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四時間後

ジークが、城に帰ってきたと報告を受けた。

そして。ローズマリーも一緒に連れてきて、王太子妃の部屋で治療を受けていると聞いた。
治療を受けていると聞いた二人は~頭によぎるあの事で、戸惑いを隠せなかった。

なかなかジークが現れなかったので、呼びに行かせた。

嫌な顔をされたが、状況を説明させた。

「ジークよ。どういう事だ。
なぜ?ローズマリーも、一緒に連れてきたのだ。」

「父上。あんな屋敷に、ローズマリーを置いとくわけににもいきませんよ。」
 
「どういう事?それに屋敷の人達は、大丈夫なの?」

「ローズマリー以外は、無事ですよ。(無事ではない二人はいるけどな。クク。)みんな眠らされていただけですからね。そうそう。バードナ侯爵夫妻と二男が泊まっていたみたいですが~応接室で両親方々は、眠ってしまったみたいですね。屋敷の者達も、あちこちで眠っていましたよ。起こした時は、驚いていましたね。私達が来るまで、眠っていたなんで。長い時間効き目がありましたよ。」

「え!ありましたよって?ジークあなたが。」

「なぜ?バードナ侯爵家が、ローバー侯爵家に来ていたのだ?それも~泊まるほど交流があったのか。確か二男は、3年間隣国に留学していたな。留学が終わり帰国したのか。帰国して直後に両親と一緒に行く理由…
は。まさか~ローズマリーと二男か。だから。あれを決行したのか?」

「どうしてなの?今日。話をしようとしたのに。我慢できなかったの?それに治療を受けていると聞いたわよ。本当に。足を負傷させたの?どうなの?」

ジークが黙っていると。

「それよりも。あなたを愛しているマリーナは、あなたを諦めないでしょう。逆に。傷がついた姉には、相応しくないと反発するはずよ。両親だって。」

王妃がそう訴えると~ジークはそうですね。普通ならねと
ニヤリとしながら~
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