魂の御業 No.1〜真実を追う少年〜

風間永寿

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第2章 メイズ

入団テスト

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「今日の死者は152人+1人です。」
聞き慣れた声から発せられた聞き慣れない死者表記を聞き、俺は目を覚ました…
「起きたみたいだね、ひっぱり少年。」
知らない女性が俺に話しかけてきた。髪の赤いポニーテールの女性だ。彼女が言うには昨晩倒れていた俺をここの従業員が見つけて運んできてくれたらしい。
「ここは病院ですか?」
彼女は笑顔で答えた
「少し違うけどほとんど正解だよ。」
蒼夜を亡くした悲しさもあり、しばらく俺は沈黙した…しかし、少し経ってから俺の中にある疑問が浮かんだ…俺は救急車を呼んだはずだが病院ではなくここにいる…彼女が言うには俺は救急車でここにきたのではないのだろう。あの公園は病院とも近かったから、俺を連れてきた人があの場にいない限り俺がここにいることはありえない。いや、そもそも救急車が来るのが遅すぎる…何があったんだ…俺はそんな疑問と少しの不安を胸に抱きながら、彼女に昨晩の不思議な体験を話した…銃を持ってなかった男がなぜか銃を持っていたこと…その男の不可解な言動…そして俺が倒れた時に何故かその男が何かに引っ張られるように飛んできたこと…すると彼女は一言だけ俺に言った…「ついておいで。」
俺は彼女の後をついていった…昨晩拳銃で撃たれた跡は何もなかったかのように消えていた。彼女について行くとエレベーターに着いた…彼女はエレベータのボタンを8→5→1→2→7の順番に押した…するとエレベーターは下に降りだし1階を通り過ぎた…エレベーターのドアが開くとそこには大きな広場がありそこからは道が8つにわかれていた…広場の中心には5人の人がいて、その周りを囲むように8人のマントをつけた人がいた…そのマントには紋章2つがあり、1つは共通の紋章でもう1つは1人ずつ違う紋章だった…俺は昨晩の男から奪ったバッチを取り出し、紋章を確認した。しかし、同じ紋章はなかった。
「ここで何かあるんですか?」
そう聞くと彼女は「君もやるんだよ。」
と言った。俺はサッパリわからなかったが彼女に連れられて広場の中心に向かった。
俺はそこにいた5人の人の中に入り、少し待つことにした。「よぉ、寝坊でもしたのか?」5人の中の1人が俺に話しかけてきた。黄色の髪に、水色の目をした俺と歳の近い青年だった。俺はその青年に自分の名前や昨晩のこと、今朝のことを話した。
「なるほどな、それは大変だったな…俺は星動 光寺って言うんだ今日からよろしくな。」とても眩しい笑顔だった…
「よろしくね。星動くん。」
「光寺でいいよ、来希。」
「うんわかった、光寺くん。ところで今日は何があるんだ?」そう聞くと彼の笑顔は消えた。そしてこう答えた。
「メイズの入団テストだ。」
全く聞いたことのない組織だった…
するとそこに剥き出しの日本刀を2本持った185cmくらいの男性が来た…
「今回のテストを担当する水面 宝剣だ」
その言葉を聞いて周りの人は混乱しだした。「光寺くん。あの人誰なの?」
「そうか、知らないよな…この組織メイズの中でも実力はぶっちぎりのNo. 1の男だ。簡単に言えばメイズ最強の戦士だ。」
その言葉を聞き俺はこの入団テストの過酷さをすぐに理解した。すると、さっきの女性が近づいてきた。
「ちょっと宝剣何してるの?今回の担当は龍海さんでしょ?それに宝剣…」
「龍海なら二日酔いで潰れてるぞ。」
さっきの女性と宝剣さんが少し話し合いすぐに宝剣さんが俺たちに向かって言った…
「今回のテストは戦闘能力テストだ。」
「ここの6人で戦うのでしょうか?」
入団希望者の1人、エメラルド色の髪と目をした女が聞いた。
「いや、1対6のバトルだ。お前たち6人で俺と戦え。心配するな普通の1%くらいしか力出せないから。15分後に始めるから早速準備に取り掛かれ。」その言葉を聞き俺は少し違和感を覚えたがどうでもよかった。周りは動揺していたが、俺と光寺の2人は笑っていた。メイズ最強の男と戦えるなんて運が良すぎると俺たちは思っていたからだ。

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