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1年生編
第10話「夜の校舎めぐり〜肝試し大作戦!。」
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夏休み真っ只中。そんなある日、学校から一枚のチラシが配られた。
「夏の夜、勇気を試せ!たんぽぽの丘学園主催・肝試し大作戦☆」
なんと、学校が肝試しイベントを主催するらしい。しかも夜の校舎を使っての本格派!
生徒会と先生たちが協力して仕掛けや演出をするらしく、イベントは生徒参加型のチーム制。もちろん、私たちも参加することにした。
「うわー!楽しそう!絶対行こうね!」
「うん、でも……ちょっと怖いかも……」
「ふふ、私は全然平気だけど?」
りんはいつもの調子で余裕の笑顔、つかさはちょっとビビり気味、ゆいは……、不安半分楽しみ半分の面持ち。
そしてイベント当日。
日が沈み、たんぽぽの丘学園がいつもと違う雰囲気に包まれる。
校舎の中はほの暗く、提灯の明かりがところどころに灯っている。非日常な光景に、心臓がドキドキ。
スタート地点の体育館には、仮装した先生たちがいて、ルール説明をしてくれた。
「さあ、怖がらずに進んでね~」
……とその時。
「ククク……面白そうなイベントだな。だが、これでは物足りない!」
突如、登場したのは我らが転校生・鏡音レイ。
「恐怖を数値化する“ゴーストメーターEX”を持ってきたのだ!これで真の霊の波動を検出できるぞ!」
また妙な発明品を持ち込んできたレイ。段ボールとコードで作られた謎の装置を掲げ、私たちのチームに勝手に同行してきた。
──そして事件は起きた。
途中の廊下で、突如ゴーストメーターがけたたましい音を立て、校舎の照明が一斉に落ちる!
「きゃっ!?」
「な、何!?」
「レイくん、まさかこれのせいじゃ……!?」
暗闇の中、慌てる私たちと周囲の参加者たち。そこに駆けつけたのは黒田先生。
「……ったく、お前の発明か?」
「ちょ、誤作動だ!たぶん周波数が……!」
先生たちによって一時的に電源が復旧。肝試しは一時中断となるが、私たちはせっかくなのでそのまま続行することに。
「行こう。怖がってちゃ、楽しめないしね」
「うん、今のは……きっと偶然だよね」
それでも内心、ドキドキしながら進む校舎の奥。
でも、それ以降は特に何も起こらず、無事にゴールの図書室にたどり着いた。
先生たちが仮装を解いて出迎えてくれる。
「お疲れさまー! 全部回れたね!」
「いや~でも途中、誰もいないはずの旧理科室の扉が開いてたって報告あったんだよな」
「え? そこ、誰も仕掛けしてないって言ってなかった?」
「風でしょ、風!風のはず……」
そんな会話で笑い合いながら、イベントは幕を閉じた。
……が。
校舎の片隅、誰もいないはずの旧理科室の窓辺で。
じっと、こちらを見ている影がひとつ。
──その存在に、誰も気づくことはなかった。
「夏の夜、勇気を試せ!たんぽぽの丘学園主催・肝試し大作戦☆」
なんと、学校が肝試しイベントを主催するらしい。しかも夜の校舎を使っての本格派!
生徒会と先生たちが協力して仕掛けや演出をするらしく、イベントは生徒参加型のチーム制。もちろん、私たちも参加することにした。
「うわー!楽しそう!絶対行こうね!」
「うん、でも……ちょっと怖いかも……」
「ふふ、私は全然平気だけど?」
りんはいつもの調子で余裕の笑顔、つかさはちょっとビビり気味、ゆいは……、不安半分楽しみ半分の面持ち。
そしてイベント当日。
日が沈み、たんぽぽの丘学園がいつもと違う雰囲気に包まれる。
校舎の中はほの暗く、提灯の明かりがところどころに灯っている。非日常な光景に、心臓がドキドキ。
スタート地点の体育館には、仮装した先生たちがいて、ルール説明をしてくれた。
「さあ、怖がらずに進んでね~」
……とその時。
「ククク……面白そうなイベントだな。だが、これでは物足りない!」
突如、登場したのは我らが転校生・鏡音レイ。
「恐怖を数値化する“ゴーストメーターEX”を持ってきたのだ!これで真の霊の波動を検出できるぞ!」
また妙な発明品を持ち込んできたレイ。段ボールとコードで作られた謎の装置を掲げ、私たちのチームに勝手に同行してきた。
──そして事件は起きた。
途中の廊下で、突如ゴーストメーターがけたたましい音を立て、校舎の照明が一斉に落ちる!
「きゃっ!?」
「な、何!?」
「レイくん、まさかこれのせいじゃ……!?」
暗闇の中、慌てる私たちと周囲の参加者たち。そこに駆けつけたのは黒田先生。
「……ったく、お前の発明か?」
「ちょ、誤作動だ!たぶん周波数が……!」
先生たちによって一時的に電源が復旧。肝試しは一時中断となるが、私たちはせっかくなのでそのまま続行することに。
「行こう。怖がってちゃ、楽しめないしね」
「うん、今のは……きっと偶然だよね」
それでも内心、ドキドキしながら進む校舎の奥。
でも、それ以降は特に何も起こらず、無事にゴールの図書室にたどり着いた。
先生たちが仮装を解いて出迎えてくれる。
「お疲れさまー! 全部回れたね!」
「いや~でも途中、誰もいないはずの旧理科室の扉が開いてたって報告あったんだよな」
「え? そこ、誰も仕掛けしてないって言ってなかった?」
「風でしょ、風!風のはず……」
そんな会話で笑い合いながら、イベントは幕を閉じた。
……が。
校舎の片隅、誰もいないはずの旧理科室の窓辺で。
じっと、こちらを見ている影がひとつ。
──その存在に、誰も気づくことはなかった。
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