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4章
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■□4■□
『宮沢さん、社内ではできないお話があるんですが、今度お時間ありませんか?』
夏目くんから、そんなメールを貰ったのは相良先生の事件から数日後のことだった。
先生が外に飛び出した次の日。
僕は先生の好意で、また先生の担当に戻してもらえることとなった。
酒井くんはまた別の作家さんにつくことになったんだけど、僕のサブとして忙しい時はかわりに先生をみてくれることになった。
酒井くんの態度はあの日から変化し、少しだけ僕に気を許してくれるようになった。
この間などはお昼の時間が重なって、会社近くの定食屋でお昼を一緒にとって友好も深めた。
『あなたって変な人ですね…。普通、あんな嫌味ふっかけてきた後輩なんかを、お昼誘ったりしないと思いますけど。プライドないんですか?』
『迷惑だったかな?』
『別に。変な人だな…って思っただけです。宮沢さんって、あまり人見知りしないほうなんですか?』
『そんなこともないとおもうんだけど…』
最初はツンツンしていたけれど、次第に普通に会話してくれるようになり、相良先生のことや夏目くんのことも互いに相談しあった。
酒井くんは、夏目くんの大学のサークルの後輩らしい。
ちなみに、酒井くんと夏目くんが入っていたのは小説研究会と、ミステリーサークルの2サークル。掛け持ちしていたようだ。
酒井くんの話によると、大学生の頃の夏目くんは新人だった相良先生の熱狂的なファンだったようで、新人でまだ無名だった先生の作品も必ずチェックし購入するほどだったらしい。
なんでも、先生の作品に出てくる登場人物たちは初恋の人に凄く考え方が似ているようで、相良先生の作品を読んでいるとその人のことを思い出すそうだ。
『初恋の人…』
『先輩って、ああ見えてロマンチストですからね。
もう何年も会ってない初恋の人のこと、ずっと気にかけているみたいですよ。
大学時代に彼女はいましたけど、すぐに別れてましたしね…。
告白するのはいつも相手で、振られるのはいつも先輩だって笑ってましたが。
この会社に入るときだって、文芸の仕事に携わっていたら憧れの相良先生のサポートができるかもしれないって言っていたくらいですし…』
『先生のサポート…』
『でも、この会社に入ってから先輩、あまり相良先生の話しなくなって…代わりに貴方の話しばかりしてましたよ』
『僕の…?』
『はい。宮沢さんと今日一緒に帰ったとか、宮沢さんとどうすれば接点もてるんだろうとか……。
まるで、好きな人に対する態度で笑っちゃいましたけど』
夏目くんが僕を気にしてくれていた?
それって、僕が相良先生の担当だから?
それとも、僕自身のことを気にかけて?
『じゃあ、おまじない、かけましょうか…ー』
あの時の、キスの意味は…ーーー。
あれ以来、夏目くんとメールのやり取りはあるものの、あのとき何故僕にキスをしたのか聞いていない。
あのキスに意味があったのか。
夏目くんは僕をどう思っているのか…ーーー。
『宮沢さん、大事な話があるのでこれから会えませんか?
場所は…ーーー』
あおのメールが着たのは、相良先生のことで話があるので、今度お暇な時に時間をくださいとメールが着た3日後のことだった。
急な呼び出しに、驚きつつも仕事を片付けて呼び出された場所へ急ぐ。
呼び出されたのは、会社近くの高級イタリアレストランだった。
入り口でキョロキョロと夏目くんを探していると、ウエイターの方が近づいてきて
「宮沢様でしょうか?お連れの夏目様がお待ちです。お席までご案内します」と席まで案内してくれた。
「こちらになります」
「え…、あの…」
「御用がありましたら、ベルでお知らせください。では…」
戸惑う僕を置いて、ウエイターは席を離れてしまう。
ウエイターさん、間違って案内してるんじゃないだろうか。
案内された席には僕を待っているはずの夏目くんの姿はなく、代わりにいたのは、夏目くんに似ている眼鏡をかけた見知らぬ男の人である。
夏目君と顔のパーツ1つ1つはにているのだが、夏目君に比べるとどこか冷たい印象を受けた。
「ああ、ごめん。急に呼び出して。とりあえず座ってください。えーっと、あんたが宮沢さんなんですよね」
「そうです…けど…。貴方は…」
「俺は、相模獅童《さがらそうじ》。
夏目漱次くんの従兄弟ですよ」
従兄弟…って、夏目くんが言っていたあの…。
従兄弟さんは席をついた僕をジロジロと見ていた。
「あの…ーー僕はなんでよび出されたんでしょう?」
「ちょっと漱次が夢中な相手とやらに会ってみたくて…」
「む、夢中…?」
「あいつ、機嫌良かったし。
俺に内緒で“あの人”に会っているんじゃないか…って思ってね。どうやら違ったようだけど…」
「はぁ…」
「すみませんね。急に呼び出して…。
呼び出したのは、ただの興味ですよ。
最近、漱次のやついつもと違った様子で、これはなにかあるな…、と思いまして。
この間あった時、たまたま放置されていたあいつのスマホ覗いたら、あなたに大事な話があるからって送ってたからさ。
大事な話するような人間があいつにいたんだな、って少し驚きまして。どんな人間かあってみよう…っと。もし、あの人みたいな人だったら、あいつから奪ってやろうかな…なんて」
にんまりと笑っているのに、冷たい瞳に背筋が凍る。
「奪うって…」
「冗談ですよ。
あなたは確かに可愛いけど、ちょっと地味だし。
俺、あんたにこれっぽっちも触手動かないようだから…。」
「は、はぁ…」
微笑みながらも、さり気なく悪口を言われているような気がする…。
呼び出したのは従兄弟さんってことは、夏目くんは今日ここにはこないわけで…。僕は一体、いつまでここにいればいいんだろう。
「あの…」
「こんの…くそ獅童!
てめぇ、なに勝手なことしてやがる…!」
「な、夏目くん…!」
「漱次。お前こそ、ここをどこだと思っているんだ。騒々しいな」
「お前が、勝手なことするからだろ…!
人の携帯を勝手に使って。
なんで宮沢さんを…!」
荒い呼吸のまま、従兄弟さんに掴みかかる夏目くん。
夏目くんが、こんなに取り乱しているの初めてみたかも。
夏目くんが怒っているのに対して、従兄弟さんはどこ吹く風。涼しい顔をしている。
「まぁまぁ、落ち着け。漱次。
とりあえず座れよ。目立つだろ」
「……」
従兄弟さんの言葉に、夏目くんはしぶしぶ従兄弟さんの隣の席に座った。
『宮沢さん、社内ではできないお話があるんですが、今度お時間ありませんか?』
夏目くんから、そんなメールを貰ったのは相良先生の事件から数日後のことだった。
先生が外に飛び出した次の日。
僕は先生の好意で、また先生の担当に戻してもらえることとなった。
酒井くんはまた別の作家さんにつくことになったんだけど、僕のサブとして忙しい時はかわりに先生をみてくれることになった。
酒井くんの態度はあの日から変化し、少しだけ僕に気を許してくれるようになった。
この間などはお昼の時間が重なって、会社近くの定食屋でお昼を一緒にとって友好も深めた。
『あなたって変な人ですね…。普通、あんな嫌味ふっかけてきた後輩なんかを、お昼誘ったりしないと思いますけど。プライドないんですか?』
『迷惑だったかな?』
『別に。変な人だな…って思っただけです。宮沢さんって、あまり人見知りしないほうなんですか?』
『そんなこともないとおもうんだけど…』
最初はツンツンしていたけれど、次第に普通に会話してくれるようになり、相良先生のことや夏目くんのことも互いに相談しあった。
酒井くんは、夏目くんの大学のサークルの後輩らしい。
ちなみに、酒井くんと夏目くんが入っていたのは小説研究会と、ミステリーサークルの2サークル。掛け持ちしていたようだ。
酒井くんの話によると、大学生の頃の夏目くんは新人だった相良先生の熱狂的なファンだったようで、新人でまだ無名だった先生の作品も必ずチェックし購入するほどだったらしい。
なんでも、先生の作品に出てくる登場人物たちは初恋の人に凄く考え方が似ているようで、相良先生の作品を読んでいるとその人のことを思い出すそうだ。
『初恋の人…』
『先輩って、ああ見えてロマンチストですからね。
もう何年も会ってない初恋の人のこと、ずっと気にかけているみたいですよ。
大学時代に彼女はいましたけど、すぐに別れてましたしね…。
告白するのはいつも相手で、振られるのはいつも先輩だって笑ってましたが。
この会社に入るときだって、文芸の仕事に携わっていたら憧れの相良先生のサポートができるかもしれないって言っていたくらいですし…』
『先生のサポート…』
『でも、この会社に入ってから先輩、あまり相良先生の話しなくなって…代わりに貴方の話しばかりしてましたよ』
『僕の…?』
『はい。宮沢さんと今日一緒に帰ったとか、宮沢さんとどうすれば接点もてるんだろうとか……。
まるで、好きな人に対する態度で笑っちゃいましたけど』
夏目くんが僕を気にしてくれていた?
それって、僕が相良先生の担当だから?
それとも、僕自身のことを気にかけて?
『じゃあ、おまじない、かけましょうか…ー』
あの時の、キスの意味は…ーーー。
あれ以来、夏目くんとメールのやり取りはあるものの、あのとき何故僕にキスをしたのか聞いていない。
あのキスに意味があったのか。
夏目くんは僕をどう思っているのか…ーーー。
『宮沢さん、大事な話があるのでこれから会えませんか?
場所は…ーーー』
あおのメールが着たのは、相良先生のことで話があるので、今度お暇な時に時間をくださいとメールが着た3日後のことだった。
急な呼び出しに、驚きつつも仕事を片付けて呼び出された場所へ急ぐ。
呼び出されたのは、会社近くの高級イタリアレストランだった。
入り口でキョロキョロと夏目くんを探していると、ウエイターの方が近づいてきて
「宮沢様でしょうか?お連れの夏目様がお待ちです。お席までご案内します」と席まで案内してくれた。
「こちらになります」
「え…、あの…」
「御用がありましたら、ベルでお知らせください。では…」
戸惑う僕を置いて、ウエイターは席を離れてしまう。
ウエイターさん、間違って案内してるんじゃないだろうか。
案内された席には僕を待っているはずの夏目くんの姿はなく、代わりにいたのは、夏目くんに似ている眼鏡をかけた見知らぬ男の人である。
夏目君と顔のパーツ1つ1つはにているのだが、夏目君に比べるとどこか冷たい印象を受けた。
「ああ、ごめん。急に呼び出して。とりあえず座ってください。えーっと、あんたが宮沢さんなんですよね」
「そうです…けど…。貴方は…」
「俺は、相模獅童《さがらそうじ》。
夏目漱次くんの従兄弟ですよ」
従兄弟…って、夏目くんが言っていたあの…。
従兄弟さんは席をついた僕をジロジロと見ていた。
「あの…ーー僕はなんでよび出されたんでしょう?」
「ちょっと漱次が夢中な相手とやらに会ってみたくて…」
「む、夢中…?」
「あいつ、機嫌良かったし。
俺に内緒で“あの人”に会っているんじゃないか…って思ってね。どうやら違ったようだけど…」
「はぁ…」
「すみませんね。急に呼び出して…。
呼び出したのは、ただの興味ですよ。
最近、漱次のやついつもと違った様子で、これはなにかあるな…、と思いまして。
この間あった時、たまたま放置されていたあいつのスマホ覗いたら、あなたに大事な話があるからって送ってたからさ。
大事な話するような人間があいつにいたんだな、って少し驚きまして。どんな人間かあってみよう…っと。もし、あの人みたいな人だったら、あいつから奪ってやろうかな…なんて」
にんまりと笑っているのに、冷たい瞳に背筋が凍る。
「奪うって…」
「冗談ですよ。
あなたは確かに可愛いけど、ちょっと地味だし。
俺、あんたにこれっぽっちも触手動かないようだから…。」
「は、はぁ…」
微笑みながらも、さり気なく悪口を言われているような気がする…。
呼び出したのは従兄弟さんってことは、夏目くんは今日ここにはこないわけで…。僕は一体、いつまでここにいればいいんだろう。
「あの…」
「こんの…くそ獅童!
てめぇ、なに勝手なことしてやがる…!」
「な、夏目くん…!」
「漱次。お前こそ、ここをどこだと思っているんだ。騒々しいな」
「お前が、勝手なことするからだろ…!
人の携帯を勝手に使って。
なんで宮沢さんを…!」
荒い呼吸のまま、従兄弟さんに掴みかかる夏目くん。
夏目くんが、こんなに取り乱しているの初めてみたかも。
夏目くんが怒っているのに対して、従兄弟さんはどこ吹く風。涼しい顔をしている。
「まぁまぁ、落ち着け。漱次。
とりあえず座れよ。目立つだろ」
「……」
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