魔族との戦争に終止符を打ちたい

リンカルス

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1章 始まり

国王様との面会が入った

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 ノーマンは、ヘンドリクス領地から出発し、4日目に王国アルバーン王都につくき、すぐさま国王様に重大な話があるといい面会の申請をするのであった。ノーマンは子爵で爵位だけで見れば低いため、国王様に面会を求めてから、3ヶ月後にということになった。





 その頃アーマンは何をしているかというと

(暇だし、魔力操作の練習でも始めるか。でも魔力操作ってどうやってやるのかなぁ。俺のラノベ知識があってるなら体のどこかに魔力の塊みたいのがあってそれを血管のように動かぜばいけると思うんだけど)

 なのでアーマンはまず始めに魔力がどこにあるのかを探すために、集中するのであった。

 そんなことをしていると気がついたらご飯の時間になっており、アイーダからミルクを貰うと、おなかいっぱいになって寝てしまうのであった。

魔力の塊を探し始めてから5日後に、父親であるノーマンが帰ってきた。

「あら。ノーマン。おかえりなさい。国王様への面会はどうなりましたの?」

「国王様には王都について、緊急に話したいことがあると話したのだが、私の爵位では、直接国王様に面会を求めるのは不可能だったためにアルベルト大公爵家の現当主であり、宰相(さいしょう)も務めているパルチナ・アルベルト・オスクル殿に緊急の案件があると言い、どうにか3ヶ月後に国王様への面会が出来ることになった。」

「3ヶ月後なんて悠長(ゆうちょう)にしていて大丈夫なんですか?これは未来のアルバーン王国にも関わって来ることかもしれませんよ」

「私ももっと早く面会ができれば良かったのだが、パルチナ宰相から、その緊急の内容を教えてくれないとこちらも対応出来ないと言われてな。加護の事を宰相に話すわけにもいかずに結果として、3ヶ月後となった訳だ。これでも早いほうなんだ。普通に面会を求めたら一年以上かかると言われたしな。」


「そうなんですか。なら仕方ないですね。どちらにしろ今の私たちに出来ることはアーマンを育てながら怪しい人たちを近づけないことですし」

「その通りだ。とりあえず、警備の人数を今までは10人位にしていたが15人位に増やしておくとするか」

「そんなに人数を増やすと逆に怪しまれませんか?私達は子爵とはいえ国王派の中では結構上の方にいるので貴族派にいつ監視されているかもわからない状態で警備を増やすとなれば、何かあったと思われかねません」

「うむ…そうだな。下手に人数を増やすと何かありますと言っているようなものか。私たちの初めての子供だから少し焦っていた。すまない」

「謝ることでは無いですよ。私たちの大切な子供なのですから焦らない方がおかしいです。とにかく今は、面会出来るまで周りに何も悟らせないようにしましょう。」

「あぁ、そうだな」

 そうしてアイーダとノーマンは話を終え、それぞれの仕事(アイーダはアーマンの元に)に行くのであった。



 そんな話をしている時にアーマン部屋の部屋では
サリアちゃんがアーマンの面倒を見ているのであった。

「アーマン様は他の赤ちゃんより全然泣きませんね。病気があるようには見えませんし。」

(精神年齢が18だから別になにか特別な訳ではないのだが、天才とか誤解されそうだな)

「あーい」

「アーマン様は可愛いですね。ほっぺもぷにぷにしてますし羨ましいです。それに、アイーダ様は美人ですし、ノーマン様はイケメンですし。アーマン様はその二人の子ですから将来はきっと美形なんでしょうね。羨ましいです。私ももう少し可愛ければ良かったんですが」

(サリアさんも充分に可愛いと思うんだけどな。この世界の人からすればサリアさんくらいが普通なのかな?)

 そう思いながらサリアちゃんを、励ますために、サリアちゃんのほっぺをぺちぺち叩き元気づけようとするアーマンであった。

 サリアちゃんの愚痴(ぐち)?を聞きながら少し経つとサリアちゃんは夕食の準備をするために部屋から出ていくのであった。

(魔力操作の練習をはじめるか。最近はずっと魔力の塊を探してそれっぽいものを感じるようになってきたしあとはそれがどこにあるのか詳しく探すだけだ。)

  ちなみにアーマンは自分の知識で魔力の塊がどこかにあると予想したが、それは間違っていない。

 普通、魔力操作の練習を始めるのは早くても3歳であり、裕福な家庭は家庭教師を雇い、その教師から魔力操作のやり方を教えてもらうのだ。

 魔力操作を自力で取ろうとするのは全くというほど皆無(かいむ)であり、いたとしてもアーマンのように知識がある訳では無いので結局家断念するのだ。

(えーと。この体に変な膜みたいのがついてる気がするけどきっとそれが魔力なんだろうな。コレが体のどこかに繋がっているからそれを辿っていけば魔力の塊につくはず)

 それから、魔力の塊が見つからないまま、アイーダとノーマンの話が終わり、アイーダが部屋に入ってくるのであった。

「アーくんは3ヶ月後に国王様と会うのよ。楽しみですね。」

 アイーダはアーマンにそんなことを言っても分かるはずないと思い独り言のようにそんなことを呟くのであった。

(えっ!嘘!どうして俺がこの国の王様と面会する予定がはいってるの!ってどう考えても加護だよなぁ)

そう予想するとアーマンは現実逃避するように眠りに落ちていくのであった。
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