疑心暗鬼

玉城真紀

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新生活

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私の大学生活は、勉強とバイトの両立で大変な所もあったが、自分が思い描いていた通り夢の様なものだった。

友人に勧められて入ったサークル(オカルト会)に入り友達も増えた。オカルトには興味はなかったが、友達を増やしたかった私は、特に入りたいサークルもなかったので何となく入ったがこれが大当たりだった。
陰気な感じなのかと想像していたが、全然そんな事はなく、皆明るいメンバーでネットや知り合いから集めた怖い情報などをただ話すだけ。だが、実際は怖い話をするのはわずかで、楽しくお喋りなどしているのがほとんどだった。私は楽しく順調に日々を送ることが出来ていた。

そんな中、大学生活も一年が過ぎ二回生になった年。初めて彼氏と言うものが出来た。
同じサークルメンバーで、大学の中でもとても人気のある男だった。到底自分には関係のない高みの人だと思っていたので、告白された時はドッキリかと疑ったぐらいだった。
大学の中でも結構目立つ人で、噂ではファンクラブもあるとか・・・
周りのうらやむ視線を受けながら、大学の中で一緒にいる時は優越感に浸れたりした。
そんな夢のような生活の中でついに彼が

「今度部屋へ行っていいかな?」

私は内心「来た!」と思いながらも表面は冷静を装い

「いいよ」

と返事をする。

「じゃ、今週末行くよ。バイトがあるから終わったら連絡するね」

とその日は別れた。
その後、自分のアパートまでどうやって帰ったのかあまり覚えてない。きっと他の人が見たら引くほどに、にやついていた事だろう。
アパートに戻り、鼻歌を歌いながらシャワーを浴び布団に入る。しかし、中々寝付けない。それほど、彼がうちに来るという事が私にとっては最高のイベントなのだ。

「フフフ」

自然と笑いが出てくる。
寝付けないので仕方なく携帯を取り出し、眠れるような優しい音楽を小さくかけ目をつぶる。

(コレで寝られるかしら)

自信はないが、少しでも寝とかなくては明日も学校がある。彼が待つ学校。絶対遅れたり休んだりなんかはしたくない。
私はなんとか眠ろうと目をつぶった。



「ぽん」

「・・・・・ん」

何か音がしたような気がした。
眠れないと思っていたが、寝てしまっていたようだ。私は目を覚ました原因を鈍い頭で考えた。
もしかしたら、さっき寝る前に設定した音楽の一部かしら?と思ったが、眠気に勝てず、また音がしたら起きて確認してみようと思い目を閉じ耳を澄ましてみる。

「ぽん」

聞こえる。
ワインのコルクを抜いた時の音のような、太鼓のような音・・・
枕元の携帯を見ると、動画は終わっていて画面は真っ暗。部屋の電気も消しているので音の正体が何なのかが分からない。
私は起き上がる事をせず、不精にも携帯のライト機能をつけ、部屋をぐるりと照らしてみた。

「⁉」

おかしな事に気が付く。
箪笥の上に置いたはずの人形がテーブルの上に座っている。






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