転移先では望みのままに〜神族を助け異世界へ 従魔と歩む異世界生活〜 

荘助

文字の大きさ
29 / 58

第29話 裏切りの代償

しおりを挟む
「がはっ!」

 何度目の殴打だろうか、ポシルを送り出してからおそらく数分しか経っていないが、数十分どころではなく数時間経っている気がする。

 代わるがわり、殴られ続け、パラライズタガーで刺される。体は麻痺していても痛みは感じる。
 いつまで殴られるのだろうか。

 早く早くこの痛みから解放してくれ。

 ゴッ

 ボコッ

 ゴッ

 ドスッ

 グシャッ

 まだ続く。

 痛い

 痛い

 痛い

 許さない

 許さない

 許さない

 ・

 ・

 ・



 体から麻痺が急に引いていく。

 ピロン!
【スキルー麻痺耐性ーを取得 】
 麻痺耐性<Lv1>
 ※麻痺に対して耐性を得る。耐性はLvに依存 最大Lv10

 ピロン!
 麻痺耐性LvUP <Lv1>→<Lv4>

 ピロン!
【スキルー打撃耐性ーを取得 】
 打撃耐性<Lv1>

 ピロン!
 打撃耐性LvUP <Lv1>→<Lv3>

 ピロン!
【スキルー斬撃耐性ーを取得 】
 斬撃耐性<Lv1>
 ※斬撃に対して耐性を得る。耐性はLvに依存 最大Lv10

 ピロン!
 斬撃耐性LvUP <Lv1>→<Lv2>


「来たか」

 口元にポシルが麻痺回復薬を直接流し込む。
 同時にハイポーション並みの回復力のあるポーションと調合してあるようで、体の傷が一気に回復していく。

『ありがとうポシル』

 スキルも色々取得したみたいだ。だが今は関係ない。

 麻痺が解けた所で、ラノス様の加護を発動する。

 創造神の加護※創造神ラノスの加護
 ・限界突破
 ※ステータスとスキルの限界値を取り払う。 1日1回能力を30分2倍にする。その後3時間能力が基本値の半分になる。


《限界突破!》

【Name】 タカヤ
【HP】 115/180→360
【MP】 280/1820→3640
【力】       70→140
【体力】    60→120
【器用】    85→170
【知力】 80→160
【素早さ】95→190
【魔力】   190→380

【スキル】

 ノーマルスキル
 剣術<Lv8> 斧術<Lv2> 棍術<Lv2> 気配察知<Lv10> 気配遮断<Lv6> 採取<Lv8> 回避<Lv6>
 身体強化<Lv4> 魔力操作<Lv4> 魔力感知<Lv2>  魔力還元<Lv6> 
 全属性魔法<Lv4>  解体<Lv4>
 モンスターテイム<Lv4>
 麻痺耐性<Lv8> 打撃耐性<Lv6> 斬撃耐性<Lv4>


《全スキルLv 2倍 限界突破中最大Lv解除》


「お前ら全員許さない!」

 全身に魔力を纏わせ、さらに活性化させる。
 スキル開発の時とは、比べ物にならないほど高めた魔力を火属性に変換する。

【焔弾】

【火弾】より圧倒的な火力を持つ青い炎を作り出し、計30個を空中に浮遊させる。

「なっ!!なんで動けるんだ!麻痺はまだまだ解けないはずだ!貴様何をした!」

 比較的離れていても、この炎の熱量が伝わるのだろう、全身に冷や汗をかきながら、少しずつ後ろに下がっていく。

「ひぃー!」
 一番入り口側にいた大柄な手下が背中を向けて逃げ出す。

 指を手下に向け弾くと、炎の一つが高速で向かい胸に着弾した。

 あまりの高熱に一瞬にして焼け落ち、胸にバレーボール大の穴を穿ち、体が崩れる。

「動くな!お前らは絶対に許さないし、逃さない!『ポシル。薬ありがと。今回は全部僕がやる。手を出さないでね』」

『うん!』

 その瞬間一斉に炎を撃ち出す。
 逃げる事を許さない高速の焔弾は、手下とテイムモンスター達の胸を正確に撃ち抜き、絶命させた。

 一瞬にして手下が全て倒され
 残されたのはゴーバ。そしてスズネの2人だった。

「さて、随分好き勝手やってくれたね」

 最大限の怒りは逆に、喋り方を冷静にさせる。

「もう誰もいない。誰も助けに来ない」

「さぁ。どちらが先に逝く?」

「タカヤ…。タカヤさん。私はゴーバに脅かされていただけなの!タカヤさんをここに連れて来ないと私は殺されていたの。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」

「なっ。お前!お前が俺をコケにした野郎を嵌めて金に出来るって提案して来たんだろうが!前の首領の娘だからって置いてやったんだろうが!」

「知らない。私はあの街からゴーバに攫われて、脅かされたの!信じて。お願い信じて」

 醜い。なんて醜いんだろうか。
 この後に及んで、なすりつけ合い助かろうとしている。

 助かると思っているんだろうか。
 自分は他者の命を弄んで、笑っていたというのに。

「じゃあ条件を出してあげる」
「どちらか一人助けてあげる。お互いで自分のために戦いなよ」

 瞬間。

「死ねー」
 ゴーバの斧がスズネを襲い、スズネのタガーがゴーバを刺した。

「あっ あっ あっ 」
 肩からばっさりと斬られたスズネは声を出せずにこちらを見ている。もう助からないだろう。

「楽には死なせないよ。僕は介錯はしない」

「が が が や っ た ぞ お れ が や っ た 。た す か 」
「らないよ。そんなの」

 ゴーバの斧を掴み、振り下ろす。
 絶望の顔のままゴーバは真っ二つに分かれ絶命した。

《限界突破》解除

 解除とともに一気に脱力する。


《限界突破》

【Name】 タカヤ
【HP】 115/180→90
【MP】 20/1820→910
【力】       70→35
【体力】    60→30
【器用】    85→42
【知力】 80→40
【素早さ】95→47
【魔力】   190→95

 限界突破の解除とともに能力が半減する。
 2倍から一気に4分の1の能力低下に体がついて行かず、まともに立つことができない。

「ポシルありがとね。テイムモンスターは全部吸収していいよ。ただ魔石は残しておいてね」

 力のはいらない手でポシルを撫でながら、吸収の許可をだす。
 ポシルは、嬉しそうにフォレストレッドベアの死体に向かい吸収を始めた。

「僕は少し横になってるよ」

 初めての限界突破もそうだが、何よりも今回の一件は精神的に来るものがあった。

 神様に強靭な精神を望まなかったら僕は、僕を見失っていただろう。

 そう考えながら僕は、強烈な眠気に身を任せた。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...