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第2章 vs陸王
第2章27話
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謄蛇と対峙していた新田は、謄蛇の巨体に見合わないスピードによる突進攻撃と吐く高温の炎に苦戦を強いられていた。
「なんてスピードしてんだ。炎も厄介だし。」
「お前の攻撃力は大したものだが、近づけなければどうとでもない。」
その後も新田は何とか炎をよけ、攻撃を繰り出すも謄蛇に避けられてしまって尻尾による反撃を受けた。
「ほぉこの攻撃にも耐えるのか。人間にしてはなかなか頑丈のようだな。」
「鍛えてもらってるからな。この程度では倒れないぞ。」
「では、攻め方を変えようか。」
謄蛇は口から黒い霧を出してその中に入っていった。
「何?霧の中に。」
新田が謄蛇を探すため辺りを見回していると、新田の死角から出てきた謄蛇の突進により背後から強い衝撃に襲われて吹き飛ばされてしまった。
「俺は艮や坤のように他者を霧で移動させることはできない。その代わり、俺自身は移動ができ、タイミングや出現ポイントも俺自身が決められる。つまり、神出鬼没ということだ。」
荒太に説明するや否や、謄蛇は再び霧を出して入っていった。
「また厄介な能力だな。」
新田は目をつむり深く深呼吸をした。背後から霧が出現し謄蛇が出てきたのと同時に振り向きガントレットをつけた右腕で謄蛇の胴体に一撃を与えた。
「まさか師団長でもない奴に一撃もらうとはな。」
「確かにお前は強いよ。以前に俺が戦った乾よりも格段にな。だがな、俺がいつも相手してもらっている人はもっと強い。あの人に背中を預けてもらえるようにあの人の隣に立てるようにお前ごときに負けるわけにはいかない。」
「そうか。では、少し本気で相手してやろう。」
謄蛇は再び霧に入った。
「何度来ても反撃してやる。」
新田はガントレットを構え反撃の体勢に入ったが、謄蛇は先程より比べ物にならないくらい早いスピードで新田を攻撃した。反応できなかった新田はみぞおちに深い一撃を食らった。
「言い忘れていたが、この霧は通れば通るほどスピードが増していく。霧はただの出入り口じゃないのでな。圧倒的なスピードは、どんな力も能力も無力と化す最強の攻撃になる。」
その後も何度も謄蛇の霧からの突進や尻尾による薙ぎ払いを受けた新田はついにその場に座り込み動かなくなった。
「わかったか、お前じゃ俺に勝てない。諦めて俺の力の贄となれ。」
謄蛇は新田に覗き込むように顔を近づけた。その瞬間、新田は謄蛇の顔面をめがけて重い一撃を叩き込んだ。新田の攻撃をもろにくらった謄蛇は数十m後方に吹っ飛んで行き、住宅に激突した。
「何度言わせるんだ。お前がどれだけ強かろうが俺がお前を恐れる理由にも諦める理由にもならない。」
「あれだけの攻撃をくらってまだ動けるとはな。いいだろう、ならお前の体に力の差を叩き込んでその心をへし折ってやる。そして、俺の力の贄としてくれるわ。」
謄蛇は自身がギリギリ通れる程度の霧をいくつも吐き出しその霧で出入りを繰り返すことでスピードが増し、目でとらえることが不可能なほどまで速くなってた。
「師団長でもないお前がこのスピードについてこられるはずがない。自分の力の無さに絶望しな。」
『炎突・蛇喰《えんとつ・じゃばみ》』
謄蛇は十分に加速した状態でスピードを落とさず口を限界まで開け、新田に突進していった。新田の死角からの攻撃により謄蛇は勝利を確信した。しかし、謄蛇の攻撃が当たる瞬間、新田は謄蛇の攻撃に自身の攻撃を合わせて再び謄蛇の顔面に攻撃を命中させた。
『出力40% インパクト』
謄蛇は新田が自身に攻撃を当てられたことに混乱していた。
「なぜだ!なぜお前は俺に攻撃を当てられたのだ。師団長クラスでもあのスピードを捉えるのは容易ではないはずだ。なぜだ。」
「あぁ、俺はお前のスピードにはついていけないし捉えることもできない。」
「では、なぜだ。」
「だから俺はお前を誘い込むことにした。」
「誘い込む?」
「お前の攻撃を何回か受けてわかったことがいくつかある。まずは、攻撃するときは必ず俺の死角か隙を狙って霧から出てくる。そして、霧から霧の移動は入る霧から半径10m以内のみであること。これさえわかればお前の攻撃のタイミングはわかることができる。」
「だから、俺はお前が攻撃するタイミングで死角に大きな隙を作ってそこに攻撃してくるように仕向けた。」
「そんな瞬時に判断して行動できるわけが。」
「『常日頃から思考を止めないことと相手の観察を怠らず、力の本質を見抜き考え対処する。』俺が初めて今の師団長に稽古してもらった時の言葉だ。俺たちがいつも誰に鍛えてもらっていると思っている。俺たち一般の戦闘員は師団長達のお荷物ではないぞ。」
「立て。この程度で倒れるお前じゃないだろ。」
謄蛇はその巨体を起こした。
「さぁ第2ラウンドと行こうか!」
「なんてスピードしてんだ。炎も厄介だし。」
「お前の攻撃力は大したものだが、近づけなければどうとでもない。」
その後も新田は何とか炎をよけ、攻撃を繰り出すも謄蛇に避けられてしまって尻尾による反撃を受けた。
「ほぉこの攻撃にも耐えるのか。人間にしてはなかなか頑丈のようだな。」
「鍛えてもらってるからな。この程度では倒れないぞ。」
「では、攻め方を変えようか。」
謄蛇は口から黒い霧を出してその中に入っていった。
「何?霧の中に。」
新田が謄蛇を探すため辺りを見回していると、新田の死角から出てきた謄蛇の突進により背後から強い衝撃に襲われて吹き飛ばされてしまった。
「俺は艮や坤のように他者を霧で移動させることはできない。その代わり、俺自身は移動ができ、タイミングや出現ポイントも俺自身が決められる。つまり、神出鬼没ということだ。」
荒太に説明するや否や、謄蛇は再び霧を出して入っていった。
「また厄介な能力だな。」
新田は目をつむり深く深呼吸をした。背後から霧が出現し謄蛇が出てきたのと同時に振り向きガントレットをつけた右腕で謄蛇の胴体に一撃を与えた。
「まさか師団長でもない奴に一撃もらうとはな。」
「確かにお前は強いよ。以前に俺が戦った乾よりも格段にな。だがな、俺がいつも相手してもらっている人はもっと強い。あの人に背中を預けてもらえるようにあの人の隣に立てるようにお前ごときに負けるわけにはいかない。」
「そうか。では、少し本気で相手してやろう。」
謄蛇は再び霧に入った。
「何度来ても反撃してやる。」
新田はガントレットを構え反撃の体勢に入ったが、謄蛇は先程より比べ物にならないくらい早いスピードで新田を攻撃した。反応できなかった新田はみぞおちに深い一撃を食らった。
「言い忘れていたが、この霧は通れば通るほどスピードが増していく。霧はただの出入り口じゃないのでな。圧倒的なスピードは、どんな力も能力も無力と化す最強の攻撃になる。」
その後も何度も謄蛇の霧からの突進や尻尾による薙ぎ払いを受けた新田はついにその場に座り込み動かなくなった。
「わかったか、お前じゃ俺に勝てない。諦めて俺の力の贄となれ。」
謄蛇は新田に覗き込むように顔を近づけた。その瞬間、新田は謄蛇の顔面をめがけて重い一撃を叩き込んだ。新田の攻撃をもろにくらった謄蛇は数十m後方に吹っ飛んで行き、住宅に激突した。
「何度言わせるんだ。お前がどれだけ強かろうが俺がお前を恐れる理由にも諦める理由にもならない。」
「あれだけの攻撃をくらってまだ動けるとはな。いいだろう、ならお前の体に力の差を叩き込んでその心をへし折ってやる。そして、俺の力の贄としてくれるわ。」
謄蛇は自身がギリギリ通れる程度の霧をいくつも吐き出しその霧で出入りを繰り返すことでスピードが増し、目でとらえることが不可能なほどまで速くなってた。
「師団長でもないお前がこのスピードについてこられるはずがない。自分の力の無さに絶望しな。」
『炎突・蛇喰《えんとつ・じゃばみ》』
謄蛇は十分に加速した状態でスピードを落とさず口を限界まで開け、新田に突進していった。新田の死角からの攻撃により謄蛇は勝利を確信した。しかし、謄蛇の攻撃が当たる瞬間、新田は謄蛇の攻撃に自身の攻撃を合わせて再び謄蛇の顔面に攻撃を命中させた。
『出力40% インパクト』
謄蛇は新田が自身に攻撃を当てられたことに混乱していた。
「なぜだ!なぜお前は俺に攻撃を当てられたのだ。師団長クラスでもあのスピードを捉えるのは容易ではないはずだ。なぜだ。」
「あぁ、俺はお前のスピードにはついていけないし捉えることもできない。」
「では、なぜだ。」
「だから俺はお前を誘い込むことにした。」
「誘い込む?」
「お前の攻撃を何回か受けてわかったことがいくつかある。まずは、攻撃するときは必ず俺の死角か隙を狙って霧から出てくる。そして、霧から霧の移動は入る霧から半径10m以内のみであること。これさえわかればお前の攻撃のタイミングはわかることができる。」
「だから、俺はお前が攻撃するタイミングで死角に大きな隙を作ってそこに攻撃してくるように仕向けた。」
「そんな瞬時に判断して行動できるわけが。」
「『常日頃から思考を止めないことと相手の観察を怠らず、力の本質を見抜き考え対処する。』俺が初めて今の師団長に稽古してもらった時の言葉だ。俺たちがいつも誰に鍛えてもらっていると思っている。俺たち一般の戦闘員は師団長達のお荷物ではないぞ。」
「立て。この程度で倒れるお前じゃないだろ。」
謄蛇はその巨体を起こした。
「さぁ第2ラウンドと行こうか!」
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