小説家と少女

ぐり

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少女と日常

少女と屋上の神社4

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 私たちが五穀を見れた理由。彼女は私たちが最初に見れた理由について疑問に思っていた。通常神や妖怪は向こうから見せようとしないと人間には見えないからだ。だけど私たちは彼女の助力なしで見ることができた。

「わしは田舎もんじゃ。じゃから都のことはよく知らん。けど唐から伝来した術を日本風にアレンジし宗教の発展によって様々な術が開発された。陰陽師とかそういうやつだ。風水とか」
 
 なるほど。わからん。

「えっととりあえずここにいる幽霊さんは何かの術を使ってこの地を守ってたってこと?」
「そうじゃ。お主らにわしが見えたのは術の関係じゃな。この地を神や妖怪側も人間側も安心して暮らせるように互いが互いを認識できず接触することもないように術をかけた」

 んーん?あれ?でもそしたら

「五穀前に二人の人と会ったって言ってなかった?五穀の話を聞く限りじゃその二人も五穀のこと見えなくない?」
「それは」
「それは?」
「謎じゃ」

 えぇ。謎て。わからんのかい。

「いやだってほんとにわかんないじゃもん。この術は完璧だしタイミング悪く術の力が弱まる瞬間があったとかしか思いつかん」
「とゆうか互いに認識できないような術をかけていたのなら私たちはもちろんその君のいう二人の死後を見届けられたのはなぜだね?」
「それは簡単じゃ」
 
 簡単?今まで訳わかんない話しかしてないけど。

「わしが神だから」
「え」
「神だから人間のかけた術などいくらでも抜け道を探せる」

 そんな理由かよ!ほんっとぶっ飛んでんな。

「では本題だがここにいる霊がトレミ君に姿を見せたのはなぜだ?」
「新しい術師を探すためじゃろう。自分の精神の限界を感じて術を保てなくなった。だから代わりの者に術を保って欲しいんじゃないか?」
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