~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活～

461話

花雪たちは、バド達の家の一部屋を借りた。

あれから３日たったが、グロウは目が覚めなかった。

花雪は、グロウの世話をしていた。

あまり今詰めていると、一花や彩葉達に強制的にベッドに寝かされる。
食事を忘れる事もあり、これも２人が時間を見ながら一緒に食べる。
その繰り返し。

一花と彩葉も、ダードンとザーラドと一緒にいる時間が長くなった。
なぜか以前よりも、距離が縮まっていた。
　
いつも通りグロウの部屋に行き
「グロウ。今からちょっと、出かけて来るね。昨日。遠野さんから連絡が来たのよ。まちに待った番解除の薬を持って、獣人の村に行くよ。グロウをこんな目にあわせたあいつに、会うのは怖いし嫌だけど～ケジメとして会って目の前で飲んで、解除してくるわね。グロウも成功するように、祈っていてね。じゃ～行ってくるわね。」チュと唇にして「勇気をもらったわ。」と部屋を出た。

その時小声で
「花雪。」と聞こえた。

遠野。花月。朝月が待っていた。
「お待たせしました。」
「それで、行こう。獣人の村へ。」
「はい。みんな。いってきます。」

「「いってらっしゃい。」」

「頑張るよ。」

瞬間移動で消えた。