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ジーク 出会いと永遠の別れ
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しおりを挟む害虫①を追い出してから、ローズマリーと二人っきりになれるように近づくと害虫②が出てくる。
それも。ローズマリーが進んで私に、害虫②をくっつけるように二人っきりにさせる。
1年、2年。そしてもうすぐ3年になるのに~なかなか先に進めない。
舞踏会のドレスについてもだ。
なぜ?害虫②が俺がローズマリー宛に贈ったドレスを着ている。ローズマリーは害虫①の色。それにあれは~隣国で人気のデザインだ。見るたびに、直ぐにでも脱がして俺色のドレスを着せたいと思ったか。
注文している店の支配人に尋ねたが「最初に言われたままのサイズですが。時折。サイズ変更は王宮から連絡がきます。」と困った顔をされた。嘘をついているようには、見えなかった。
「今度は本人を連れてくる。」と伝えて帰った。
結局。害虫②が着ていた。
(後で判明したが、ローバー侯爵家には凄腕のお針子がいる。そこでサイズをかえていた。)
毎度。害虫②があのドレスを着ていたせいで、周りの者達も害虫②が婚約者になると勘違いしていた。
迷惑だ。
早くどうにかしなくては。
害虫①が帰国するまで時間がない。婚約者を正式に決定までの期限までもあと少しだ。
影をつかい。あらゆる情報を得る事で、焦りと苛立ちが募るばかりだった。
やはり…あれをするしかないかと。着々と準備を始めた。
ある程度、整ったので。
とうとう私は、両親にあの事の確認しにいった。
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