小人のポルク

けんはる

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ポルクは薬師ギルドに戻るとスズの元へ近付いた
「お待たせ、スズさん」
キャルがカウンターの上に着地するとポルクは降りた
「おかえり、ポルク」
「ただいま、スズさん、まずはリンゴを3つだよ」
ポルクが鞄を開け、口を広げるとリンゴが3つ、カウンターの上に並んだ
「自動で出てくるようになったのかい?」
ポルクはニコッと笑い
「うん、ナタリさんがしてくれたんだ♪」
「それはよかったね♪」
「うん♪それとお釣りの銅貨4枚とおまけにもらったイチゴだよ」
スズは銅貨を受け取るとその中から一枚差し出し
「はいよ、銅貨1枚だよ、それとこのイチゴはなんだい?」
「これはね、メリアさんが風邪をひいているから蜜飴をあげたお礼に貰ったんだ」
スズは本当なの
「だったら、これはポルクが貰いなさい」
「良いの?」
「あぁ良いよ、ポルクが蜜飴をあげた礼なんだから」
「やったー♪ありがとう、スズさん」
ポルクはイチゴを鞄へと入れた
「それにしてもメリアが風邪をね、後で薬でも持っていってやろうかね」
「スズさんが作った薬だったら、風邪も直ぐに治るね」
「当たり前じゃろ、一応わしは薬師ギルドのマスターなんじゃから」
「そうだね、当たり前だよね」
ポルクとスズはお互いの顔を見て笑った
「じゃあ、もうそろそろ行くね、スズさん」
「なんじゃ、もう行くのか?ポルク」
「うん、報告もしないといけないから」
「そうか、アップルパイは昼過ぎには出来ておるからまたおいで」
「わかった、ありがとう♪スズさん」
キャルはポルクが背中に乗ると薬師ギルドを後にした
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