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[乙女の真実]
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黒の鎖がシェムに襲いかかるが小石に変わった
鎖はそのまま進み、小石を粉々に砕いた
「いつまでこんな無駄なことするの?」
シェムは朧の後方に現れるが朧は振り向かず鎖が襲い掛かった
「またかよ」
当たる寸前で小石に変わるが鎖は小石を粉々に砕き影の中に戻った
「君は何をしたいの?」
シェムは朧の前方に現れた
「減らしている」
「減らしてるって何を?」
「貴方が逃げる場所」
「どういうこと?」
「ずっと観察してわかった、貴方の能力は人や物を入れ換える能力」
「よくわかったね」
「だから、二度と使えないように粉砕した」
「成る程、そういうことかだったら残念だけど意味ないよ」
「なぜ?」
「なぜって俺の能力〈不平等な交換〉は直接触って数字を付けたもの同士を交換する能力」
「だから?」
「だから俺はそこらに転がっている瓦礫を使えば無限に使えるのだから」
「瓦礫?どこに?」
「どこにって周りにって・・・ない」
シェムが周りを見渡すが瓦礫が1つも落ちてなかった
「どうして?」
「瓦礫なら隣の部屋に片付けた」
シェムは穴の空いた壁の方を見ると鎖が瓦礫を投げ入れていた
「無意味?」
「それは」
「拘束」
朧がそう言うと鎖がシェムに襲い掛かった
「まだ捕まるわけにはいかないんでね」
シェムはポケットから何かを取り出し床に叩きつけると煙が立ち込めた
鎖は煙に突っ込んだ
煙が晴れると鎖だけがあった
「逃亡」
朧は周りを見回すがシェムは居なかった
「どこ?」
(危なかった、〈隠者の煙玉〉持ってよかった)
〈隠者の煙玉〉とは最初に煙を浴びた者の姿を見えなくする煙玉で効果は5分程度
シェムはいた場所から横に移動していた
(今の内に隣の部屋に行って、瓦礫を回収しよう)
シェムは音をたてないように歩き出した
「鎖、解」
朧がつぶやくと鎖はバラバラになり床に落ちた
(鎖をばらした?なんで)
シェムは朧を見ながら歩いていると鎖を践んでしまった
するとバラけた鎖がシェムの方に飛んできた
(えっ)
シェムは咄嗟に後ろに飛び退くと鎖は床へと落ちた
(マジかよ、鎖を踏まないように移動しないと行けないのかよ)
それを見た朧は
「居る、不可視」
朧は影から新しい鎖を出し、バラバラにして適当にばらまいた
(増えたよ、おい)
それを見たシェムはどうやって隣の部屋へ行くか考え初めた
(朧ちゃん)
(サラン殿、何?)
(大分回復したからここから出してもらってもいい?)
(了承)
サランは朧の影の中から現れた
「ありがとう、朧ちゃん」
朧はサランの方に振り返り頷いた
(影の中に隠れてたのかよ)
「でっどういう状況か説明してくれる?」
「煙玉を使ったら見えなくなった」
「見えなくなったの?消えたんじゃなくて」
「鎖が反応している」
「そうなの」
サランは頬に手に当て考えた
「じゃあ、床一面を鎖で埋め尽くすことが出来る?」
「可能」
「じゃあ、お願い」
「了承」
朧は影から鎖を出して、床を埋め尽くし始めた
(このままじゃヤバいよな)
シェムは部屋の角に避難していた
(一か八か走っていくか、交換できるやつもないし)
シェムは穴の空いた壁へと走り出した
鎖は反応するが捕まる前に先に進んでいて捕まえることができない
「見つけた」
それを見たサランは右腕を数倍の大きさに膨張させた
「〈速度特化術式・神風神速〉」
サランは白い光を纏った
「それじゃあ行きますか」
サランの姿が消えた
(後もう少しで着く)
「逃がさないわよ」
シェムの後ろにサランが現れた
(なんで?)
「多分なんでって顔をしてるんでしょうね、簡単よ鎖の音よ」
シェムは鎖を踏んでいた
「じゃあ大人しく気絶してね」
サランは膨張した右腕でシェムに殴りかかった
「〈乙女の一撃〉」
轟音と共にシェムは隣の部屋に吹っ飛んだ
「倒した?」
右腕が元のサイズに戻ったサランは隣の部屋を見ながら
「いえ、逃げられたわ」
朧が隣の部屋を覗くとボロボロのサンドバッグが壁にめり込んでいた
「そういえば、朧ちゃん」
「何?」
「シェムの能力って何だったの?」
朧はサランの方を見て
「触れたものに数字を付けて交換できる能力」
「交換ねぇ」
〈ねぇ海月ちゃん〉
〈はい、なんですか?〉
〈この屋敷にトレーニングルームとかないかしら〉
〈トレーニングルームですか、ちょっと待ってくださいね〉
海月は調べ始めた
〈ありましたよ、サランさん〉
〈どこに?〉
〈丁度その場所の1メートル下ですよ、案内しますか?〉
〈ありがとう、その必要はないわ〉
〈了解です、引き続き頑張ってくださーい〉
「それじゃあ朧ちゃん、この鎖消してもらっていい?」
「了承」
鎖が影の中に消えていった
「じゃあ、端の方に寄ってくれる?」
「了承」
朧は壁際へと移動した
「やりますか」
サランは片膝を床につき、左腕をさっきの数十倍位膨張させた
「〈乙女の怒り〉」
サランは左手で床を思い切り殴ると轟音と共に床にヒビが入り崩れた
ーシェム視点ー
「今のはヤバかった」
シェムはトレーニングルームのサンドバッグと自分を交換していた
「まぁここまでは来ないよな、でも一応やっておくか」
シェムが近くのダンベルの方へ向かおうとすると天井から轟音が聞こえてきたので見るとヒビが入っていた?
「ヒビ?」
天井が崩れて落ちてき、土煙が起こった
「えっなんで?」
土煙が収まると光を纏ったサランが立っていた
「見つけた」
「ヤバッ」
「もう逃がさないわよ」
サランは一瞬で近付き
「〈乙女の恥じらい〉」
シェムお腹を殴り飛ばし、壁に叩きつけた
「サラン殿、大丈夫ですか?」
朧が天井の穴から降りてきた
「大丈夫よ、朧ちゃん」
朧が声がする方を見ると美女が立っていた
「誰?」
「サランよ」
鈴の音のような声が響いた
鎖はそのまま進み、小石を粉々に砕いた
「いつまでこんな無駄なことするの?」
シェムは朧の後方に現れるが朧は振り向かず鎖が襲い掛かった
「またかよ」
当たる寸前で小石に変わるが鎖は小石を粉々に砕き影の中に戻った
「君は何をしたいの?」
シェムは朧の前方に現れた
「減らしている」
「減らしてるって何を?」
「貴方が逃げる場所」
「どういうこと?」
「ずっと観察してわかった、貴方の能力は人や物を入れ換える能力」
「よくわかったね」
「だから、二度と使えないように粉砕した」
「成る程、そういうことかだったら残念だけど意味ないよ」
「なぜ?」
「なぜって俺の能力〈不平等な交換〉は直接触って数字を付けたもの同士を交換する能力」
「だから?」
「だから俺はそこらに転がっている瓦礫を使えば無限に使えるのだから」
「瓦礫?どこに?」
「どこにって周りにって・・・ない」
シェムが周りを見渡すが瓦礫が1つも落ちてなかった
「どうして?」
「瓦礫なら隣の部屋に片付けた」
シェムは穴の空いた壁の方を見ると鎖が瓦礫を投げ入れていた
「無意味?」
「それは」
「拘束」
朧がそう言うと鎖がシェムに襲い掛かった
「まだ捕まるわけにはいかないんでね」
シェムはポケットから何かを取り出し床に叩きつけると煙が立ち込めた
鎖は煙に突っ込んだ
煙が晴れると鎖だけがあった
「逃亡」
朧は周りを見回すがシェムは居なかった
「どこ?」
(危なかった、〈隠者の煙玉〉持ってよかった)
〈隠者の煙玉〉とは最初に煙を浴びた者の姿を見えなくする煙玉で効果は5分程度
シェムはいた場所から横に移動していた
(今の内に隣の部屋に行って、瓦礫を回収しよう)
シェムは音をたてないように歩き出した
「鎖、解」
朧がつぶやくと鎖はバラバラになり床に落ちた
(鎖をばらした?なんで)
シェムは朧を見ながら歩いていると鎖を践んでしまった
するとバラけた鎖がシェムの方に飛んできた
(えっ)
シェムは咄嗟に後ろに飛び退くと鎖は床へと落ちた
(マジかよ、鎖を踏まないように移動しないと行けないのかよ)
それを見た朧は
「居る、不可視」
朧は影から新しい鎖を出し、バラバラにして適当にばらまいた
(増えたよ、おい)
それを見たシェムはどうやって隣の部屋へ行くか考え初めた
(朧ちゃん)
(サラン殿、何?)
(大分回復したからここから出してもらってもいい?)
(了承)
サランは朧の影の中から現れた
「ありがとう、朧ちゃん」
朧はサランの方に振り返り頷いた
(影の中に隠れてたのかよ)
「でっどういう状況か説明してくれる?」
「煙玉を使ったら見えなくなった」
「見えなくなったの?消えたんじゃなくて」
「鎖が反応している」
「そうなの」
サランは頬に手に当て考えた
「じゃあ、床一面を鎖で埋め尽くすことが出来る?」
「可能」
「じゃあ、お願い」
「了承」
朧は影から鎖を出して、床を埋め尽くし始めた
(このままじゃヤバいよな)
シェムは部屋の角に避難していた
(一か八か走っていくか、交換できるやつもないし)
シェムは穴の空いた壁へと走り出した
鎖は反応するが捕まる前に先に進んでいて捕まえることができない
「見つけた」
それを見たサランは右腕を数倍の大きさに膨張させた
「〈速度特化術式・神風神速〉」
サランは白い光を纏った
「それじゃあ行きますか」
サランの姿が消えた
(後もう少しで着く)
「逃がさないわよ」
シェムの後ろにサランが現れた
(なんで?)
「多分なんでって顔をしてるんでしょうね、簡単よ鎖の音よ」
シェムは鎖を踏んでいた
「じゃあ大人しく気絶してね」
サランは膨張した右腕でシェムに殴りかかった
「〈乙女の一撃〉」
轟音と共にシェムは隣の部屋に吹っ飛んだ
「倒した?」
右腕が元のサイズに戻ったサランは隣の部屋を見ながら
「いえ、逃げられたわ」
朧が隣の部屋を覗くとボロボロのサンドバッグが壁にめり込んでいた
「そういえば、朧ちゃん」
「何?」
「シェムの能力って何だったの?」
朧はサランの方を見て
「触れたものに数字を付けて交換できる能力」
「交換ねぇ」
〈ねぇ海月ちゃん〉
〈はい、なんですか?〉
〈この屋敷にトレーニングルームとかないかしら〉
〈トレーニングルームですか、ちょっと待ってくださいね〉
海月は調べ始めた
〈ありましたよ、サランさん〉
〈どこに?〉
〈丁度その場所の1メートル下ですよ、案内しますか?〉
〈ありがとう、その必要はないわ〉
〈了解です、引き続き頑張ってくださーい〉
「それじゃあ朧ちゃん、この鎖消してもらっていい?」
「了承」
鎖が影の中に消えていった
「じゃあ、端の方に寄ってくれる?」
「了承」
朧は壁際へと移動した
「やりますか」
サランは片膝を床につき、左腕をさっきの数十倍位膨張させた
「〈乙女の怒り〉」
サランは左手で床を思い切り殴ると轟音と共に床にヒビが入り崩れた
ーシェム視点ー
「今のはヤバかった」
シェムはトレーニングルームのサンドバッグと自分を交換していた
「まぁここまでは来ないよな、でも一応やっておくか」
シェムが近くのダンベルの方へ向かおうとすると天井から轟音が聞こえてきたので見るとヒビが入っていた?
「ヒビ?」
天井が崩れて落ちてき、土煙が起こった
「えっなんで?」
土煙が収まると光を纏ったサランが立っていた
「見つけた」
「ヤバッ」
「もう逃がさないわよ」
サランは一瞬で近付き
「〈乙女の恥じらい〉」
シェムお腹を殴り飛ばし、壁に叩きつけた
「サラン殿、大丈夫ですか?」
朧が天井の穴から降りてきた
「大丈夫よ、朧ちゃん」
朧が声がする方を見ると美女が立っていた
「誰?」
「サランよ」
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