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1章 始まり
アーマン王都に向かう
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アーマンが国王様と3ヶ月後に面会が入ったと分かってから1ヶ月くらいだった頃
(遂に魔力の塊を見つけたぞ!!長かった。)
アーマンは2ヶ月の間ひたすらアイーダやサリアちゃんに遊び相手をしてもらいながら、魔力の塊をひたすら探していたのだ。
だが、この時のアーマンは自分が異常だとは気づいていなかったのである。
普通は教師に教えて貰いながら魔力操作の基本である魔力の塊を見つけるだけでも半年はかかると言われており、自力でとなると途中で諦めるか、早くても2年はかかると言われている。
なので、アーマンが独学(ラノベ知識)と創造神の加護の影響があるとはいえおかしい事に変わりはない。
そんな世界の常識と言われるものをアーマンが知るはずもなく、
(魔力の塊を見つけるのにここまで時間がかかるなんて、もしかして俺、魔法の才能がないのか?いや、神様の加護もあるしそんなことは無い!はず…)
本人は魔法の才能がないのかもと落ち込んでいるのであった。
「アーくん。これから王都までお出かけしますよ。」
(あれ?王様との面会までまだ、1ヶ月近くあるんじゃないのか?)
「アイーダ。もうそろそろ出発するぞ。アーマンと自分の準備は終わったか」
「もうすぐ終わるから先に馬車に乗ってていいわよ。荷物は馬車の警護をする人たちに持ってもらうから。」
「分かった。なら先に行ってる。」
そう言うとノーマンは出ていった。ちなみにどうして1ヶ月も前に出発するのかと言うと何個か理由がある。
一つ目が、なにかトラブルがあっても1ヶ月あれば王都につけるからである。盗賊などが出た場合は殺すか、近くの街まで連行しなければいけないので時間がかかる。
2つ目は、貴族派から、いろいろ言われないためである。貴族とは面子(めんつ)を気にするため、それが国王様が相手だとすると、こんなギリギリで来るとは国王様を舐めているのかと言われるため、それを防ぐために1ヶ月も前から出発するのであった。
主な理由はこの2つである。他にも小さい理由としては、周りの王国派の貴族や、親戚などの挨拶があるためである。
「よし!アーくんの荷物の準備も出来たし荷物を馬車の中に入れてもらわなきゃ」
そう言うとアイーダはベルを鳴らし警備兵を呼び、この荷物を持っていって貰おうとお願いすると
「奥様。恐れながら申し上げますが、この荷物の量は少し多すぎます。馬車の荷台も有限ですし、国王様に渡す贈り物や、宰相殿に渡すお詫びのものなども積んでありますので、この荷物の半分くらいにしてください。」
そう苦言?をするのは10年以上ペネシット家に仕え、ペネシットのすべての部隊を管理する総隊長で戦闘時には最高指揮官とあるファットと呼ばれる人物であった。
「そんなに荷物多くないと思うのだけれど…」
そう言うとアイーダは自分の荷物とアーマンの荷物を見るのであった。
そこには大型のキャリアバックが約5個分の荷物があったのである。
「その量を多くないとは言いません。とにかく、その半分位にしてください。」
「分かったわよ」
アイーダは文句を言いながらも総隊長の言うことは外出する時には出来るだけ聞かなければいけないので渋々と荷物を少なくして馬車の荷台に乗っけるのであった。
そしてペネシット家は警備と使用人(サリアちゃん)を含めた14人で王都に向けて出発するのだった。
(外を始めてみるけどやっぱり日本とは違って、かなり自然豊かだな。この世界には魔法があると神様からは聞いたけど、魔物とかはいるのかな?いるのなら少し見てみたい)
アーマンはそんなことを考えながらずっと外の景色を見ているのだ。
「アーくんは外に出るの初めてだから気になっているのね」
「赤ちゃんならどの子でもそうだろう。初めて見たものには興味深く見てるからな。そのうち飽きて寝ると思うからそっとしておこう」
そんな雑談をしながら今日泊まる村まで何事もなく着くのだった。
(結局今日は魔物見えれなかったな。でも、まだ王都に着くまでは数日かかると思うからその間に1体くらい出てくるだろう。)
アーマンはそんな期待をしながら気づかないうちに寝るのである。
「ペネシット領主様と奥様。マンル村へようこそ来てくれました。ささやかながらお夕食をお作りになったので私の家で食べてくださいませ。」
「村長。心遣い感謝する。遠慮なく食べさせてもらおう」
そう言うと、ペネシット一行は村長の家に入り夕飯を食べ次の日に備えて早々に寝た。
そして早朝になりアーマンにミルクを与えたあとすぐに馬車に乗り出発していくのであった。
それからは魔物が出ることや盗賊にも出会わず特にトラブルなくヘンドリクス領地とアルバーン領地の村々に泊まりながら一週間くらいすると王都の城壁が見えてきた。
(結局魔物に会うことなく王都についてしまった。ちょっと残念だけどそれだけ平和だと思えばいいか)
アーマンは少し残念な気持ちをしながら王都の城壁を眺めるのだった。
(遂に魔力の塊を見つけたぞ!!長かった。)
アーマンは2ヶ月の間ひたすらアイーダやサリアちゃんに遊び相手をしてもらいながら、魔力の塊をひたすら探していたのだ。
だが、この時のアーマンは自分が異常だとは気づいていなかったのである。
普通は教師に教えて貰いながら魔力操作の基本である魔力の塊を見つけるだけでも半年はかかると言われており、自力でとなると途中で諦めるか、早くても2年はかかると言われている。
なので、アーマンが独学(ラノベ知識)と創造神の加護の影響があるとはいえおかしい事に変わりはない。
そんな世界の常識と言われるものをアーマンが知るはずもなく、
(魔力の塊を見つけるのにここまで時間がかかるなんて、もしかして俺、魔法の才能がないのか?いや、神様の加護もあるしそんなことは無い!はず…)
本人は魔法の才能がないのかもと落ち込んでいるのであった。
「アーくん。これから王都までお出かけしますよ。」
(あれ?王様との面会までまだ、1ヶ月近くあるんじゃないのか?)
「アイーダ。もうそろそろ出発するぞ。アーマンと自分の準備は終わったか」
「もうすぐ終わるから先に馬車に乗ってていいわよ。荷物は馬車の警護をする人たちに持ってもらうから。」
「分かった。なら先に行ってる。」
そう言うとノーマンは出ていった。ちなみにどうして1ヶ月も前に出発するのかと言うと何個か理由がある。
一つ目が、なにかトラブルがあっても1ヶ月あれば王都につけるからである。盗賊などが出た場合は殺すか、近くの街まで連行しなければいけないので時間がかかる。
2つ目は、貴族派から、いろいろ言われないためである。貴族とは面子(めんつ)を気にするため、それが国王様が相手だとすると、こんなギリギリで来るとは国王様を舐めているのかと言われるため、それを防ぐために1ヶ月も前から出発するのであった。
主な理由はこの2つである。他にも小さい理由としては、周りの王国派の貴族や、親戚などの挨拶があるためである。
「よし!アーくんの荷物の準備も出来たし荷物を馬車の中に入れてもらわなきゃ」
そう言うとアイーダはベルを鳴らし警備兵を呼び、この荷物を持っていって貰おうとお願いすると
「奥様。恐れながら申し上げますが、この荷物の量は少し多すぎます。馬車の荷台も有限ですし、国王様に渡す贈り物や、宰相殿に渡すお詫びのものなども積んでありますので、この荷物の半分くらいにしてください。」
そう苦言?をするのは10年以上ペネシット家に仕え、ペネシットのすべての部隊を管理する総隊長で戦闘時には最高指揮官とあるファットと呼ばれる人物であった。
「そんなに荷物多くないと思うのだけれど…」
そう言うとアイーダは自分の荷物とアーマンの荷物を見るのであった。
そこには大型のキャリアバックが約5個分の荷物があったのである。
「その量を多くないとは言いません。とにかく、その半分位にしてください。」
「分かったわよ」
アイーダは文句を言いながらも総隊長の言うことは外出する時には出来るだけ聞かなければいけないので渋々と荷物を少なくして馬車の荷台に乗っけるのであった。
そしてペネシット家は警備と使用人(サリアちゃん)を含めた14人で王都に向けて出発するのだった。
(外を始めてみるけどやっぱり日本とは違って、かなり自然豊かだな。この世界には魔法があると神様からは聞いたけど、魔物とかはいるのかな?いるのなら少し見てみたい)
アーマンはそんなことを考えながらずっと外の景色を見ているのだ。
「アーくんは外に出るの初めてだから気になっているのね」
「赤ちゃんならどの子でもそうだろう。初めて見たものには興味深く見てるからな。そのうち飽きて寝ると思うからそっとしておこう」
そんな雑談をしながら今日泊まる村まで何事もなく着くのだった。
(結局今日は魔物見えれなかったな。でも、まだ王都に着くまでは数日かかると思うからその間に1体くらい出てくるだろう。)
アーマンはそんな期待をしながら気づかないうちに寝るのである。
「ペネシット領主様と奥様。マンル村へようこそ来てくれました。ささやかながらお夕食をお作りになったので私の家で食べてくださいませ。」
「村長。心遣い感謝する。遠慮なく食べさせてもらおう」
そう言うと、ペネシット一行は村長の家に入り夕飯を食べ次の日に備えて早々に寝た。
そして早朝になりアーマンにミルクを与えたあとすぐに馬車に乗り出発していくのであった。
それからは魔物が出ることや盗賊にも出会わず特にトラブルなくヘンドリクス領地とアルバーン領地の村々に泊まりながら一週間くらいすると王都の城壁が見えてきた。
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