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裏
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しおりを挟むバードナ侯爵家の方々が、ローバー侯爵家に到着した。
挨拶を交わす中。
二人は我慢できずに
「ローズ。」
「アルト。」と呼びあい。
抱き合ってしまった。
ゴホンと父の咳でを聞いて~
二人は状況を判断して
「「すみません。」」と謝ったが、手は繋いだままだった。
「さぁ~みなさん。こちらに。ローズ達も。まずはお茶でも飲みながら、今後の話をしよう。それからは~大人同士の話になるだろうから、ローズはアルトと庭を散歩したほうが良いだろう。花も綺麗に咲いているからな。マリーナは町に、注文してある物を取りに行ってくれるか?」
「わかったわ。ついでに買い物してきていい?」
「いいぞ。無駄遣いはするなよ。」
「は~い。」
それから客間で両親達。
マリーナは町に。
ローズマリーとアルトは庭に。
ローズマリーとアルトは、甘々雰囲気で会話をしていた。
「ローズ。やっとだね。この日をどんなに待ち望んでいたのか。愛しているよ。ローズ。」
「私もよ。アルト。あなたを一生愛すると誓うわ。」
「ローズ。」「アルト。」
二人は愛を語りながら~何度も口付けをした。(これが最後だとは~思わなかった。)
遠くから~ガサガサと音がしたが、二人の世界にいるので気が付かなかった。
昼食を食べ~午後は今後の話をした。
夕食を食べてからも~父親達はワインを飲み盛り上がり。アルトはそれに付き合わされていた。女性達も話が尽きなかた。まだまだ終わりそうもないので、そのまま泊まる事になった。(明日。早く城に行くとは伝えてある。同じ時間に屋敷を出る事にした。)
遅くなったので。
母親たちが夫の元に行き、代わりにアルトが戻ってきた。
お互いに「おやすみなさい。」と部屋に戻った。
嬉しすぎて~気が付かなかった。
こんなに後悔をするなら~その時になにかおかしいと、気づけば良かった。
両親達の元に行けば~。
屋敷が静かだった事。
いつもならモリスとリリーが、来るのに来ないという事。
アルトとマリーナの様子が変だった事。
あの時~水の味がおかしかった事。
今。思えば…。
そして。その夜に~人生を変える悲劇が起こった。
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