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水島
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息子の分と健太の分の夕飯が食卓に並べられた頃、息子が帰ってきた。健太は、生前と同じようにご飯を食べたいらしいので作ることにしている。
「ただいま」
息子は着替えもせずに、真っ直ぐ茶の間に入ってきた。台所で水が流れているのを確認すると
「お袋、俺驚いたよ!高田不動産に行ってきたんだけどさ。そこに俺の高校の時の同級生が働いてたんだよ。あの水島って覚えてるか?アイツだよ。本当ビックリだよ」
大分興奮しているようだ。私は、冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注いでやるとテーブルに置いた。
(少し落ち着きな。水島君?もしかして、あのオカルト好きな子かい?)
息子は麦茶を一気に飲み、コップをテーブルにコンと音をたてておくと
「そうそう!アイツがあそこで働いてるとは思わなかったよ。だって、勉強より心霊スポットに行ったり、「心霊写真撮ってやる~」なんて言って廃墟に一人で行って、そこで怪我しちゃってさ。救急車騒ぎになったり。ソレをあいつ、「霊障だ!」なんて救急隊員の人に言って怒られたとか。本当に馬鹿なんだぜ?」
「そりゃ馬鹿だわ」
隣で聞いている真理が言った。
「俺聞いたんだよ。よくお前不動産に努められたなって。そしたらさ、「事故物件って知ってるか?俺はそっちを責める事にしたんだ。だとしたら、不動産に努めた方が情報がすぐ入るだろ?」だってさ。筋金入りのオカルト好きだよな」
「頭いってる」
真理が言う。息子は真理の声が聞こえないので、構わず続ける。
「でさ、丁度いいと思って、健太の家の前には何があったのか調べられないかと相談したらさ。アイツ本当に凄いよ。過去何十年間かさかのぼっての事故物件リストみたいなの自分で作ってんの。それを見せてもらう事になったんだ。今からうちに来るからよろしく」
そう言うと、バタバタと階段を上がっていった。
「全く。何興奮してるんだか」
「おばさん。その変な奴。これから来るって言ってたよね?」
「そうだね」
「どんな人なんだろう。きっとオタクみたいな気持ち悪い人だよ。うぇ~」
真理は大げさに吐く真似をした。
「ピンポ~ン」
インターフォンが鳴った。
「来た来た来た」
息子がバタバタと階段を降りてくる。
「来たみたいだよ。そのオタクみたいなのが」
「来た来た来た!」
健太は息子の真似をしてはしゃいでいる。真理は興味津々の様子でこれから入ってくるお客を待っている。
「入れよ」
「お邪魔します」
息子とお客の声がする。
「丁度、飯食べようと思ってたんだ。お前も食べてくか?」
「うん。いいのか?」
「いいよ。お袋に用意してもらうから」
そう話しながら二人は茶の間に入ってきた。
入ってきた客。水島は、今でいうイケメンだった。私は息子が高校の時に何回か家に遊びに来たことがあったのでおぼろげに覚えてたが、これほどまでにいい男だったのかと驚いたぐらいだ。髪はストレートで少し長く、涼しげな眼。鼻が高く形の良い唇。笑うと控えめに出るえくぼが、大人と子供の狭間の雰囲気を出している。
健太は
「ご飯!ご飯!いただきま~す!」
と言って自分の席に着き食事を始める。
それを見た、水島の動きが止まる。目の前でひとりでに動く食器。台所の方では、私が水島の分を作っているので、フライパンがひとりでに食材を炒めている。
「あ。お前オカルト好きだから大丈夫だと思って説明してなかったんだけど。俺。最近お袋事故で亡くしてさ。でも何でか知らないけど、お袋ここにいるんだよ。で、ここでお袋の友達。俺の友達でもあるんだけど、健太がいるんだ。健太も同じ。あと・・・・・・あと一人。どこにいるかは分からないけど女子高生がいるんだよ。その子も死んでる。まあ。共同生活ってやつだな・・・・・・ん?どうした?」
俺は水島の様子がおかしいことに気がついた。顔を真っ赤にして目を見開き一点を見つめている。全く動かない。呼吸も荒くなっている。
「お、おい。どうしたんだ?おい水島!」
俺は水島の肩を掴んだ。
「お前!」
水島はいきなり俺に向かって怒鳴る。
「な、なんだよ」
すごい剣幕に俺は一瞬たじろいだ。
「お前・・・・・・なんでもっと早く言わなかったんだよ」
「は?」
「こんな環境普通ないだろ?だって見て見ろよ。勝手に物が動いてるんだぞ?あそこにお前のお袋さんがいるんだろ?で、ここには子供、あとどこかには女子高生。まじかよ。最高じゃないか!」
「お、おう」
私はその様子をニヤニヤしながら見ていた。水島の分の夕飯が出来たので、テーブルまで持って行くと
「あ、お構いなく」
と夕飯を見ながら挨拶する水島。息子は呆れた様子だったが、水島と一緒にご飯を食べ始めた。真理はどうしたかと見ると、何か様子がおかしい。ご飯を食べている水島の事を赤い顔をしながらずっと見ている。気になったので真理の所へ行き
「真理どうかしたのかい?」
と聞くと、真理は慌てた様子で
「え?な、何でもないよ!何でもない!」
と言い走って二階に上がって行ってしまった。
「なんだろうね」
3人の食事が終わり、私は健太を寝かすために二階に上がっていった。部屋に入ると真理は窓の外をぼうっと眺めている。
「真理どうしたんだい?何かおかしいよ」
真理はこちらも見ずに
「おばさん。私やばいかも」
「何が?あ、健太こっちだよ」
布団の中に健太を寝かせ、真理の方を見る。
「私一瞬で人を好きになったの初めてかも」
「は?」
「何でもない!寝る!」
真理は健太の隣に潜り込むと、健太にしがみついた。健太は楽しそうにケラケラと笑っている。私は何も言わずに下の階に降りた。
(好きになる?まさか水島の事をかい?ハハハ。若いねぇ)
何だかほっこりしながら、茶の間に行き食器を片付ける。その間、息子たちは居間の方へ行き何やら話しているようだ。台所で洗い物が終わり、周りを綺麗に拭いている時に息子が私を呼んだ。居間に行くとテーブルいっぱいに資料が広がっている。
「これ全部。水島のコレクションなんだってさ」
(へぇ~たいしたもんだね。それで、何かわかったのかい?)
水島は、ノートに書かれていく文字を真剣な顔で見ている。息子もこの会話の方法は説明しているのだろう。驚いた様子はない。
「わかったよ。健太の家が建つ前更地だったんだけど、その前は一軒家の借家があったらしい。借りてた人の名前は・・・・・・」
「近藤」
水島が答える。
「そう。近藤さん。家族三人だって。両親と子供一人。火事で全焼しちゃって三人共亡くなったらしい」
(そこまで調べたのかい)
私は感心した。
「事故物件と言っても、今立っている建物がいわくがあるとは限らないんですよ。土地自体、もしくはその土地で過去に何かがあった。とか色々ありますからね。とことん調べますよ」
水島は得意げに言った。
(という事は、今回の事はその近藤さんが関係してる可能性もあるのかい?)
「俺もそう思ったんだけどさ、何だか厄介だぜ。その前にもソコを借りて住んでた人がいるんだけど、男と女。でも、その二人自殺してるんだって。な」
「そう。若い二人だったらしいです。残念ながら名前が分からなかったんですけど、首吊りだったそうで」
(ふ~ん。じゃあ5人亡くなってるんだね。あそこで)
「そういう事になるね。健太のお母さんは知らないんじゃないかな。土地を買ったご主人も」
(そうだろうね。これからどう動くんだい?)
「う~ん」
息子は眉をしかめた。
「お前の話だと、決まった時間に家の中にいる母親は数字を数える声が聞こえて、外にいる死んでいる子供。健太だっけ?健太はこわいって聞こえるんだろ?そんなの簡単な答えだよ」
「え⁉」
私と息子は驚いて水島の顔を見た。水島は得意げに
「答えは何かが起きるカウントダウンさ」
「何かが起きるって何が起きるんだ?」
息子が聞くと、水島はシレっと
「わからん」
「なんだよそれ。それにこわいという言葉の意味が繋がらないだろ」
「そんなに心配なら、その健太の母親をここに連れてくればいいんじゃないか?その家にいなければその声は聞こえないんだろ?」
「そうもいかないよ」
「なんだ。お前が独身だからか?」
「そんなんじゃないよ。母親はそれでいいにしても、健太はどうするんだ?アイツは自分の知らないうちに家に行ってるんだよ」
「う~む。そうだったな。それにその健太が数を数えてるかもしれないんだろ?」
「うん。そうだよな。お袋」
(母親の話だと健太の声で数を数えるっていうけど、この前真理と健太を見張っていた時、健太は数字を言ってなかったよ。だから、健太じゃない奴が言ってるんじゃないかね)
「う~ん」
息子と水島は考え込んでしまった。暫くして水島が
「取り敢えず、霊能者を連れて行ってみようよ」
「霊能者?」
「ああ。俺の知り合いで、結構マジな人がいるんだよ。その人に頼んでみるよ」
「何でそんな人知ってるんだ?」
「俺のオカルト歴を馬鹿にするなよ。小学生のころからだぜ?そりゃあ、いろんな人とのつながりは出来るわな。」
水島は鼻の穴を膨らませながら言った。その後私は、水島からのこの家での生活等の質問攻めに辟易することになる。確かにオカルト好きにはたまらない事だろう。しかし、私にとっては面倒くさい事。
(10時になると消えるので。じゃ)
と書くと、二階に上がって布団に入った。
「ただいま」
息子は着替えもせずに、真っ直ぐ茶の間に入ってきた。台所で水が流れているのを確認すると
「お袋、俺驚いたよ!高田不動産に行ってきたんだけどさ。そこに俺の高校の時の同級生が働いてたんだよ。あの水島って覚えてるか?アイツだよ。本当ビックリだよ」
大分興奮しているようだ。私は、冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注いでやるとテーブルに置いた。
(少し落ち着きな。水島君?もしかして、あのオカルト好きな子かい?)
息子は麦茶を一気に飲み、コップをテーブルにコンと音をたてておくと
「そうそう!アイツがあそこで働いてるとは思わなかったよ。だって、勉強より心霊スポットに行ったり、「心霊写真撮ってやる~」なんて言って廃墟に一人で行って、そこで怪我しちゃってさ。救急車騒ぎになったり。ソレをあいつ、「霊障だ!」なんて救急隊員の人に言って怒られたとか。本当に馬鹿なんだぜ?」
「そりゃ馬鹿だわ」
隣で聞いている真理が言った。
「俺聞いたんだよ。よくお前不動産に努められたなって。そしたらさ、「事故物件って知ってるか?俺はそっちを責める事にしたんだ。だとしたら、不動産に努めた方が情報がすぐ入るだろ?」だってさ。筋金入りのオカルト好きだよな」
「頭いってる」
真理が言う。息子は真理の声が聞こえないので、構わず続ける。
「でさ、丁度いいと思って、健太の家の前には何があったのか調べられないかと相談したらさ。アイツ本当に凄いよ。過去何十年間かさかのぼっての事故物件リストみたいなの自分で作ってんの。それを見せてもらう事になったんだ。今からうちに来るからよろしく」
そう言うと、バタバタと階段を上がっていった。
「全く。何興奮してるんだか」
「おばさん。その変な奴。これから来るって言ってたよね?」
「そうだね」
「どんな人なんだろう。きっとオタクみたいな気持ち悪い人だよ。うぇ~」
真理は大げさに吐く真似をした。
「ピンポ~ン」
インターフォンが鳴った。
「来た来た来た」
息子がバタバタと階段を降りてくる。
「来たみたいだよ。そのオタクみたいなのが」
「来た来た来た!」
健太は息子の真似をしてはしゃいでいる。真理は興味津々の様子でこれから入ってくるお客を待っている。
「入れよ」
「お邪魔します」
息子とお客の声がする。
「丁度、飯食べようと思ってたんだ。お前も食べてくか?」
「うん。いいのか?」
「いいよ。お袋に用意してもらうから」
そう話しながら二人は茶の間に入ってきた。
入ってきた客。水島は、今でいうイケメンだった。私は息子が高校の時に何回か家に遊びに来たことがあったのでおぼろげに覚えてたが、これほどまでにいい男だったのかと驚いたぐらいだ。髪はストレートで少し長く、涼しげな眼。鼻が高く形の良い唇。笑うと控えめに出るえくぼが、大人と子供の狭間の雰囲気を出している。
健太は
「ご飯!ご飯!いただきま~す!」
と言って自分の席に着き食事を始める。
それを見た、水島の動きが止まる。目の前でひとりでに動く食器。台所の方では、私が水島の分を作っているので、フライパンがひとりでに食材を炒めている。
「あ。お前オカルト好きだから大丈夫だと思って説明してなかったんだけど。俺。最近お袋事故で亡くしてさ。でも何でか知らないけど、お袋ここにいるんだよ。で、ここでお袋の友達。俺の友達でもあるんだけど、健太がいるんだ。健太も同じ。あと・・・・・・あと一人。どこにいるかは分からないけど女子高生がいるんだよ。その子も死んでる。まあ。共同生活ってやつだな・・・・・・ん?どうした?」
俺は水島の様子がおかしいことに気がついた。顔を真っ赤にして目を見開き一点を見つめている。全く動かない。呼吸も荒くなっている。
「お、おい。どうしたんだ?おい水島!」
俺は水島の肩を掴んだ。
「お前!」
水島はいきなり俺に向かって怒鳴る。
「な、なんだよ」
すごい剣幕に俺は一瞬たじろいだ。
「お前・・・・・・なんでもっと早く言わなかったんだよ」
「は?」
「こんな環境普通ないだろ?だって見て見ろよ。勝手に物が動いてるんだぞ?あそこにお前のお袋さんがいるんだろ?で、ここには子供、あとどこかには女子高生。まじかよ。最高じゃないか!」
「お、おう」
私はその様子をニヤニヤしながら見ていた。水島の分の夕飯が出来たので、テーブルまで持って行くと
「あ、お構いなく」
と夕飯を見ながら挨拶する水島。息子は呆れた様子だったが、水島と一緒にご飯を食べ始めた。真理はどうしたかと見ると、何か様子がおかしい。ご飯を食べている水島の事を赤い顔をしながらずっと見ている。気になったので真理の所へ行き
「真理どうかしたのかい?」
と聞くと、真理は慌てた様子で
「え?な、何でもないよ!何でもない!」
と言い走って二階に上がって行ってしまった。
「なんだろうね」
3人の食事が終わり、私は健太を寝かすために二階に上がっていった。部屋に入ると真理は窓の外をぼうっと眺めている。
「真理どうしたんだい?何かおかしいよ」
真理はこちらも見ずに
「おばさん。私やばいかも」
「何が?あ、健太こっちだよ」
布団の中に健太を寝かせ、真理の方を見る。
「私一瞬で人を好きになったの初めてかも」
「は?」
「何でもない!寝る!」
真理は健太の隣に潜り込むと、健太にしがみついた。健太は楽しそうにケラケラと笑っている。私は何も言わずに下の階に降りた。
(好きになる?まさか水島の事をかい?ハハハ。若いねぇ)
何だかほっこりしながら、茶の間に行き食器を片付ける。その間、息子たちは居間の方へ行き何やら話しているようだ。台所で洗い物が終わり、周りを綺麗に拭いている時に息子が私を呼んだ。居間に行くとテーブルいっぱいに資料が広がっている。
「これ全部。水島のコレクションなんだってさ」
(へぇ~たいしたもんだね。それで、何かわかったのかい?)
水島は、ノートに書かれていく文字を真剣な顔で見ている。息子もこの会話の方法は説明しているのだろう。驚いた様子はない。
「わかったよ。健太の家が建つ前更地だったんだけど、その前は一軒家の借家があったらしい。借りてた人の名前は・・・・・・」
「近藤」
水島が答える。
「そう。近藤さん。家族三人だって。両親と子供一人。火事で全焼しちゃって三人共亡くなったらしい」
(そこまで調べたのかい)
私は感心した。
「事故物件と言っても、今立っている建物がいわくがあるとは限らないんですよ。土地自体、もしくはその土地で過去に何かがあった。とか色々ありますからね。とことん調べますよ」
水島は得意げに言った。
(という事は、今回の事はその近藤さんが関係してる可能性もあるのかい?)
「俺もそう思ったんだけどさ、何だか厄介だぜ。その前にもソコを借りて住んでた人がいるんだけど、男と女。でも、その二人自殺してるんだって。な」
「そう。若い二人だったらしいです。残念ながら名前が分からなかったんですけど、首吊りだったそうで」
(ふ~ん。じゃあ5人亡くなってるんだね。あそこで)
「そういう事になるね。健太のお母さんは知らないんじゃないかな。土地を買ったご主人も」
(そうだろうね。これからどう動くんだい?)
「う~ん」
息子は眉をしかめた。
「お前の話だと、決まった時間に家の中にいる母親は数字を数える声が聞こえて、外にいる死んでいる子供。健太だっけ?健太はこわいって聞こえるんだろ?そんなの簡単な答えだよ」
「え⁉」
私と息子は驚いて水島の顔を見た。水島は得意げに
「答えは何かが起きるカウントダウンさ」
「何かが起きるって何が起きるんだ?」
息子が聞くと、水島はシレっと
「わからん」
「なんだよそれ。それにこわいという言葉の意味が繋がらないだろ」
「そんなに心配なら、その健太の母親をここに連れてくればいいんじゃないか?その家にいなければその声は聞こえないんだろ?」
「そうもいかないよ」
「なんだ。お前が独身だからか?」
「そんなんじゃないよ。母親はそれでいいにしても、健太はどうするんだ?アイツは自分の知らないうちに家に行ってるんだよ」
「う~む。そうだったな。それにその健太が数を数えてるかもしれないんだろ?」
「うん。そうだよな。お袋」
(母親の話だと健太の声で数を数えるっていうけど、この前真理と健太を見張っていた時、健太は数字を言ってなかったよ。だから、健太じゃない奴が言ってるんじゃないかね)
「う~ん」
息子と水島は考え込んでしまった。暫くして水島が
「取り敢えず、霊能者を連れて行ってみようよ」
「霊能者?」
「ああ。俺の知り合いで、結構マジな人がいるんだよ。その人に頼んでみるよ」
「何でそんな人知ってるんだ?」
「俺のオカルト歴を馬鹿にするなよ。小学生のころからだぜ?そりゃあ、いろんな人とのつながりは出来るわな。」
水島は鼻の穴を膨らませながら言った。その後私は、水島からのこの家での生活等の質問攻めに辟易することになる。確かにオカルト好きにはたまらない事だろう。しかし、私にとっては面倒くさい事。
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