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日引の家へ
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次の日の朝。
いつものように健太は自分の家の前にいた。
「誰なんだろう」
自分に聞こえる「こわい」の声。いつの間にか自宅の前に自分がいるという不思議よりも声の主が気になって仕方がなくなっていた。
「何がこわいの?」
健太は思い切ってどこにいるかもわからない声の主に問いかけてみた。暫く待つが返事はない。それでも、健太は辛抱強く待ってみたが返事がないので、家の中に入ろうとした。その時
「こわい」
もう一度同じ声が聞こえた。いつも一回しか聞こえない声が、今日は二度言ったのだ。
「だから、何がこわいの!」
今度は強めに聞いてみた。
「こわい・・・・・・」
健太は後に続く言葉を待った。
「こわい・・・・・・出られる・・・・・・」
「?出られる・・・・・・どこから?」
また聞いてみるが、それ以上声が聞こえることはなかった。
「健太」
振り返るとおばさんと真理が立っている。
「おばさん。さっき声がしたんだ。僕ね聞いたの。何が怖いのって。そうしたら「こわい、出られるって言った!」
健太は興奮しているのか、頬を少し赤くしながら話す。
「こわい、出られる?どこから?」
「・・・・・・それは言わなかった」
残念そうにする健太に真理は
「健太君。よく話しかけたね。偉いよ」
「うん」
健太は嬉しそうだ。
「健太君が話しかけた事に答えたって事は・・・・・・じゃあ、もっと話しかければわかるんじゃない?」
私もそう思った。健太も同じように思ったらしく
「明日、また聞いてみる」
聞いてみると言った健太の顔は少し得意げだった。
「そう言えば健太君。おばさんに聞いたんだけど、今日お家に帰るの?もう帰るの?」
真理は寂しいのか悲しそうな顔をしながら健太に聞いた。
「うん。お母さん一人で可哀そうだから」
「そっかぁ~。そうだよね。私毎日来るからね!健太君も必ず家に来るんだよ?」
「うん!じゃあね!バイバイ」
「え?もう行くのかい?」
私は慌てた。まさか今帰るとは、思わなかったからだ。だが
「いつでもうちに来るんだよ」
と健太を見送った。
健太は走って玄関まで行くと、背伸びをしてインターフォンを押す。
中からエプロンを付けた母親が顔を出す。ドアが開いた瞬間に健太は家の中に滑り込んでだ。母親は、誰もいない玄関に不思議そうな顔をしてドアを閉める。
その一部始終を見ていた私と真理は
「何か、呆気ないね」
「おばさん。寂しいんでしょ?」
真理がニヤニヤしながらこちらを見て言った。茶化しているのかと思いきや真理の目に涙が少し溜まっているのを見た私は
「そうだね。寂しいね」
素直に言った。真理はその後何も話さなかった。
家に帰った私と真理は、今回健太が聞いてくれた「こわい、出られる」と言う言葉について話し合った。
「出られるって、どこから出られるって言ってるんだと思う?」
「う~ん」
「だいたい、健太君が聞いていた声って、隣の内山さんが原因なんでしょ?」
「そうみたいだけどね」
「で、その内山さんは子供がいなくて、その事を旦那に強く言われた奥さんが旦那を殺して自分も自殺。・・・・・・どう繋がるんだろう?」
そうなのだ。そのつながりが分からない。こわい、出られるという言葉の意味。全く分からない。
「あの霊能者の日引さんに聞いてみようよ」
「そうだねぇ。息子に話してみようか」
早速、その夜帰ってきた息子に今回健太が聞いた「こわい、出られる」という言葉を伝えるとともに、日引に連絡が取れるかどうか聞いてみた。
「こわい、出られる・・・・・・どこから?」
(それが分かれば苦労しないよ)
「訳わかんねぇな。よし、中間報告として日引さんに聞いてもらおう」
日引の連絡先をもらっていたのか、息子は電話をかけ始めた。
暫くして戻ってきた息子は
「明日うちに来いだってさ」
(場所知ってるのかい?)
「いや。聞いたから大丈夫だ。明日は俺休みだから朝から行こう」
私は、早く明日にならないかと気が急いた。
次の日。
私と真理と息子の三人で、日引の家に向かった。息子は電話で聞いた場所が書かれたメモを見ながら歩いていく。
「あ、ここだ。ここだ」
着いた所は、住宅街の中の古い平屋の一軒家だった。
石塀に囲まれたその家は、とても古い。塀の所から一直線に玄関までいけるようになっており、その両脇には石で出来た小さなカエルの置物が、玄関まで一列に並べられている。決して、玄関までの道は長くはないが、大量のカエルに見守られながら歩くのはあまり気分がいいものではなかった。玄関まで行き、息子がインターフォンを探しているとガラガラと引き戸が開いた。来るのが分かったのか日引がしわくちゃな顔に笑みを浮かべながら
「来たか。お入り」
と短く言うと家に招き入れてくれた。三人で恐る恐る家の中にお邪魔する。家というのは、不思議とその家独自の匂いがするものだ。日引の家は、線香のような・・・・・・違う。お香なのか。煙臭いような感じもするが、清々しいような。全く正反対だが、今まで嗅いだことのない不思議な匂いがする家だった。日引の案内で和室に通される。部屋の真ん中に、存在感のある大きなテーブルとソレを囲む4つの座布団。壁はこれまた懐かしい土壁で、嫁入り道具で持ってきたような古い箪笥が壁際に二さお並び、床の間には花瓶に生けられた綺麗な花があった。(私は花には疎いので何の花か分からない)障子の向こうは縁側があるようで、私はその縁側の方に行ってみた。小さな縁側だったが、そこから見る庭は素晴らしいものだった。日本庭園のようなものではない。お金がかかったような木は一本もなく、皆、自然にそこに生えている。そのバランスが絶妙なのだ。まるで高原にでもいるかのような印象を受けた。ここが、住宅街にあるとは到底思えない。余りの光景に目を奪われていると
「ここまでするのに苦労したよ」
いつの間に来たのか日引が隣に来て話す。
「本当にすごいね。何て言うか・・・・・・作ったというのじゃなく、自然なんだよね。ここにあるのが当たり前と言うか・・・・・・」
私は目の前に広がる光景をどう形容していいのか言葉が見つからない。
「ひひひ。あんたはわかるかい?ここにある物すべて、元はいわくつきの物ばかりなのさ」
「え?いわくつき?」
「そう。ソレが落ち着くまでが大変さ。・・・・・・さ、話を聞こうじゃないか」
日引は座布団に座る。
私は改めて庭を見渡す。・・・・・・これ、全てがいわくつき・・・・・・
息子が日引にこれまでの事を説明し始めた。真理は息子の隣に座り真剣な顔をしている。
「・・・・・・とここまで分かったのですが」
話を聞いていた日引は
「そうかい。そこまで調べたんだね。ご苦労さん。まあお茶でも飲みな」
と、息子の前に置いてあるお茶を勧める。
「はい。頂きます」
「健太はもう家に帰ったのかい?」
お茶を飲んでいた息子が手を止め
「は?」
と不思議そうな顔をする。そう言えば、息子に健太が昨日家に帰った事を伝えていなかった。私は
「帰ったんだよ。昨日。突然帰るって言いだしてね」
それを聞いた日引は
「それはいけないね。健太はあの家にはまだいない方がいい」
息子は訳が分からずポカンとしている。
「健太君が家に帰るといけない理由でもあるんですか?」
真理が堪りかねて日引に聞く。
「急いだ方が良さそうだね・・・・・・今回の件は、あんたの隣の家に住んでいる人が元凶だ。私もこういうケースは初めてだから色々調べてからと思ったけど・・・・・・まずね。健太が聞いてきた「こわい」と言う言葉。地方ではね「疲れた」という事を「こわい」と表現するところがあるんだよ。恐らくその人は地方の出身じゃないかね」
「疲れたをこわいって言うんですか?初めて聞くな」
息子は驚いている。
「都会育ちの人には分からないもんだよ。つまり、「こわい、出られる」と言うのは「疲れる、出られる」と言う訳さ」
「どこから出るんですか?何が出るんですか?」
息子は矢継ぎ早に日引に聞く。
「それは、健太の家に行って説明しようかね。あ、そうだ。みずっちを呼んでおくれ」
「え?水島を?」
「そう。意外にあの子は役に立つんだよ。ひひひ」
日引はいたずらっぽく笑いながら言った。
私達は、日引を連れ健太の家に向かった。連絡を受けた水島もすぐに健太の家に向かうという事だった。
「ね。おばさん。何か私こわいな」
真理はいつもの威勢がいいのが消え、不安な顔で話してきた。確かに、分からない事ばかりの中、事だけが進んでいるのだ。不安にもなるだろう。現に私も同じ気持ちだった。
「大丈夫だよ。きっと」
慰めにもならない言葉をかけるしかない自分が情けなかったが、仕方がない。ゆっくりと歩く日引の背中を見ながら考える。
(この人はどこまで分かっているのか、これから何が起こるのか。そして・・・・・・そして私は一体何者なのか)
いつものように健太は自分の家の前にいた。
「誰なんだろう」
自分に聞こえる「こわい」の声。いつの間にか自宅の前に自分がいるという不思議よりも声の主が気になって仕方がなくなっていた。
「何がこわいの?」
健太は思い切ってどこにいるかもわからない声の主に問いかけてみた。暫く待つが返事はない。それでも、健太は辛抱強く待ってみたが返事がないので、家の中に入ろうとした。その時
「こわい」
もう一度同じ声が聞こえた。いつも一回しか聞こえない声が、今日は二度言ったのだ。
「だから、何がこわいの!」
今度は強めに聞いてみた。
「こわい・・・・・・」
健太は後に続く言葉を待った。
「こわい・・・・・・出られる・・・・・・」
「?出られる・・・・・・どこから?」
また聞いてみるが、それ以上声が聞こえることはなかった。
「健太」
振り返るとおばさんと真理が立っている。
「おばさん。さっき声がしたんだ。僕ね聞いたの。何が怖いのって。そうしたら「こわい、出られるって言った!」
健太は興奮しているのか、頬を少し赤くしながら話す。
「こわい、出られる?どこから?」
「・・・・・・それは言わなかった」
残念そうにする健太に真理は
「健太君。よく話しかけたね。偉いよ」
「うん」
健太は嬉しそうだ。
「健太君が話しかけた事に答えたって事は・・・・・・じゃあ、もっと話しかければわかるんじゃない?」
私もそう思った。健太も同じように思ったらしく
「明日、また聞いてみる」
聞いてみると言った健太の顔は少し得意げだった。
「そう言えば健太君。おばさんに聞いたんだけど、今日お家に帰るの?もう帰るの?」
真理は寂しいのか悲しそうな顔をしながら健太に聞いた。
「うん。お母さん一人で可哀そうだから」
「そっかぁ~。そうだよね。私毎日来るからね!健太君も必ず家に来るんだよ?」
「うん!じゃあね!バイバイ」
「え?もう行くのかい?」
私は慌てた。まさか今帰るとは、思わなかったからだ。だが
「いつでもうちに来るんだよ」
と健太を見送った。
健太は走って玄関まで行くと、背伸びをしてインターフォンを押す。
中からエプロンを付けた母親が顔を出す。ドアが開いた瞬間に健太は家の中に滑り込んでだ。母親は、誰もいない玄関に不思議そうな顔をしてドアを閉める。
その一部始終を見ていた私と真理は
「何か、呆気ないね」
「おばさん。寂しいんでしょ?」
真理がニヤニヤしながらこちらを見て言った。茶化しているのかと思いきや真理の目に涙が少し溜まっているのを見た私は
「そうだね。寂しいね」
素直に言った。真理はその後何も話さなかった。
家に帰った私と真理は、今回健太が聞いてくれた「こわい、出られる」と言う言葉について話し合った。
「出られるって、どこから出られるって言ってるんだと思う?」
「う~ん」
「だいたい、健太君が聞いていた声って、隣の内山さんが原因なんでしょ?」
「そうみたいだけどね」
「で、その内山さんは子供がいなくて、その事を旦那に強く言われた奥さんが旦那を殺して自分も自殺。・・・・・・どう繋がるんだろう?」
そうなのだ。そのつながりが分からない。こわい、出られるという言葉の意味。全く分からない。
「あの霊能者の日引さんに聞いてみようよ」
「そうだねぇ。息子に話してみようか」
早速、その夜帰ってきた息子に今回健太が聞いた「こわい、出られる」という言葉を伝えるとともに、日引に連絡が取れるかどうか聞いてみた。
「こわい、出られる・・・・・・どこから?」
(それが分かれば苦労しないよ)
「訳わかんねぇな。よし、中間報告として日引さんに聞いてもらおう」
日引の連絡先をもらっていたのか、息子は電話をかけ始めた。
暫くして戻ってきた息子は
「明日うちに来いだってさ」
(場所知ってるのかい?)
「いや。聞いたから大丈夫だ。明日は俺休みだから朝から行こう」
私は、早く明日にならないかと気が急いた。
次の日。
私と真理と息子の三人で、日引の家に向かった。息子は電話で聞いた場所が書かれたメモを見ながら歩いていく。
「あ、ここだ。ここだ」
着いた所は、住宅街の中の古い平屋の一軒家だった。
石塀に囲まれたその家は、とても古い。塀の所から一直線に玄関までいけるようになっており、その両脇には石で出来た小さなカエルの置物が、玄関まで一列に並べられている。決して、玄関までの道は長くはないが、大量のカエルに見守られながら歩くのはあまり気分がいいものではなかった。玄関まで行き、息子がインターフォンを探しているとガラガラと引き戸が開いた。来るのが分かったのか日引がしわくちゃな顔に笑みを浮かべながら
「来たか。お入り」
と短く言うと家に招き入れてくれた。三人で恐る恐る家の中にお邪魔する。家というのは、不思議とその家独自の匂いがするものだ。日引の家は、線香のような・・・・・・違う。お香なのか。煙臭いような感じもするが、清々しいような。全く正反対だが、今まで嗅いだことのない不思議な匂いがする家だった。日引の案内で和室に通される。部屋の真ん中に、存在感のある大きなテーブルとソレを囲む4つの座布団。壁はこれまた懐かしい土壁で、嫁入り道具で持ってきたような古い箪笥が壁際に二さお並び、床の間には花瓶に生けられた綺麗な花があった。(私は花には疎いので何の花か分からない)障子の向こうは縁側があるようで、私はその縁側の方に行ってみた。小さな縁側だったが、そこから見る庭は素晴らしいものだった。日本庭園のようなものではない。お金がかかったような木は一本もなく、皆、自然にそこに生えている。そのバランスが絶妙なのだ。まるで高原にでもいるかのような印象を受けた。ここが、住宅街にあるとは到底思えない。余りの光景に目を奪われていると
「ここまでするのに苦労したよ」
いつの間に来たのか日引が隣に来て話す。
「本当にすごいね。何て言うか・・・・・・作ったというのじゃなく、自然なんだよね。ここにあるのが当たり前と言うか・・・・・・」
私は目の前に広がる光景をどう形容していいのか言葉が見つからない。
「ひひひ。あんたはわかるかい?ここにある物すべて、元はいわくつきの物ばかりなのさ」
「え?いわくつき?」
「そう。ソレが落ち着くまでが大変さ。・・・・・・さ、話を聞こうじゃないか」
日引は座布団に座る。
私は改めて庭を見渡す。・・・・・・これ、全てがいわくつき・・・・・・
息子が日引にこれまでの事を説明し始めた。真理は息子の隣に座り真剣な顔をしている。
「・・・・・・とここまで分かったのですが」
話を聞いていた日引は
「そうかい。そこまで調べたんだね。ご苦労さん。まあお茶でも飲みな」
と、息子の前に置いてあるお茶を勧める。
「はい。頂きます」
「健太はもう家に帰ったのかい?」
お茶を飲んでいた息子が手を止め
「は?」
と不思議そうな顔をする。そう言えば、息子に健太が昨日家に帰った事を伝えていなかった。私は
「帰ったんだよ。昨日。突然帰るって言いだしてね」
それを聞いた日引は
「それはいけないね。健太はあの家にはまだいない方がいい」
息子は訳が分からずポカンとしている。
「健太君が家に帰るといけない理由でもあるんですか?」
真理が堪りかねて日引に聞く。
「急いだ方が良さそうだね・・・・・・今回の件は、あんたの隣の家に住んでいる人が元凶だ。私もこういうケースは初めてだから色々調べてからと思ったけど・・・・・・まずね。健太が聞いてきた「こわい」と言う言葉。地方ではね「疲れた」という事を「こわい」と表現するところがあるんだよ。恐らくその人は地方の出身じゃないかね」
「疲れたをこわいって言うんですか?初めて聞くな」
息子は驚いている。
「都会育ちの人には分からないもんだよ。つまり、「こわい、出られる」と言うのは「疲れる、出られる」と言う訳さ」
「どこから出るんですか?何が出るんですか?」
息子は矢継ぎ早に日引に聞く。
「それは、健太の家に行って説明しようかね。あ、そうだ。みずっちを呼んでおくれ」
「え?水島を?」
「そう。意外にあの子は役に立つんだよ。ひひひ」
日引はいたずらっぽく笑いながら言った。
私達は、日引を連れ健太の家に向かった。連絡を受けた水島もすぐに健太の家に向かうという事だった。
「ね。おばさん。何か私こわいな」
真理はいつもの威勢がいいのが消え、不安な顔で話してきた。確かに、分からない事ばかりの中、事だけが進んでいるのだ。不安にもなるだろう。現に私も同じ気持ちだった。
「大丈夫だよ。きっと」
慰めにもならない言葉をかけるしかない自分が情けなかったが、仕方がない。ゆっくりと歩く日引の背中を見ながら考える。
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