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第2章 vs陸王
第2章26話 戦闘開始 式神の力
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安倍晴明の式神を追いかけていた師団長達はそれぞれ式神達に追いつき、悠から報告を受けていた新田は迎え撃つために式神を待ち構えていた。
「あれが師団長が言っていた陸王の式神。」
「どうやらお前から死にたいようだな。」
新田に前に現れたのは翼が生え、炎を身にまとった姿をしている白い大蛇であった。
「行かせるかよ。」
「じゃあまず、お兄さんで遊ぼうかな。」
氷室が追いかけた天空は手に錫杖を持ち、行脚僧のような服装をした2足歩行の犬の姿であった。
「追いついたぜ。」
「我が名は大裳。晴明様の式神にして天帝様の文官である。邪魔をするなら容赦はしない。」
スタークが追いかけた大裳は冠と帯を着用しきっちりした服装をした人型である。
「待ちなさい。」
「なんじゃ。相手がこんな小娘とは拍子抜けじゃな。」
ソフィアが追いかけた天后は中国貴族のような服装をした婦人の姿であった。
かくして、それぞれ戦闘が始まった。
一方その頃、悠は1人で安倍晴明が召喚した何百、何千という魔物の大群を相手をしていた。
「倒しても倒しても湧いて出てくる。きりがないな。」
「流石最強と呼ばれる師団長だ。この程度じゃまだ潰れてはくれないか。だが、余は艮や坤よりも一度に多くの魔物を召喚でき、制限もない。さらには、余が召喚する魔物は余の力を分けておる故に普通の魔物とはわけが違うぞ。」
「なんかしつこいと思ったらそういうことか。流石に一気に数千体相手にはやったことないけど。」
悠は少し距離を取り、『桜』を構えた。
『桜刃流双身術 こぼれ桜』
悠が放った技により数千体いた魔物は一掃された。
『こぼれ桜』は悠単身で敵が多いほど威力とスピードが増す技。敵と敵との間を縫うように移動し敵の急所を的確に切りつけ、切れば切る程威力が増す。この時、数千体いた魔物をすべて倒すのにかかった時間はわずか2秒。
「これは驚いた。まさか数千の魔物を一瞬にして切り伏せるとは。」
「流石に数千の魔物相手にこの技を使ったのは初めてだよ。まぁでも、これくらいやってのけないとお前を倒すなんて夢にまた夢だからな。」
「面白い。」
安倍晴明は再びお札を取り出して
「『大陰《たいいん》』救急如律令。」
小学生くらいの白装束をきた少女を呼び出した。
「なんだ?あいつ。」
悠は少女が出てきて少し困惑したが、すぐに攻撃に移った。
悠は『桜』で足を切るふりをして首を狙ったと思ったが、なぜか体は首を狙わずにそのまま足を攻撃してしまった。
「あれ?」
「そんな単純な攻撃でよいのか。」
安倍晴明は、悠の攻撃をあっさりと避けて打撃による重い一撃を悠に与えた。
「こいつ武術もいける口かよ。一撃が乾くらいあるし。それより、体が思うように動かなかった。」
「さっきのお前は恐らくフェイントを入れようとしたのだろうが、『大陰』がいる限りそれは不可能だ。」
「何?」
「『大陰』は正直・清廉潔白を象徴する式神だ。こいつが存在している限り相手は余に対して隠し事や騙し討ちをすることができない。さらに、こいつは嫉妬深いから何かを生み出すこともできない。」
「つまり、俺はお前に対して馬鹿正直な攻撃しかできないと。」
「左様。」
「いいぜやってやるよ。真っ向勝負は嫌いじゃない。」
「いい目だ。」
悠は真っ向から安倍晴明とぶつかり合った。悠は『桜』を使って絶え間なく切りつけながら安倍晴明の攻撃を捌き、安倍晴明は悠の斬撃を扇子で受け急所を狙って掌底や蹴りを入れていった。
その頃、新田と謄蛇は互いに出方を伺っていた。
「おい人間。一応名を名乗っておこう俺の名は謄蛇。晴明様の式神『十二天将』の一人で恐怖や驚きを司る式神である。人間、名を聞こう。」
「名は新田荒太。第1師団副師団長だ。」
「俺を見て驚きや恐怖の感情が出ないとはなかなか場数を踏んでいると見えるな。あれを見るがいい。」
新田が謄蛇が目線を向けたほうを見てみると恐らく逃げ遅れたであろう野良犬がまるで魂が抜けたかのようにその場に倒れていた。
「どういうことだ?」
「俺は恐怖の象徴、俺を見て恐怖を感じた生物は無条件に命を失う。つまり、一瞬でも俺に恐れの感情を持ったらお前の負けだ。」
謄蛇は自身を見て恐怖を感じた対象の命を吸い取り、取り込むことで強くなる。さらに、『十二天将』のなかで最も残忍かつ好戦的な性格をしているため最も人間の命を奪ってきた式神でもある。その数およそ500万人を超えておりその強さは艮らの強さを優に超えている。
「恐れる?舐めてるのか?どれだけお前が俺より強かろうが俺がお前を恐れる要因にはならない。俺の尊敬する人なら必ずそういうし、なによりお前ごときにビビっているようでは市民の皆様を守るなんてできないからな。」
「俺を見てごときとは言ってくれる。ならばかかってこい。口だけではないことを証明してみろ。」
新田は右腕に乾戦より改良を重ねたガントレットを装着して臨戦態勢に入った。
新田のガントレットは改良により破壊力はもちろん耐久力も大幅に増し、今までは10kgはあった重量も4kgまで軽量化に成功し、まるで体の一部のように動かせるようになっていた。
「ここでお前を止める。」
「やってみろ。人間。」
「あれが師団長が言っていた陸王の式神。」
「どうやらお前から死にたいようだな。」
新田に前に現れたのは翼が生え、炎を身にまとった姿をしている白い大蛇であった。
「行かせるかよ。」
「じゃあまず、お兄さんで遊ぼうかな。」
氷室が追いかけた天空は手に錫杖を持ち、行脚僧のような服装をした2足歩行の犬の姿であった。
「追いついたぜ。」
「我が名は大裳。晴明様の式神にして天帝様の文官である。邪魔をするなら容赦はしない。」
スタークが追いかけた大裳は冠と帯を着用しきっちりした服装をした人型である。
「待ちなさい。」
「なんじゃ。相手がこんな小娘とは拍子抜けじゃな。」
ソフィアが追いかけた天后は中国貴族のような服装をした婦人の姿であった。
かくして、それぞれ戦闘が始まった。
一方その頃、悠は1人で安倍晴明が召喚した何百、何千という魔物の大群を相手をしていた。
「倒しても倒しても湧いて出てくる。きりがないな。」
「流石最強と呼ばれる師団長だ。この程度じゃまだ潰れてはくれないか。だが、余は艮や坤よりも一度に多くの魔物を召喚でき、制限もない。さらには、余が召喚する魔物は余の力を分けておる故に普通の魔物とはわけが違うぞ。」
「なんかしつこいと思ったらそういうことか。流石に一気に数千体相手にはやったことないけど。」
悠は少し距離を取り、『桜』を構えた。
『桜刃流双身術 こぼれ桜』
悠が放った技により数千体いた魔物は一掃された。
『こぼれ桜』は悠単身で敵が多いほど威力とスピードが増す技。敵と敵との間を縫うように移動し敵の急所を的確に切りつけ、切れば切る程威力が増す。この時、数千体いた魔物をすべて倒すのにかかった時間はわずか2秒。
「これは驚いた。まさか数千の魔物を一瞬にして切り伏せるとは。」
「流石に数千の魔物相手にこの技を使ったのは初めてだよ。まぁでも、これくらいやってのけないとお前を倒すなんて夢にまた夢だからな。」
「面白い。」
安倍晴明は再びお札を取り出して
「『大陰《たいいん》』救急如律令。」
小学生くらいの白装束をきた少女を呼び出した。
「なんだ?あいつ。」
悠は少女が出てきて少し困惑したが、すぐに攻撃に移った。
悠は『桜』で足を切るふりをして首を狙ったと思ったが、なぜか体は首を狙わずにそのまま足を攻撃してしまった。
「あれ?」
「そんな単純な攻撃でよいのか。」
安倍晴明は、悠の攻撃をあっさりと避けて打撃による重い一撃を悠に与えた。
「こいつ武術もいける口かよ。一撃が乾くらいあるし。それより、体が思うように動かなかった。」
「さっきのお前は恐らくフェイントを入れようとしたのだろうが、『大陰』がいる限りそれは不可能だ。」
「何?」
「『大陰』は正直・清廉潔白を象徴する式神だ。こいつが存在している限り相手は余に対して隠し事や騙し討ちをすることができない。さらに、こいつは嫉妬深いから何かを生み出すこともできない。」
「つまり、俺はお前に対して馬鹿正直な攻撃しかできないと。」
「左様。」
「いいぜやってやるよ。真っ向勝負は嫌いじゃない。」
「いい目だ。」
悠は真っ向から安倍晴明とぶつかり合った。悠は『桜』を使って絶え間なく切りつけながら安倍晴明の攻撃を捌き、安倍晴明は悠の斬撃を扇子で受け急所を狙って掌底や蹴りを入れていった。
その頃、新田と謄蛇は互いに出方を伺っていた。
「おい人間。一応名を名乗っておこう俺の名は謄蛇。晴明様の式神『十二天将』の一人で恐怖や驚きを司る式神である。人間、名を聞こう。」
「名は新田荒太。第1師団副師団長だ。」
「俺を見て驚きや恐怖の感情が出ないとはなかなか場数を踏んでいると見えるな。あれを見るがいい。」
新田が謄蛇が目線を向けたほうを見てみると恐らく逃げ遅れたであろう野良犬がまるで魂が抜けたかのようにその場に倒れていた。
「どういうことだ?」
「俺は恐怖の象徴、俺を見て恐怖を感じた生物は無条件に命を失う。つまり、一瞬でも俺に恐れの感情を持ったらお前の負けだ。」
謄蛇は自身を見て恐怖を感じた対象の命を吸い取り、取り込むことで強くなる。さらに、『十二天将』のなかで最も残忍かつ好戦的な性格をしているため最も人間の命を奪ってきた式神でもある。その数およそ500万人を超えておりその強さは艮らの強さを優に超えている。
「恐れる?舐めてるのか?どれだけお前が俺より強かろうが俺がお前を恐れる要因にはならない。俺の尊敬する人なら必ずそういうし、なによりお前ごときにビビっているようでは市民の皆様を守るなんてできないからな。」
「俺を見てごときとは言ってくれる。ならばかかってこい。口だけではないことを証明してみろ。」
新田は右腕に乾戦より改良を重ねたガントレットを装着して臨戦態勢に入った。
新田のガントレットは改良により破壊力はもちろん耐久力も大幅に増し、今までは10kgはあった重量も4kgまで軽量化に成功し、まるで体の一部のように動かせるようになっていた。
「ここでお前を止める。」
「やってみろ。人間。」
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