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1章 始まり
王様に会う
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王都の城壁についたアーマンは感動していた。
(大きい城壁だ…こういうの見ると本当に異世界にきたと実感出来るな。確かに王都に来るまでも、元いた地球じゃ見ない大きな木に、辺り一面目に見える限りの草原にも感動したけどな。)
ちなみに王都の城壁は全長10メートル。全周は25キロメートル。城壁の厚さは4メートル。
王都は四つの区で分けられており、
王都に住む一般人の住居区。
商人が商売をする商業区。
鍛冶や魔道具などを作る工業区。
貴族か、その護衛しか入れない貴族区。
いちばん栄えているのは物の売買が常から行われている商業区である。
このアルバーン王国の王様は貧困を失くすことに力を入れており、スラム街は存在しない。
世界で最も丈夫な城壁と呼ばれて、アルバーン王国の象徴の一つだ。
ノーマンを初めとするペネシット一行は中に入るために一般人や冒険者、商人たちが入っていく大きなもんの少し離れた貴族のみが通れる門に行きそこで要件を話し、許可を貰い通過していくのだった。
貴族用の門の前にいた門番に国王様との面会をしに来たペネシット一家だと伝えると既に知っていたのかすんなり入れた。
貴族区はほかの区と違って人がほとんど居なくて、いるのはそれぞれの貴族に雇われている門番くらいだ。
ペネシット一行が移動しようとしたその時、綺麗な鎧を纏い腰に1本の剣をさした騎士が現れた。
その騎士は懐から王家直属近衛騎士を表す紋章のついた短剣をノーマンに見せた。
「私は王家直属の近衛騎士トトと申します。以後お見知りおきを。」
「これはトト殿。近衛騎士が私たちに何か用でもあるのですか?」
「実は国王様の予定が空きましたので、ペネシット子爵との面会が早まったことを伝えに来ました。それと緊急と聞きましたので非公式での面会となります。」
「それは有難い。ちなみにいつになるのだ?」
「そちらの都合もあると思いますが国王様にもほかの予定がありますので今夜でお願いします。」
「それは急すぎではないか?私達は今日来たばかりでまだ、宿すら取れていないのだが。」
「そこはご安心下さい。ペネシット一行には今日は王城に泊まって貰い次の日からはこちらでとった宿を使ってもらおうと思います。宿代はこちらで持ちますので。」
「なるほど。それなら大丈夫だろう。このことをわたしの妻に伝えて来るから少し待っててくれ。」
そう言うとノーマンはアイーダに今日国王様に会うことを伝えた。
その後、近衛騎士に連れられて王城に向かうのであった。
王城につきアーマンがそれを見ると
(これが王城か。日本にある城の数倍はありそうだ。警備も沢山いるし、ちょっと興奮してきた。)
とても楽しんでいた。
午後4時くらいに王城の中に入りまるで迷路のような通路を迷うこと無く右へ左へと曲がり部屋に案内されるのだった。
「では、午後の8時半に面会場所へ連れてきいます。お昼の食事はお持ちしますのでここでお待ちください。」
そう言って近衛騎士は部屋から退出した。
部屋の内装は壁は白色で床は木で出来ており明るい茶色。窓が付いており外を見ると王都を見渡すことが出来る。カーテンは黒い茶色で職人の手が込んであるものだと分かる。テーブルとイスが真ん中においてあり、落ち着いた感じの部屋だった。
ほかの部屋には寝室とシャワー室があり、ノーマンとアイーダはシャワーを浴びたあと、使用人が持ってきた昼食を食べたあと午後七時くらいまで睡眠をとった後国王様似合うために礼装服に着替えて準備を終えたのであった。
8時半になると先ほどの近衛騎士が入ってきて
「ではこれから面会の部屋まで案内致します。」
「1つ聞きたいのだが、私たちの子供であるアーマンも一緒に連れていきたいのだがいいだろうか?」
「それはなぜでしょう。面倒を見るだけならペネシット家に仕えている使用人に任せればいいのでは?」
「そうもいかないのだ。実はこのアーマンに関することなので連れていかないと話にならない」
「分かりました。」
納得はしたものの近衛騎士は少し不快な気持ちになりながらふたりを怪しむのだった。
それから少し歩くと面会する部屋につきそこで国王様を待つのだった。
10分くらいするとドアがノックされアルバーン国王が入ってきた。
ノーマンとアイーダは最敬礼でアルバーン国王を出迎えるのだった。
「今回は非公式の面会となったが何か問題あるか?」
「いえ。むしろこちらからお願いしたかっので大変有難いです。こちらこそ緊急の面会を求めてしまい恐縮です。こちらは我が領地で作られている砂糖でございますがよければお受け取り下さい」
そう言うとノーマンはアイーダに目で合図をし、アイーダは手に持っていた袋に包まれた瓶を近くにいた近衛騎士に渡すのだった。
「これは有難い。ちょうど砂糖が切れていたので助かる。」
それから王家の使用人が飲み物を運んできて遂に本題に入っていくのであった。
「雑談もこれ位にして緊急での面会ということで早速話してくれ」
そう言ってノーマンに話を聞こうとすると
「アルバーン国王様に話す前にお願いがあるのですが宜しいでしょうか?」
「うむ。話を聞いてから考えよう。」
「実はこの部屋からアルバーン国王様以外の人を出してほしいのです。」
そう言うと、近衛騎士の数人から「ふざけるな」との声があがった。アルバーン国王はそれを手で鎮めると
「理由を聞こうか。」
「これからお話することは私たちペネシット子爵家の中でも最重要機密で、まずアルバーン国王様にこの話を聞いてもらい誰に話すか決めてもらいたいのです。これは今後の王国の未来に関わってくることだと思いますので、気軽に人に教えていいことではないのでお願い致します。」
そう言うと、近衛騎士だけではなく、アルバーン国王も驚くのであった。
「今後の王国にも関わってくることだと言われるというとは大きく出たな。嘘だったらその首がどうなるか分かっておるな?」
アルバーン国王は訂正するなら今だぞと警告したのだが
「それは覚悟の上での発言です」
ノーマンは訂正するどころかこれを知っていての発言だった。
「そこまで言うのなら近衛騎士達を下がらせよう。」
そう言うと抗議した近衛騎士を黙らせ、アルバーン国王は部屋から退出させた。
(大きい城壁だ…こういうの見ると本当に異世界にきたと実感出来るな。確かに王都に来るまでも、元いた地球じゃ見ない大きな木に、辺り一面目に見える限りの草原にも感動したけどな。)
ちなみに王都の城壁は全長10メートル。全周は25キロメートル。城壁の厚さは4メートル。
王都は四つの区で分けられており、
王都に住む一般人の住居区。
商人が商売をする商業区。
鍛冶や魔道具などを作る工業区。
貴族か、その護衛しか入れない貴族区。
いちばん栄えているのは物の売買が常から行われている商業区である。
このアルバーン王国の王様は貧困を失くすことに力を入れており、スラム街は存在しない。
世界で最も丈夫な城壁と呼ばれて、アルバーン王国の象徴の一つだ。
ノーマンを初めとするペネシット一行は中に入るために一般人や冒険者、商人たちが入っていく大きなもんの少し離れた貴族のみが通れる門に行きそこで要件を話し、許可を貰い通過していくのだった。
貴族用の門の前にいた門番に国王様との面会をしに来たペネシット一家だと伝えると既に知っていたのかすんなり入れた。
貴族区はほかの区と違って人がほとんど居なくて、いるのはそれぞれの貴族に雇われている門番くらいだ。
ペネシット一行が移動しようとしたその時、綺麗な鎧を纏い腰に1本の剣をさした騎士が現れた。
その騎士は懐から王家直属近衛騎士を表す紋章のついた短剣をノーマンに見せた。
「私は王家直属の近衛騎士トトと申します。以後お見知りおきを。」
「これはトト殿。近衛騎士が私たちに何か用でもあるのですか?」
「実は国王様の予定が空きましたので、ペネシット子爵との面会が早まったことを伝えに来ました。それと緊急と聞きましたので非公式での面会となります。」
「それは有難い。ちなみにいつになるのだ?」
「そちらの都合もあると思いますが国王様にもほかの予定がありますので今夜でお願いします。」
「それは急すぎではないか?私達は今日来たばかりでまだ、宿すら取れていないのだが。」
「そこはご安心下さい。ペネシット一行には今日は王城に泊まって貰い次の日からはこちらでとった宿を使ってもらおうと思います。宿代はこちらで持ちますので。」
「なるほど。それなら大丈夫だろう。このことをわたしの妻に伝えて来るから少し待っててくれ。」
そう言うとノーマンはアイーダに今日国王様に会うことを伝えた。
その後、近衛騎士に連れられて王城に向かうのであった。
王城につきアーマンがそれを見ると
(これが王城か。日本にある城の数倍はありそうだ。警備も沢山いるし、ちょっと興奮してきた。)
とても楽しんでいた。
午後4時くらいに王城の中に入りまるで迷路のような通路を迷うこと無く右へ左へと曲がり部屋に案内されるのだった。
「では、午後の8時半に面会場所へ連れてきいます。お昼の食事はお持ちしますのでここでお待ちください。」
そう言って近衛騎士は部屋から退出した。
部屋の内装は壁は白色で床は木で出来ており明るい茶色。窓が付いており外を見ると王都を見渡すことが出来る。カーテンは黒い茶色で職人の手が込んであるものだと分かる。テーブルとイスが真ん中においてあり、落ち着いた感じの部屋だった。
ほかの部屋には寝室とシャワー室があり、ノーマンとアイーダはシャワーを浴びたあと、使用人が持ってきた昼食を食べたあと午後七時くらいまで睡眠をとった後国王様似合うために礼装服に着替えて準備を終えたのであった。
8時半になると先ほどの近衛騎士が入ってきて
「ではこれから面会の部屋まで案内致します。」
「1つ聞きたいのだが、私たちの子供であるアーマンも一緒に連れていきたいのだがいいだろうか?」
「それはなぜでしょう。面倒を見るだけならペネシット家に仕えている使用人に任せればいいのでは?」
「そうもいかないのだ。実はこのアーマンに関することなので連れていかないと話にならない」
「分かりました。」
納得はしたものの近衛騎士は少し不快な気持ちになりながらふたりを怪しむのだった。
それから少し歩くと面会する部屋につきそこで国王様を待つのだった。
10分くらいするとドアがノックされアルバーン国王が入ってきた。
ノーマンとアイーダは最敬礼でアルバーン国王を出迎えるのだった。
「今回は非公式の面会となったが何か問題あるか?」
「いえ。むしろこちらからお願いしたかっので大変有難いです。こちらこそ緊急の面会を求めてしまい恐縮です。こちらは我が領地で作られている砂糖でございますがよければお受け取り下さい」
そう言うとノーマンはアイーダに目で合図をし、アイーダは手に持っていた袋に包まれた瓶を近くにいた近衛騎士に渡すのだった。
「これは有難い。ちょうど砂糖が切れていたので助かる。」
それから王家の使用人が飲み物を運んできて遂に本題に入っていくのであった。
「雑談もこれ位にして緊急での面会ということで早速話してくれ」
そう言ってノーマンに話を聞こうとすると
「アルバーン国王様に話す前にお願いがあるのですが宜しいでしょうか?」
「うむ。話を聞いてから考えよう。」
「実はこの部屋からアルバーン国王様以外の人を出してほしいのです。」
そう言うと、近衛騎士の数人から「ふざけるな」との声があがった。アルバーン国王はそれを手で鎮めると
「理由を聞こうか。」
「これからお話することは私たちペネシット子爵家の中でも最重要機密で、まずアルバーン国王様にこの話を聞いてもらい誰に話すか決めてもらいたいのです。これは今後の王国の未来に関わってくることだと思いますので、気軽に人に教えていいことではないのでお願い致します。」
そう言うと、近衛騎士だけではなく、アルバーン国王も驚くのであった。
「今後の王国にも関わってくることだと言われるというとは大きく出たな。嘘だったらその首がどうなるか分かっておるな?」
アルバーン国王は訂正するなら今だぞと警告したのだが
「それは覚悟の上での発言です」
ノーマンは訂正するどころかこれを知っていての発言だった。
「そこまで言うのなら近衛騎士達を下がらせよう。」
そう言うと抗議した近衛騎士を黙らせ、アルバーン国王は部屋から退出させた。
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