呪われた少年の生きる道

大神 火龍

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僕たちは森を抜けて、草原を歩いていた。
「そういやーヨシュア、魔法使えんの?」
「ま、まぁ...あんまり使いたくないけど。」
僕の魔法はちょっと特殊であまり見せないたちだった。
「それで、どんな魔法なん?」
「えっと、氷と、守護...とエンチャント((ボソッ…」
「ん?最後上手く聞こえなかったけどなにか言ったか?」
「ううん。言ってないよ。」
ホントは口にしたくなかった。エンチャントは、ロストマジックだった。もう誰も使わない魔法、嫌われる魔法。
「ヨシュアは、魔法2つ使えるんだな。すげーよ。」
「そうなの?てっきりみんな、もっと沢山覚えてると思ったんだけど。」
「え?知らねーの?獣人種は魔法1個使えるか使えないかなんだぜ?」
「そうなんだ。今まで一人でいたから知らなかった。」
獣人種が生まれたのはいつだろう...僕が呪いを食らう前は人間しかいなかった。
「それで、クリスはどんな魔法を使うの?」
「あんまし、言いたくないんだけど、お前の前だ。言う。スキルドレイン。」
...は?そんな魔法、聞いたことがなかった。ロストマジックの一種なのか?
「...その魔法、どこで覚えたの。」
「え?あぁ、この魔法、勝手に習得してたんだ。」
勝手に...そんなことがあるのだろうか。
「不思議だね。その魔法。でも、言ってくれたんだ、僕も言うよ。さっき、口ごもった魔法。」
「やっぱり。あるのか。」
「ごめんね。言いたくなかったから。」
「で、なんだ?」
「...エンチャント。」
「それ、ロストマジックじゃねーかよ。どこで覚えたんだ。」
「60年前。」
「は?」
クリスは馬鹿にしてんのかって感じで僕を覗いてきた。
「ほんとだよ。森の中で言ったでしょ?僕は不老不死だって。」
「そりゃそうか。ごめんな。つらいこと思い出させちまって。」
「大丈夫。今は、クリスがいるから。」
「俺がお前を守ってやるよ。」
「何言ってんの?僕は死なないよ?w」
「ち、ちげーよ!精神面でってことだよ!」
「ふふふっ。そうだね。ありがとう。」
話している間に、綺麗な道に出た。すごい、こんなに舗装されてる道、あったんだ。僕は村にしかいなかったからこんな道初めてだ。
門が見えた。ここが街という所か。
「見えたな。ちょっと門番と話してくるから待ってろ。」
そう言って、門番の方に駆け出した。5分くらいしてクリスは戻ってきた。
「ヨシュア。お前の通行許可が出た。俺のおかげだぞ?」
なんだか褒めてほしそうな顔をしてきた。かわいい。
「ありがと。」
そう言って抱きしめた。
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