魔族との戦争に終止符を打ちたい

リンカルス

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2章 婚約と新たな火種

買物

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 マリア王女が怒られてから次の日の朝、俺とお父さんとお母さんで朝食をとっているとドアがノックされた。

「どうぞ」

 お父さんがそう返事をすると部屋の中にマリア王女が入って来た。

 後ろにはカナリア王妃様がおり、お母さんとお父さんが驚いていた。

「朝食をとってる最中に入ってきてすみません」

「いえ、もうすぐ食べ終わる頃でしたのでお気になさらず。それより何か御用でも?」

「息子がなにか悪いことでもやってしまいましたか?」

 お母さんとお父さんはアーマンの件についてくらいしか、カナリア王妃様が来るはずないと思いこちらに顔を向けてきた。

「いえいえ。アーマン君はとてもいい子で、むしろマリアの方が迷惑をかけているようで」

「アーマン君おはよう!」

 マリア王女は大人の話などどうでもいいようで、大人の話を割って挨拶をしてきた。続けて

「今日お出かけ出来ることになったから呼びに来たの!」

「マリア王女様、おはようございます。」

「アーマン。お出かけに行くとはなんの事だ」

 カナリア王妃様が頼んでくれるとは仰ってくれたが昨日はマリアの件で忙しかったのか、まだ伝えていなかったようだ。

「その事についてですが、私がアーマン君の面倒も見ますので、一緒にお外に連れていってもいいですか」

「それは良いのですがとても急な話ですね」

「マリアがアーマン君と一緒に行きたいと前から言ってましたし、昨日約束してしまって。マリア、挨拶しなさい。」

 マリア王女はカナリア王妃やアルバーン国王陛下、俺などよく一緒にいる人には元気よく話して来るのだが人見知りが激しく俺のお父さんとお母さんにはまだ慣れていない。

 お父さんとお母さんに気づいたマリア王女は俺の背中に隠れ一言小さく挨拶をしてまた隠れてしまった。

「なるほど、話はわかりました。アーマンの事はよろしくお願いします。」

「アー君。くれぐれもカナリア王妃様やマリア王女様に迷惑を書けないように気をつけるのよ。」

「はい。分かりました」

 残りの僅かなご飯をささっと食べ終えた。

「では行ってきます」

「「行ってらっしゃい」」



 ###

「わぁ。アーマン君見て見て。人がたくさんいるよ!お店も沢山あって凄いね!」

「本当に凄いですね。王都にはよく来ていますが貴族区以外は見たことも入ったこともないので楽しみです」

 俺たちは今馬車の中にいて商業区内を動いている。

 今回はカナリア王妃様の用事が終わり残っていた時間で散歩をすることが出来る。

 ただし、いくつか条件がつけられている。

 ・大通りの道からは絶対に外れない。

 ・騎士の指示には絶対に従うこと

 ・1時間のみ

 ・カナリア王妃様の目の届く範囲にしか行けない

 この4つを守るのを約束できるなら外に出てもいいと言われた。

 マリア王女は何も考えて無いようで簡単に「分かった!」と返事をしていた。

 カナリア王妃はとても不安そうにマリア王女を見ていた。

 何度もその事を言っているうちにカナリア王妃様の目的の場所に着いた。

 そこは服を作っている店に見えた。看板には王家の紋章が飾られており、予想するに王家行きつけの店なのだろう。

 店の外に出なければ見回ってていいと言われたためマリア王女と一緒に飾られていた服を見て回った。

 どの服も高級感あふれており、服の所々には宝石や金箔などが付けられていて、どれだけ丁寧に仕立てあげられたものなのか、服など一切分からない俺でも理解することが出来た。

「私も大人になったらキラキラした服着れるかな」

「マリア王女は可愛いのでどんな服でも似合うと思いますよ」

「そうかな……エヘヘ」

 マリア王女は俺に背中を向けて変な笑い声を出していた。

「マリア、こっちへ来なさい」

 カナリア王妃に呼ばれたマリアはすぐに向かい少し話すと試着室の方へ入っていった。

「アーマン君はマリア王女の服が似合ってたら褒めてあげて。きっと喜んでくれるわ」

「分かりました。ちなみになんで服を買いに来たのか聞いてもよろしいですか」

「2ヶ月後に婚約発表があるから婚約用の服を前から頼んでいて、できたとの連絡が来たからマリアを連れてきたのよ」

「カナリア王妃様のじゃなくてマリア王女のための服だったのですね」

「わたしの服は沢山あるからいらないわ。けどマリアは、これからも成長しますし、服を沢山持っていてもすぐに使えなくなってしまいますからね」

 ガシャ

 試着室からマリア王女が出てきた。

 ピンク色のドレスを着ており、下半身は全体を覆って、上半身は腕の部分だけが露出している。

 子供用のためか宝石などは着いていなかったが、とてもフワフワしており上質なものを使っていると思われる。

 マリア王女のロングヘアの黄金のように輝く金髪と相まって先程よりさらに可愛く見える。

「マリア王女。とても似合っております」

 きっと俺は顔を真っ赤にしているのだろう。

 あっちも顔を赤くしており、カナリア王妃様と仕立て屋の人達はニコニコしていてさらに恥ずかしくなったてしまった。

「カナリア王妃様。ではこの服をお買い上げということで宜しいでしょうか」

「えぇ。マリアも喜んでいますし買いますわ」

 これで買い物の時間は終わった。


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