魂の御業 No.1〜真実を追う少年〜

風間永寿

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第3章 火炎の修行

初恋

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隊長と副隊長によるメイズやクライシスについての勉強会が終わり、俺は部屋へ戻って仮眠をとっていた。
「お~い、起きろ来希~」
目を覚ますと目の前には光寺がいた。
「お前いつまで寝てるんだよ。もう正午だぞ。隊長・副隊長と勉強会をしてたらしいけど。いつまでしてたんだよ。」
「朝の4時までだ…それよりもお前…怪我はもう大丈夫なのか?」
「ああ、まだ少し痛むけど戦闘に支障はない。」
「それならよかった。それでお前はここに何しに来たんだ?」
「お前を呼んできてくれって女の人に頼まれたんだよ。たぶん俺たちと同い年ぐらいなんだけど。」
「同い年ぐらいの女の人か…その人はどこで待ってるって?」
「食堂で待ってるって言ってたぞ。」
俺はすぐに準備をしてから食堂に向かった。食堂に着くと椅子にピンクの髪をした1人の女性が座ってた。俺はその人の顔が見えるようにその人の目の前に座った。
その女性には見覚えがあった…
「もしかして…華鈴か?」
「うんそうだよ‼︎久しぶりだね来希くん。」
華鈴は俺の幼馴染で中3の夏に引っ越して以来、連絡が取れなくなっていた。
「華鈴がなんでここに?」
「それは、8番隊の隊員だからに決まってるでしょ。」
「たしかにそうだな…」
「それよりも来希君は、なんであの日来てくれなかったの?」
「あの日?ああ…お前の引越しの日か…」
「うん…ずっと待ってたのに…」
「あの日は家族で出かけていたからな。」
本当は違う…昔から俺は華鈴のことが好きだった…引っ越しをすると聞いてから俺は華鈴に告白しようと思っていた…だが、勇気が出なかった…連絡先も交換してたから、会おうと思えば会いにいけると思ってた…だが、連絡は取れなくなってずっと心配していた…目の前にいる華鈴は昔と同じだった…
「そおなんだ。連絡を取れない状況だったから、ずっと気になってたんだよ。」
「なんで連絡が取れなかったんだ?」
「実はね、私はもう死んだことになってるの。クライシスの奴らに襲われてから瀕死の状態を流理さんに助けてもらったんだけど。両親には私が死んだって知らされたから、誰にも連絡を取ることができなかったんだ。」
「そういうことか…」
「うん…けど、クライシスのトップを倒して、政権を握ることができたら両親に会うこともできるんだって‼︎だから、私はメイズの戦闘部隊に入ることにしたんだ‼︎」
「なるほどな…てことは華鈴もソウルスキルを持ってるのか?」
「うん‼︎見せてあげる‼︎」
そう言うと華鈴は右手で食堂のテーブルに触れた。すると、食堂には沢山の花や木々が生い茂った。
「ちょっ、華鈴…さすがに食堂でこれはまずいだろ…」俺は小声で言った。
「大丈夫だよ。消すこともできるから‼︎」
そう言うと周りはさっきまでの食堂に戻った。
「私のソウルスキルは植物で、触れた場所やそれが触れている場所に好きな植物を形成することや、それを好きなタイミングで消すことができるんだよ。」
「じみに厄介なスキルだな。」
「じみってなによ‼︎」
「ごめんごめん。戦闘向きではないと思ったからさ。」
「なら私と戦ってみる?私は来希のスキルを聞いてるから条件は同じだよ?」
「わかったよ。じゃあ戦闘訓練ルームに行こう。」
そして俺たちは戦闘訓練ルームに行った。
「じゃあ始めるぞ。」
「うん。いつでもいいよ‼︎」
そして俺は華鈴を引き寄せた。俺が華鈴を拘束しようと片腕を掴むと、華鈴は俺に触れた。それからの記憶はない…
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