魔族との戦争に終止符を打ちたい

リンカルス

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2章 婚約と新たな火種

王子達との顔合わせ

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「呼ばれたのできたのですが……あ! アーマンくん!」

 マリア王女の方を見ると前に見た婚約発表用の衣装を着ていた。

「マリア王女おはようございます。その服お似合いですね」

「ありがと。アーマンくんも着てる服似合ってるよ」

 俺もマリア王女もお互いに褒め合いながら顔を真っ赤にしていた。

「その続きは別の部屋でやってくれ。今はイチャイチャしてる暇などないからな」

「お父様!」

 マリア王女は恥ずかしい気持ちを隠すためかアルバーン国王陛下に怒っていた。

「そんな怒るな。時間もないし本題に入るぞ」

「もう!」

「今回アーマンを呼んだのはこれから義理の兄になる第一王子、第二王子との顔合わせをしておこうかと思ってな。アーマン1人だと緊張するもということでマリアを呼んだんだ」

「確かにアーマンくん1人でカインズお兄様とギルお兄様を相手にするのは色々な意味で大変だわ。」

 そんなふうに話しているとドアがノックされアルバーン国王陛下が許可をすると二人の男性が入ってきた。

「アルバーン国王陛下。私は忙しいので急に呼ばれると困ります」

「お父上、私も騎士団との訓練で忙しい。雑談なら夜にしてくれないか」

 1人は特に変わったところがなく高身長でイケメンだった。

 だがもう1人がおかしかった。全身の筋肉がこれでもかと言うほど膨らんでおり王子とは思えないほどの体だった。

「ギルガル。たしか今日は婚約発表があるから訓練は朝だけにしておけと言ったはずだが」

「あ……」

「はぁ……まぁいつも事だ。それよりお前達二人を呼んだのはマリアの婚約相手と顔合わせしてもらおうかと思ってな。そこに座っておるのがマリアがいつも話していたアーマンだ」

「はじめまして。アーマン・ヘンドリクス・ペネシットと申します。これからよろしくお願いします」

「マリアがいつも自慢していたアーマンはお前のことか」

 カインズ第一王子がそう言いながらジッと俺の方を睨み付けてきた。

「ごめんね。普段は優しくていいお兄様なんだけど私のことになるとすごい反応するから。」

「気にしないでください。妹のことになると過剰に反応するのは仕方の無いことなので」

「なんだその貧弱な体は! そんな体で戦場に出たらすぐに死ぬぞ! これから筋トレをやりに行くぞ」

 ギルガル第二王子は脳筋だとこの時点で分かった。

「アーマンくん。ギルお兄様の言うことは無視していいよ。それにあんなムキムキなアーマンくんは見たくないから」

 マリア王女様大丈夫です。自分もあそこまでムキムキにはなりたくないので。

「お前らは本当にその性格をどうにかしてくれ……全く、誰に似たんだか……はぁ」

「「お父様です(わ)」」 

「お父上だな」

その言葉にショックを受けたアルバーン国王陛下は動かなくなってしまった。

「マリアとはどこまで進んだのだ!」

 カインズ第一王子が答えづらい質問をしてきた。

「えっと……まだ何もしてないです……」

「ちょ! カインズお兄様! なんてこと聞くのよ!」

「マリアこれは私からすれば大事なことなんだ! 邪魔をしないでくれ」

「そんな質問しないでよ!」

 あっちが何やら揉めているとギルガル第二王子も質問をしてきた。

「お前は私と一緒に筋肉を鍛えるべきだ。その隠された筋肉は将来私を超えるものになると私の直感が騒いでいる!」

 こっちもこっちでやばいことになってる。

 マリア王女はカインズ第一王子と揉めていてこちらの状況に気がついていないし、アルバーン国王陛下は先程のショックから立ち直れていないようで助けを求めることが出来ない。

「えっとその事については後ほどということに……」

「ダメだ。今ここで、筋トレしますと言えばいい事だ。さぁ! さぁさぁ!」

 誰か助けてくれーと思っていたらドアが開きカナリア王妃様が入ってきた。

 その瞬間部屋の中が凍りついたように感じた。

「騒々しいと思って来てみれば何をしているんですの?」

「お母様! カインズお兄様がアーマンくんと私がどこまで進んだのかってプライベートなことを聞いてきたり、ギルお兄様がアーマンくんを筋肉ダルマにしようと誘ったりして大変なの!」

「マリアそんなことを母上に伝えたら!」

「カインズ? ギルガル? マリアの言ったことは本当ですか嘘ですか」

「母上! アーマンの筋肉には秘められた力があります! そんな筋肉をみすみすと見逃せるはずがないとは思えませんか」

「アーマンとマリアの関係を把握しておくのも兄としての役割だと思います!」

「あなた達とは少しお話することがあるようですわ。今すぐ私について来なさい」

 さらに説得を続けようとしたが、

「ついてきなさい。いいわね?」

「「はい……」」

 逆らうことは許さないという雰囲気に観念した二人は悲痛な顔をしながら部屋から出て言った。

 アルバーン国王陛下は未だにショックを受けていたが少し待っていると復活し、無事? に王子達との顔合わせは終了した。 

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