の弾圧より逃れるために転々としていたらここにたどり着いた。二人がいるという事は、ここにはまだタルタラの仲間がいるのかい?」
シエネオ「いるも何も我がタルタラ人のレアンゴが城主の城がここにはある、つまりレアンゴ新皇帝の帝国なんだ!」
リヴァニオ「なんだって!?」
アルシンゴ「すごいだろう!それもこれもウラニアっつーレアンゴの王妃様とシヴェーノとの出会いのお陰で私達は再会できたわけだし、こんなに国も整える事が出来たんだ」
シエネオ「せっかく再会したんだ。お前もこれからは一緒にこの国を作っていこう!お前には妻と息子もいよう、お前がいれば国作りも捗る!」
リヴァニオ「分かった。私の家族もここに連れてこよう」
アルシンゴ「しかし叉ここを出たらリヴァニオ、敵に狙われるんじゃないか?」
シエネオ「しかもリヴァニオの家族は今、シンナナにいるのだろう?アルシンゴ、そこまで叉戻らせる気か!?」
リヴァニオ「なーに、私は男で兵士でもあるから大丈夫さ。家族をつれたら叉ここに戻る」
歩きつつ。
リヴァニオ「では私はすぐに立つが、その前に新皇帝と王子、ウラニア様にご挨拶をしていこう」
歩きながら
リヴァニオM「レアンゴよりも私の方が身分が上で順番的には私が先に王にならなくてはならぬのに…どうにかして王座を乗っとる方法はないものか?」
王室。
リヴァニオ「レアンゴ様にシヴェーノ様」
シヴェーノ「誰だ!?」
レアンゴ「おぉ!お前は!」
リヴァニオ「リヴァニオにございます」
レアンゴ「よくぞ生きていた!だが良くここまで来る事ができたな」
リヴァニオ「敵から逃れながらさ迷い続けこの土地にたどり着きました」
レアンゴ「また会えて嬉しい」
リヴァニオ「私もです」
キョロキョロ
リヴァニオ「ウラニア様は?」
レアンゴ「王女の事か?それとも私の妻か?」
リヴァニオM「ウラニア…二人いるのか?ではどっちだ?シヴェーノと知り合ったという事は王女か?でも国を作ったとなると妻の方か?」
レアンゴ「どちらを呼べば良い?」
リヴァニオ「では王女様をお願いします」
数分後。ウラルジアとリシンガが連れて来られる。
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