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1年生編
第11話「夏休み明けと不思議な違和感。」
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夏休みが終わり、今日は始業式。
窓から差し込む朝の光を浴びながら、ゆいはふと目を覚ました。
「ん……あれ……今日って……」
時計を見る。針は完全に登校準備が終わってるべき時間を指している。
「うわあああああっ!?」
慌てて布団を跳ね飛ばし、髪をぐしゃぐしゃのまま飛び出そうとしたその時だった。
玄関のチャイムが鳴る。
「ゆい、起きてる?もう時間だよ」
落ち着いた声。つかさだ。
ゆいはドタバタと玄関に走り、パジャマのまま扉を開けた。
「つかさぁ……助けてぇ……!」
「はいはい、制服持ってきてあげたから。急いで着替えて。靴下も左右そろってるやつね」
さすが幼なじみ、準備万端だった。私ゆいそのまま洗面所に駆け込み、つかさの補助でなんとか学校に間に合った。
教室に入ると、すでに席についていたりんが手を振ってくれた。
「ゆいちゃん、おはよー!つかさちゃん、お疲れ様~」
「毎度のことだから慣れてるよ」
始業式が始まり、体育館で校長先生の長い話のあと、教室に戻り、黒田先生の挨拶。
「えー……新学期ですねー。んー、まー、夏休み終わっちゃったけど、気合い入れずにやってこー。どうせみんなすぐバテるし」
いつも通りのやる気ゼロなトーンに、教室がざわっと笑いに包まれた。
その後、教室内では、夏休みの話題で盛り上がる。
「ゆいちゃんの水着、可愛かったよね~!」
「「りん、スイカ割りのとき、棒思いっきり反対に振ってたよね?」
「りんちゃんがスイカ割りで盛大に空振りしたやつ!」
「えー!?それ言う!?つかさちゃんだって、砂のお城で本気出して崩れたときちょっと泣きそうだったじゃん!」
「それは言わない約束~~!」
「それに、つかさは……ナンパされてたし」
「え、それも言うの!?」
わいわいと話しているうちに、私はふと教室の窓の外を見た。
「……あれ?中庭のあの木、前からあったっけ?」
見慣れた風景のはずなのに、何かがちょっと違う。
「うーん……夏の間に校舎のどこか変わってない?なんか空気が違う気がするんだよね……」
私の言葉に、つかさとりんも「そういえば……」と首をかしげる。
そのとき、ひょっこりとレイが教室の後ろから現れた。
「ふむ……やはりそうか。この世界線には違和感がある」
「は?」
「また、レイの中二病」
「……感じる……夏休み前とは異なる、微細なる因果の揺らぎ……。夏休み明け、何かが“ズレた”。おそらく並行世界で小さな改変が起こったのだ……」
「レイくん、それ絶対ただの補修疲れだよ」
りんがツッコミを入れると、レイは「ふっ」と笑って去って行きながら、
「この世界線……ほんのわずかにズレている……つまり、我々は知らぬ間に新たな時空へと導かれたのだ……!」
「はいはい、レイくんは世界の謎を追ってて~」
──そんなこんなで、新学期はやっぱり今日ものんびり、たんぽぽの丘学園らしく始まったのだった。
でも、私たちは知ってる。
きっとこの先も、笑って、走って、驚いて、そんな日々が続くんだってことを。
窓から差し込む朝の光を浴びながら、ゆいはふと目を覚ました。
「ん……あれ……今日って……」
時計を見る。針は完全に登校準備が終わってるべき時間を指している。
「うわあああああっ!?」
慌てて布団を跳ね飛ばし、髪をぐしゃぐしゃのまま飛び出そうとしたその時だった。
玄関のチャイムが鳴る。
「ゆい、起きてる?もう時間だよ」
落ち着いた声。つかさだ。
ゆいはドタバタと玄関に走り、パジャマのまま扉を開けた。
「つかさぁ……助けてぇ……!」
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さすが幼なじみ、準備万端だった。私ゆいそのまま洗面所に駆け込み、つかさの補助でなんとか学校に間に合った。
教室に入ると、すでに席についていたりんが手を振ってくれた。
「ゆいちゃん、おはよー!つかさちゃん、お疲れ様~」
「毎度のことだから慣れてるよ」
始業式が始まり、体育館で校長先生の長い話のあと、教室に戻り、黒田先生の挨拶。
「えー……新学期ですねー。んー、まー、夏休み終わっちゃったけど、気合い入れずにやってこー。どうせみんなすぐバテるし」
いつも通りのやる気ゼロなトーンに、教室がざわっと笑いに包まれた。
その後、教室内では、夏休みの話題で盛り上がる。
「ゆいちゃんの水着、可愛かったよね~!」
「「りん、スイカ割りのとき、棒思いっきり反対に振ってたよね?」
「りんちゃんがスイカ割りで盛大に空振りしたやつ!」
「えー!?それ言う!?つかさちゃんだって、砂のお城で本気出して崩れたときちょっと泣きそうだったじゃん!」
「それは言わない約束~~!」
「それに、つかさは……ナンパされてたし」
「え、それも言うの!?」
わいわいと話しているうちに、私はふと教室の窓の外を見た。
「……あれ?中庭のあの木、前からあったっけ?」
見慣れた風景のはずなのに、何かがちょっと違う。
「うーん……夏の間に校舎のどこか変わってない?なんか空気が違う気がするんだよね……」
私の言葉に、つかさとりんも「そういえば……」と首をかしげる。
そのとき、ひょっこりとレイが教室の後ろから現れた。
「ふむ……やはりそうか。この世界線には違和感がある」
「は?」
「また、レイの中二病」
「……感じる……夏休み前とは異なる、微細なる因果の揺らぎ……。夏休み明け、何かが“ズレた”。おそらく並行世界で小さな改変が起こったのだ……」
「レイくん、それ絶対ただの補修疲れだよ」
りんがツッコミを入れると、レイは「ふっ」と笑って去って行きながら、
「この世界線……ほんのわずかにズレている……つまり、我々は知らぬ間に新たな時空へと導かれたのだ……!」
「はいはい、レイくんは世界の謎を追ってて~」
──そんなこんなで、新学期はやっぱり今日ものんびり、たんぽぽの丘学園らしく始まったのだった。
でも、私たちは知ってる。
きっとこの先も、笑って、走って、驚いて、そんな日々が続くんだってことを。
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