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第46話 主人公
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ポタポタと滴り落ちるユニコーンラビットの血を見ながら、テイムを諦め気持ちを切り替える。
まぁ魔石が手に入るし、覚えられるだろうしね。
「お疲れさま。魔石以外は吸収していいよ」
そう言うと、嬉しそうに飛び跳ねユニコーンラビットを体全体で包み込む。
『ユニコーンラビット自体は、多少素早さが上がる程度ですが、角に生命力が内包しているので、薬のいい材料になりそうです』
体内で少しずつユニコーンラビットを消化しながら、左右に揺れて喜びを表している。
なんともシュールな絵面だ。
「そっか。魔石以外は吸収していいからね」
『はい。マスター』
あっと言う間に最後に残った角部分が溶けるように消え全てが吸収されると、白っぽい色の小指大の魔石が残る。
『マスター。魔石を残しました。お預けします』
ー魔石 Eランクー
「あっ……。」
まさかのスキルなしですか。そうですか。余裕を見せたのが間違いでした。すみません。
『どうしたんですか?マスター』
あからさまに落ち込んでいると、心配そうにポシルが尋ねてくる。
「いや。ユニコーンラビットからスキルが取れるか、違う回復手段が取れるかと思ったけど、スキルすらなかったんだ」
今までも、フォレストレッドベアから《咆哮》や《爪術》が取れなかった。
今回の《癒し手》も、どうやら種族もしくは個体の特殊能力だったようだ。
「結局、ユニコーンラビットは角が一番有用だったね」
回復スキルは取得できなかったが、ポシル曰くユニコーンラビットの角は、様々な回復薬の能力を底上げする効果があるらしい。
さっきの抗麻痺丸薬だったら、1Lv分は底上げでき結構その差が大きいのが分かる。
『ところでマスターは、回復役を増やしたかったんですか?』
「いや。単純に回復のスキルが欲しかっただけだよ」
『言いにくいのですが、使えますよ。《癒し手》に近い回復でしたら』
「はい?」
どういう事だ?ポシルのスキルを見てもそんなものはない。でもポシルは嘘はつかないし、どういう事だろうか。
『薬生成のスキル使えば、全属性の魔力と植物で薬を作れます。数秒で劣化して良いのならMPを回復力に変換して、材料なしで回復薬が作れますが《癒し手》は、触れることが前提なので同じかと』
「・・・あ」
ポシルが、ポシルが優秀すぎる。
目を閉じて念話の声だけに集中すれば、学者肌の丸眼鏡をかけた聖職者がいるようだ。
そうか、ポーションを創り出すだけでなく、応用すれば、その場での回復も可能なのか。
本当にこの子はスライムなんだろうか。
喋り方もそうだが、その知識や応用力はどこから来たのだろうか。
急に無言になった僕に焦っているのだろうか、ポシルが横に揺れてソワソワしている。
ゆっくりとポシルの頭の上に手を置き、撫でてあげる。
ポシルもようやく落ち着いたようで、気分良さそうに体を揺らし始める。
「それじゃあ、もしもの時はよろしくね。これからパーティも増やす予定だから。助けになってあげてね」
撫でているその手に、了解の意思が伝わる。
これからずっと2人?パーティは厳しいだろう。どうにかして今の状態をなんとかしなきゃだな。切実に。
パーティの増員について考えを巡らせながら、またひたすら南に進む。
小冊子の地図によると、この先に小さな池があり、そこをオークたちが水場にしていると記載されているからだ。
最後の討伐対象のオークのエリアに向かい進む。
相変わらずポシルは、目ぼしい植物を見つけては吸収しに行っている。
この森に入ってから相当の量の植物が吸収されているが今なら何が作れるのだろうか。
「ポシル。今って薬はどんなのが作れるの?」
『薬ですか?今なら各種状態異常薬からそれを治す薬。回復薬でしたら5分以内の部位欠損を修復できる程度の薬が可能です』
お お お。ポシルのチート化が止まらない。
欠損治すってどこぞの伝説の薬だ?それに各種状態異常薬ってポシルの方がアサシン……いやいっその事こと主人公のような気がする。
「ポシルの状態異常薬の中に麻痺毒はあると思うけど五感を奪うものってあるかな?できれば徐々に奪うのがいいんだけど」
考えたくはないが、いずれそれなりに強敵と戦う際や、拷問などに使いたい。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の感覚を狂わされる恐怖に、僕の威圧を用いれば相当な効果が見込めるはずだ。
『もちろんLv6相当の麻痺毒と、五感を徐々に奪う毒薬があります。用量に依存しているので、武器に塗って一切り毎に視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の順番に奪われていきます。もちろん回復する薬もありますので安心してください』
うん。やっぱりあるんだね。もう驚かない。
「そっかじゃあ街に帰ったら専用の短剣と鞘を買おうかな。そしたら作ってもらうね」
『はい。マスター。いつでも作れますので言ってください』
いつものようにウニのように触腕を伸ばし、喜びを体全体で表現している。
やっぱり頼られるのが嬉しいみたいだ。
そんなやりとりをしながらも、やっと池の近くに辿り着く。
もちろん。だいぶ前からオークの気配は察知しており、池の周辺に3体、獲物を探しているのかうろついている。
(回り込もうか)
(はい。マスター)
念話で会話しながら、3体の背後に回り込むように移動し、気配を断ち様子を伺う。
一般的なオークの容姿はよくわからないが、その容姿は、よくあるファンタジーのオークそのままであり、2m程の身長、でっぷりとしたお腹周りに豚や猪に近い顔の大柄な魔物で、丸太を担ぎ獲物の気配を探るように鼻をヒクヒクさせ匂いを探っている。
オーク
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 700/700
【MP】 40/40
【力】 330
【体力】 210
【器用】 90
【知力】 70
【素早さ】70
【魔力】 60
【スキル】
ノーマルスキル
スキルはなし、ただしその丸太のような太い腕から繰り出される攻撃は、例えスキルなしでも強力な一打となるだろう。
僕ならばね。
「ポシル。3体の相手任せたよ。スキルレベルUPを意識する以外は注文なし。自由にやっていいよ」
そう。今回は全てポシルに任せる。
『『『はい。マスターお任せください!!!』』』
まぁ魔石が手に入るし、覚えられるだろうしね。
「お疲れさま。魔石以外は吸収していいよ」
そう言うと、嬉しそうに飛び跳ねユニコーンラビットを体全体で包み込む。
『ユニコーンラビット自体は、多少素早さが上がる程度ですが、角に生命力が内包しているので、薬のいい材料になりそうです』
体内で少しずつユニコーンラビットを消化しながら、左右に揺れて喜びを表している。
なんともシュールな絵面だ。
「そっか。魔石以外は吸収していいからね」
『はい。マスター』
あっと言う間に最後に残った角部分が溶けるように消え全てが吸収されると、白っぽい色の小指大の魔石が残る。
『マスター。魔石を残しました。お預けします』
ー魔石 Eランクー
「あっ……。」
まさかのスキルなしですか。そうですか。余裕を見せたのが間違いでした。すみません。
『どうしたんですか?マスター』
あからさまに落ち込んでいると、心配そうにポシルが尋ねてくる。
「いや。ユニコーンラビットからスキルが取れるか、違う回復手段が取れるかと思ったけど、スキルすらなかったんだ」
今までも、フォレストレッドベアから《咆哮》や《爪術》が取れなかった。
今回の《癒し手》も、どうやら種族もしくは個体の特殊能力だったようだ。
「結局、ユニコーンラビットは角が一番有用だったね」
回復スキルは取得できなかったが、ポシル曰くユニコーンラビットの角は、様々な回復薬の能力を底上げする効果があるらしい。
さっきの抗麻痺丸薬だったら、1Lv分は底上げでき結構その差が大きいのが分かる。
『ところでマスターは、回復役を増やしたかったんですか?』
「いや。単純に回復のスキルが欲しかっただけだよ」
『言いにくいのですが、使えますよ。《癒し手》に近い回復でしたら』
「はい?」
どういう事だ?ポシルのスキルを見てもそんなものはない。でもポシルは嘘はつかないし、どういう事だろうか。
『薬生成のスキル使えば、全属性の魔力と植物で薬を作れます。数秒で劣化して良いのならMPを回復力に変換して、材料なしで回復薬が作れますが《癒し手》は、触れることが前提なので同じかと』
「・・・あ」
ポシルが、ポシルが優秀すぎる。
目を閉じて念話の声だけに集中すれば、学者肌の丸眼鏡をかけた聖職者がいるようだ。
そうか、ポーションを創り出すだけでなく、応用すれば、その場での回復も可能なのか。
本当にこの子はスライムなんだろうか。
喋り方もそうだが、その知識や応用力はどこから来たのだろうか。
急に無言になった僕に焦っているのだろうか、ポシルが横に揺れてソワソワしている。
ゆっくりとポシルの頭の上に手を置き、撫でてあげる。
ポシルもようやく落ち着いたようで、気分良さそうに体を揺らし始める。
「それじゃあ、もしもの時はよろしくね。これからパーティも増やす予定だから。助けになってあげてね」
撫でているその手に、了解の意思が伝わる。
これからずっと2人?パーティは厳しいだろう。どうにかして今の状態をなんとかしなきゃだな。切実に。
パーティの増員について考えを巡らせながら、またひたすら南に進む。
小冊子の地図によると、この先に小さな池があり、そこをオークたちが水場にしていると記載されているからだ。
最後の討伐対象のオークのエリアに向かい進む。
相変わらずポシルは、目ぼしい植物を見つけては吸収しに行っている。
この森に入ってから相当の量の植物が吸収されているが今なら何が作れるのだろうか。
「ポシル。今って薬はどんなのが作れるの?」
『薬ですか?今なら各種状態異常薬からそれを治す薬。回復薬でしたら5分以内の部位欠損を修復できる程度の薬が可能です』
お お お。ポシルのチート化が止まらない。
欠損治すってどこぞの伝説の薬だ?それに各種状態異常薬ってポシルの方がアサシン……いやいっその事こと主人公のような気がする。
「ポシルの状態異常薬の中に麻痺毒はあると思うけど五感を奪うものってあるかな?できれば徐々に奪うのがいいんだけど」
考えたくはないが、いずれそれなりに強敵と戦う際や、拷問などに使いたい。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の感覚を狂わされる恐怖に、僕の威圧を用いれば相当な効果が見込めるはずだ。
『もちろんLv6相当の麻痺毒と、五感を徐々に奪う毒薬があります。用量に依存しているので、武器に塗って一切り毎に視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の順番に奪われていきます。もちろん回復する薬もありますので安心してください』
うん。やっぱりあるんだね。もう驚かない。
「そっかじゃあ街に帰ったら専用の短剣と鞘を買おうかな。そしたら作ってもらうね」
『はい。マスター。いつでも作れますので言ってください』
いつものようにウニのように触腕を伸ばし、喜びを体全体で表現している。
やっぱり頼られるのが嬉しいみたいだ。
そんなやりとりをしながらも、やっと池の近くに辿り着く。
もちろん。だいぶ前からオークの気配は察知しており、池の周辺に3体、獲物を探しているのかうろついている。
(回り込もうか)
(はい。マスター)
念話で会話しながら、3体の背後に回り込むように移動し、気配を断ち様子を伺う。
一般的なオークの容姿はよくわからないが、その容姿は、よくあるファンタジーのオークそのままであり、2m程の身長、でっぷりとしたお腹周りに豚や猪に近い顔の大柄な魔物で、丸太を担ぎ獲物の気配を探るように鼻をヒクヒクさせ匂いを探っている。
オーク
【Name】ー
【age】4
【Lv】 17
【HP】 700/700
【MP】 40/40
【力】 330
【体力】 210
【器用】 90
【知力】 70
【素早さ】70
【魔力】 60
【スキル】
ノーマルスキル
スキルはなし、ただしその丸太のような太い腕から繰り出される攻撃は、例えスキルなしでも強力な一打となるだろう。
僕ならばね。
「ポシル。3体の相手任せたよ。スキルレベルUPを意識する以外は注文なし。自由にやっていいよ」
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