転移先では望みのままに〜神族を助け異世界へ 従魔と歩む異世界生活〜 

荘助

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第47話 レベリング

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 3体に分裂したポシルが、1体ずつ分かれる。

 そして、それぞれ1体ずつオークの正面に歩を進め、気配をうまく調整し、圧倒的強者である事を隠し近づいていく。

 オリジナルスライム♯定着
【Name】ポシル
【age】0
【Lv】12
【HP】 1292/1292
【MP】 1155/1155
【力】       363
【体力】    287
【器用】    202
【知力】 194
【素早さ】213
【魔力】    259

 ステータスの差は【力】以外は各項目2~3倍、いつも通りなら楽に勝てるが今は3体に分かれている。

 つまり、このステータスの3分の1位になっている。
 それでも圧倒的なスキル差で、まず傷付くことはないだろう。

 弱く擬態したポシルが、少しずつお互いに距離を取りながらオークに向かい進んでいく。

 オーク達は完全に獲物と認識し、それぞれの正面にいるポシルに向かい、走りながら丸太を振り下ろす。

 ただスライムを叩き潰そうという大振りの力任せの一撃。

 それぞれのポシル達に振り下ろされた丸太を、ポシル達はまったく避けるそぶりも見せずその丸太を受ける。

「「「ブモー! ブモー」」」」

 豚のような雄叫びをあげながら、何度も何度も丸太が振り下ろされる。

 3体のオーク達はなかなか潰れないポシル達に苛立ちを覚えながら、更に半狂乱で丸太を振り下ろす。

 もともとのステータスに加え、スキル【衝撃耐性<Lv3>】の力により、斬属性の全くない丸太での攻撃は、ほぼ全て吸収される。

 その猛攻に耐えていたポシルの分裂のうちの1体……Aとしておこう。
 ポシルAが、丸太を食らいながら5本の触手をチクチクとオークAの足に繰り返し刺している。

「ブ ブモ ブモォォォ」

 悲痛な叫びと共に崩れ落ちるオークA。
 しかしポシルAは5本の触手を伸ばし、執拗に刺し続ける。

 オーク※猛毒 麻痺 盲目 睡眠 混乱 
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 280/700

「うわ。これは……」

 オーク
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 700/700 

「あっ治った」

 オーク※猛毒 麻痺 盲目 睡眠 混乱 
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 140/700

「うわ……」

 オーク
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 700/700

「・・・」

 オーク※猛毒 麻痺 盲目 睡眠 混乱 
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 20/700

 オーク
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 700/700

【スキル】
 ノーマルスキル
 毒耐性<Lv1> 睡眠耐性<Lv1>

「あっ 耐性ついた・・・」

 いったい何度目の状態異常と回復だろう。

 ノーマルのオークが、耐性のスキルを取得するほどの苦行って……。

 生かさず殺さずの状態を繰り返し、ポシルAは状態異常と回復の関連スキルである魔力操作<Lv1>と、薬生成<Lv3>。触手を刺す際に使う 硬化<Lv1>のレベリングをしている。

 オークが耐性を取得する事で、さらに経験値は上がる。

「無限レベルUPみたいだ……」

 そしてポシルB
 こちらは最初の数発を受け止めた後は、避ける。
 ひたすら避けている。

 回避のスキルは持っていないが、持ち前のステータスの高さでギリギリかわし続けている。

 スライムに目はない。
 しかし、全て体内の感覚器官で補っている。
 その為ポシルには目がないが、正面から後方まで全てが見えている。

 オークBはひたすら丸太を振り回し、ポシルに当てようとするがカスリもしない。

「ブモォーブモォーブモォ……」

「オークが息切れおこしてるよ。。。涙目だよ」

 オークが息切れを起こし、腕の振りが鈍ったと思ったその時、ポシルBの触手がオークBの胸元に刺さる。

「終わったかな?」

「ブッ」
 息切れしていたオークBの目が急に見開く。

「?」

「ブモー!!!!!!」
 咆哮と共にオークBの目が生き返り、体のキレが増す。

「なっ。はっ?」

 どうやらポシルBは胸元に留めを刺したのではなく、体力を回復させ、力を向上させるドーピングのようなものを注入したらしい。

 みるみる元気になり、先程の息切れしていたオークとは全く違う動きを見せ始める。

 そしてポシルC。
 こちらはひたすら耐えている。
 たまに硬化も使いつつ、オークCの攻撃を受け続けている。

 そしてポシルB同様にオークCの体力が落ちると、ドーピングを行い攻撃を続けさせている。

「あっ」
 ポシルBを攻撃を続けていたオークBが突如倒れた。

 オーク(B)
【Name】ー
【age】4
【Lv】 16
【HP】 0/630

 どうやらあのドーピングは能力を上げる代わりに、命を削っていたようだ。

 攻撃を全く受ける事なく、攻撃し続けていたがHPは0になっている。

 最後にオークBを取り込み吸収したところで、ポシルBが帰ってくる。体を横に揺らし満足げだ。

 オリジナルスライム♯定着(分裂体)
【Name】ポシル
【age】0
【Lv】12

 回避<Lv1>New
 心眼<Lv1>New
 ※通常の視覚に頼らず周囲を把握し、自分への攻撃を知覚する。 知覚の範囲はLvに依存 体周囲から10cm×Lv 最大10Lv

 回避lvUP<Lv1>→<Lv2>
 心眼LvUP<Lv1>→<Lv2>

「おー。ポシル新しいスキルを2つも覚えたんだね。心眼も回避の能力を上げるからこれで、不意の攻撃にも対応できるね」

 うちの優秀な従魔は、この短期間にスキルを2つも覚えたらしい。

 いつものように、褒めながら撫でると小刻みに体を震わせ、手に擦り寄る。

 3体とも同じポシルのはずが、違う個体に感じてしまう。
 かわいいから文句は、ないけどね。

 ポシルBを撫でている間も、ポシルAとポシルCはオーク相手にレベリングを続けていた。
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