魂の御業 No.1〜真実を追う少年〜

風間永寿

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第2章 メイズ

魂の鎖

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俺が目を覚ますと目の前には宝剣がいた…
気を失っていたのはほんの10秒間ぐらいらしい。宝剣は俺を見てこう言った…
「お前、縛られたな…」
言葉の意味がわからなかった…しかし、やることはわかった。目の前のこの男を倒すことだ。宝剣の後ろで俺を連れてきた女性がマントをつけた赤髪の男性と話しているのが見えた。
「ねえ火炎カエンくん、もしかして彼…」
「はい、縛られてますね流理ルリさん…しかし、この数秒間に彼になにがあったんでしょうか。」
2人の話は俺には聞こえなかったが俺について話していることだけはわかった…
「来希どこを見ている、お前の相手は俺だぞ。」そして宝剣は少し呆れた顔で言った
「戦いに集中できないならメイズ戦闘部隊に入ることはできないぞ…医療部隊にでも配属されたいのか?」同じメイズでもいろいろな部隊があるらしい…もちろん俺が目指すのは戦闘部隊だ…なんかカッコいいし
俺は構えた…テレビで見たボクシングの構えだ…
「俺はお前の力をコピーした…それはわかってるよな。」俺は構えたまま頷いた。
「俺のコピーは相手の特徴をコピーする時に、その特徴の情報がわかる。お前の能力は引っ張る能力ではなく、物質に働く引力の強化・弱体化だ。発現した時のイメージをそのまま信じ込んで勘違いしてしまうやつは多い…とくにお前が発現したのは昨日だ…昨日お前が発現した時の話は流理に聞いている。昨晩お前はこっちに来いと念じたからお前がその男を引っ張る引力が強化されたんだろう。もしその時にお前がその男のとこに行きたいと念じれば昨晩とは逆の形で発現していただろう。試しに俺のとこに行きたいと念じてみろ。」俺は戸惑った…宝剣の言ってることはおそらく正しいのだろう…しかし、宝剣のところに行って攻撃されるのではないか…
「攻撃しないから来い…」宝剣は俺の様子を見て察したのだろう…呆れた顔だった…
そして俺は念じた、宝剣のところに行きたいと…すると俺の体は宝剣に引き寄せられ宝剣にぶつかった…その反動で宝剣は少し浮いた…
「あと1つ、お前に教えることがある。
魂のしばりのことだ…さっきお前が気を失った時になにを見ていたから知らんが、お前はその時に縛られた。魂を縛るのは大きな目的しめいだ。縛ることも縛られることも簡単ではない。そして、縛りを解くのは自分自身では無理だ。この場には戦闘部隊の隊長たちがいる…」
そう言われて俺は周りを見た…マントをつけた8人の男女のことだとわかった。
「隊長や俺などの精鋭部隊の者達はほとんどが縛られている…だがメイズにはその縛りを解いた者は1人しかいない…魂のしばりはソウルスキルを大幅に強化するが、デメリットとして消費する魂源ソリュードが縛られる前の比じゃない…まだお前は力のコントロールができてないが、それでも俺と勝負るか?」「当たり前だ力のコントロールは今から覚える‼︎」そして、俺と宝剣の戦いは始まった…俺が一方的にやられると思ったがやってみたかった…俺は思考を巡らせある答えに至った…宝剣に勝てる作戦が思いついた…「俺のスキルは引力の強化・弱体化だと言ったな。」そう言うと俺は宝剣の立つ床に右手を伸ばして念じた…弱まれと…俺は地球が宝剣の周りの空気を引っ張る力、重力を弱めた…宝剣も人間だから酸素がなくては動けないだろう…そう思ったが俺は肩から崩れ落ちた…そんな俺に宝剣は少しずつ近寄ってきた…
「なんで動けるんだ…」俺がそう言うと宝剣は答えた…
「忘れてないか、俺はお前のスキルをコピーしてるんだぞ。お前が床に手を伸ばした瞬間にお前の考えは読めた…だから俺は自分の周りの空気を自分に引き寄せた。考えは良かった。相手が俺じゃなければ通じた作戦だ。だが、相手にやって作戦を変えることも覚えろ。お前はもう戦えないだろう、魂源ソリュードの使いすぎだ。試合はここまで…」
「待ちやがれ‼︎」宝剣が試合を終了しようとした瞬間に光寺が宝剣に蹴りかかった。宝剣は片手でその蹴りを止めたが
水の槍ウォータースピアー‼︎」
岩の監獄ロックプリズン‼︎」
闇の誘いダークリード‼︎」
その瞬間に他の入団希望者のうち3名の攻撃が宝剣にヒットした。宝剣は水の槍が横腹をかすり、岩の手に体を掴まれ、床にできた黒い穴に下半身を落とされ、身動きが取れなくなっていた。エメラルド色の髪をした女が光寺の傷を治してくれたようだ。光寺は大きな声で宝剣に、そして俺たち入団希望者に言った…
「勝負はこれからだ‼︎」
俺の口から言葉が漏れた…
「なにあれ、めっちゃカッケーじゃん」
そう言うと光寺は照れた顔をしたが、
「あ、光寺の言葉のことじゃないよ。」
と俺が言うと…恥ずかしそうに縮こまった。俺がカッコいいと思ったのは他の奴らが叫んでいた必殺技のことだった。
「俺も何か必殺技が欲しい‼︎」
そう言うと俺はエメラルド色の髪の女を引き寄せて「俺の体も治してくれ。」と言った。
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