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学習能力とは
しおりを挟む私はよく色んなことを忘れる。
忘れるのは、自分にとっていらない情報だからだと気にしないようにしている。なぜなら、脳は基本なんでもインプットするが、その多くの情報は記憶に残す必要がないと処理されると教わったからだ。それができないと、脳の異常活動だとみなし、病名?までついてしまう。忘れる方が正常なのだ!
つまり何が言いたいかというと、脳が覚えないでいいと思ったのなら、心はそれに忠実であればいいということだ。そうやって学校の勉強を忘れてきた私だが、今までその言い訳が通用した試しがない。
どうして覚えられないの? の返答が どうして忘れられないの? ではいけないと知ったのもその時だ。
同じ間違いを何度も繰り返すのもそのせいだと言われることがあるが、それは違う。私の中では同じではないからだ。
例えば、暖炉は熱いから触るなと言われたとする。でも、触る。火傷して泣き出す。これでもう触らないと親は思う。でもまた触る。この子は学習能力がない、と思われる。
でもだ。
また触ったらさっきより熱くないかもしれないと思うのはそんなに不自然なことなのだろうか? むしろ、毎日触っていたら、いつか皮膚が硬くなったりして、普通に触れるようになると思うのは、そんなに不思議な考え方なのだろうか? 子供はきっと、希望に満ちている。人間の可能性にチャレンジしていたとは言えないのだろうか?
もしそうであるならば、毎日トレーニングなどをしている人は皆、学習能力がないことにならないのだろうか?
生まれつきなんでもできる人は多分いない。というか、人間の赤ちゃんなんて、ほぼ何もできない状態で生まれてくる。立ったらこける、こけたら痛いからといって歩くのを止める子供は少ないと思う。
まぁ、転んだ痛さと火の熱さを同レベルに考えてはいけないのかもしれないが……
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