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アルトとマリーナ 2通の手紙と永遠の愛
14 アルト視点⑩
しおりを挟む家族が見守る中。
手にはあの手紙を握りしめなが、私は息を引き取った。
そして。聞き覚えのある声が、聞こえた。
姿を現したのは~若返っていたローズマリーだった。
(アルトも若返っていた。)
「アルト。アルト。やっと会えたわね。あなたを抱きしめるこの時をどんなに待ち望んていたか。嫌といっても離れないわよ。」
「ローズ。私のローズ。私もどんなにローズを抱き締めたかったか。愛しているよ。ローズが嫌と言ったって、もう離さないよ。これからは、ずっと一緒だよ。」
2人の魂は~重なり合って消えた。
手紙には~
アルト。やっと思い出したの。
2人の結婚式を見た時に、心が壊れそうだったの。だからきっと。壊れる前に、アルトとの事をジークに置き換えてしまったのね。ごめんなさい。
もし。あなたの気持ちが、少しでも私に残っているのなら。
来世では、あなたの隣にいたいわ。
今も昔もあなただけを、愛しているわ。ごめんなさい。重いわよね。
妹と一緒に、ローバー侯爵家を守ってくれてありがとうございました。
私のかわりに、両親を大切にしてくれてありがとうございました。
最期にあなたとの愛を、思い出せて良かったわ。
さようなら。また会いましょう
ローズマリー
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