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5話 バ先の先輩はヤバいやつ
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朝だ。結局一睡もできなかった。
昨日まで恋愛経験ゼロの俺がいきなりの同衾だ。当然である。
一方でリディアは寝息を立てて寝ている。可愛い。愛しい。
「ん……みんな……」
寝言のようだ。とても17歳とは思えない姿だ。
「ごめんなさい……」
「…………」
どうやら悪夢にうなされているようだ。
俺は静かに立ち上がり、冷蔵庫を開けた。よかった、ウィンナーが残っているな。
食パンを焼いて、ウィンナーを炒める。なんとも色気のない朝食を作っていた。するともぞもぞと布団から音がして、リディアが目を覚ました。
「おはようございます正輝さん。朝ごはんですか?」
「おう。顔洗ってこいよ、寝ぼけているぞ」
「ふぁい」
朝は弱いみたいだな。そんなところもまたグッとくる。
リディアが顔を洗っている間に簡単過ぎる料理を完成させ、机に並べた。
やがてリディアが合流して、2人で手を合わせた。
「あ、こっちのパンは美味しいですね」
「異世界にもパンはあるのか。どんなだ?」
「パサパサして口が渇きます。こんなにしっとり甘いパンは初めて食べました」
「はは、やっと日本の食事を褒めてくれたな」
パンが日本の食事かどうかは議論の余地がありそうだが。
食事を終え、俺はパジャマからシャツに着替えた。これからバイトである。
「6時間くらいで帰ってくるから。迷子になるかもだから家で大人しくしているんだぞ」
「むー、子ども扱いしないでください」
「悪い悪い。じゃあ行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
なんか新婚さんみたいだな。
昨日とは打って変わって、晴れやかな気持ちで通勤できた。
最寄駅から徒歩5分のところにある和泉屋書店。ここが、俺のバイト先だ。
ここには客と同じ出入り口から入店する。従業員入り口があるにはあるが、段ボールで塞がれていて出入りしにくいので、普段は使わない。
今日は平日、その上朝だ。客なんてほとんどいない。
レジも暇そうだ。黒髪ショートの店員は呑気にテレビなんか観ている。
そんな店員が俺の存在に気がついた。
「おう少年。今日も元気におはよう」
「おはようございまーす」
菜々緒先輩。この書店の店長の娘で、俺のバイト先の先輩だ。
大学生らしいのだが、ほぼ毎日出勤している気がするのでいつ大学に行っているのかと心配になる。今日もまた、普通に出勤していた。
そんな菜々緒先輩は俺の顔を見てメガネをくいっと指で押し上げた。ついでにその動きで、大きな胸も揺れる。
「なんか眠そうだね」
「わかります? 寝不足で」
「珍しいな少年。いつも快眠だろうに」
「今日はいろいろ訳ありなんですよ」
バックヤードに行ってエプロンを着て、またレジに戻る。
俺用の椅子があったから遠慮なく腰掛けた。店長がいたら叱られるが、今日はいないことはわかっていた。菜々緒先輩がテレビを観てサボっているからである。
菜々緒先輩は黒髪を揺らしながらお行儀悪くキャスター付きの椅子を前後に動かしていた。
んで、と質問を続ける。
「訳って何よ」
「菜々緒先輩って口堅い方でしたっけ」
「時による」
「そこは嘘でも堅いって言ってくださいよ」
「ジョークだよジョーク」
面倒な人だ。でも今の俺にとって唯一頼れる人物なので、無碍にはできない。
俺は昨日のことを事細かに話した。何一つ包み隠さず、丁寧に。
最後まで黙って聞いていた菜々緒先輩の第一声は
「何それラノベじゃん」
これだった。
相談する人、間違えたかもしれない。
「まぁまぁ、そんな訝しむ顔するなよ少年」
「訝しむでしょ。何すか第一声がラノベじゃんって」
「だってそんな展開ラノベでしか見たことないし」
「そりゃまぁ、そうですけど」
「いったんよかったじゃん、念願の初彼女」
菜々緒先輩は煽るようにパチパチと拍手を送ってくる。なんだか照れくさくって、後ろ髪を掻いた。
「そこはマジで嬉しいです」
「あーあ、アタシも立候補していたのになぁ」
「初耳すぎて耳取れそう」
「初めて言ったからね。あと心にも思っていない」
タチの悪い人だ。
菜々緒先輩はよく俺を揶揄っては爆笑している。俺は屈辱を味わっているわけだ。
だが俺にとっては唯一関わりのある女性だ。彼女を頼らずして、この展開を乗り切ることはできないだろう。
「それでこれから俺はどうすればいいんですかね」
「デート行けよ、デート」
「デート」
無縁な言葉すぎて、復唱することしかできなかった。
「そりゃ彼女ができてすることと言ったらデートかエッチしかないだろ」
「そんな極端なものですか?」
「真に受けるなよ、嫌われるぞ」
「この先輩やべぇ」
真面目に相談に乗るつもりがないらしい。さしずめ新しいおもちゃを見つけたといったところか。
ただデートというのは悪くない気がする。なぜなら、俺がしてみたいから。
今までは外に出たら忌々しきカップルが蔓延っていて辟易としていた。が、俺にはもう最強可愛い彼女がいる。そこいらのカップルに負けはしない。
リディアと手を繋ぎ、ドヤ顔で街を闊歩したいのだ。
妄想世界に繰り出した俺を引き戻すように、菜々緒先輩はコホンと咳払いした。
「少年はデートに行くとする。さぁどこへ行く?」
「え、映画館ですかね」
「はいアウトー」
「はい?」
理不尽だ。菜々緒先輩ほど変なことは言っていない。
「デートはいくつか選択肢を出して女の子に選ばせるべし。これは基本だよ」
「初耳です」
「縁がなかっただけでしょ」
「うわっ、耳が痛い」
遠慮のない言葉は俺の耳を刺した。
だが傷は浅いぞ。なぜなら彼女ができたから。人間それだけで何とかなる。……知らんけど。
「あと服の話もしていたよね」
「リディアが着ている服ってガッツリファンタジーなので、コスプレイヤーにしか見えないんです。外出たら注目の的ですよ」
「ただでさえパツキンの美少女ちゃんでしょ? そりゃやばいね」
「……菜々緒先輩いくつっすか」
「21」
21でパツキンとか言うかね。おっさんだ、おっさんが受肉して美少女になった人だ。
「なんか失礼なこと考えているだろ」
「そんなことありませんけど?」
「嘘だね。少年は結構顔に出る」
「え、嘘」
リディアと似たもの同士ってこと? お似合いカップルってこと?
「今度はキモいこと考えているな」
「よく分かりましたね」
今のはわざとだ。本当に顔に出ているのか調べるためのリトマス試験紙。マジで顔に出ているらしいな、気をつけよう。
「なんか安くていい服屋とかあります? 俺のセンスじゃ不安ですけど」
「アタシのお古で良ければあげるけど?」
「え、マジっすか?」
「うん。ただし条件がある」
「じゃあいいです」
「ちょちょ、ちょっと待って」
立ち上がって品出ししようとしたところを食い止められた。
美少女が男の腕を掴まないでほしい。刺激が強すぎる。昨日触れたリディアのそれとは別次元の柔らかさが肘の細胞を刺激した。
「待ちませんよ。どうせろくでもないことでしょ?」
「そんなことないって」
「いや、菜々緒先輩が焦っているところを見るにマジでろくでもないことだ」
「アタシの信頼そんなに薄いの!?」
普段の言動を顧みて欲しい。どこに信頼できる要素があるというのか。
デートのアドバイスはくれたので、一応話だけは聞くことにした。
「アタシって女の子もいけちゃう口じゃん」
「はい、初めて聞きましたね」
「初めて言ったからね」
こんな流れで暴露されたくなかった。
「少年の話を聞いて羨ましいと思ったわけよ」
「リディアには指一本触れさせませんよ」
「貧乳っ子はいいです。アタシは自分のボインと美少女のボインを重ねたいの」
「やべぇ性癖ですね」
ボインて、つくづく昭和のおっさんみたいだ。
おそらく、昔の雑誌や小説も満遍なく読んでいる弊害だろう。かわいそうに。
「だからね、次異世界の美少女が来たらアタシに恵んでほしいなぁって思ったの!」
「ほう、それだけでいいんですか」
もっとハードな要求をされるかと思ったが、存外簡単なことだった。
要するに、リディアを追いかけに来る子がいたらアタシが面倒を見るよということだろう。口を開けば残念だが、行動ではしっかり後輩の負担を減らしてくれるいい先輩だなと改めて思う。
交渉成立ということで、俺と菜々緒先輩は固く握手した。
退勤時に菜々緒先輩からお古の服を何着かもらい、意気揚々と家に帰った。
家に帰ったら彼女が待っていると思うと、いつもより足取りは軽かった。今日は何にも巻き込まれなかったしな。
いや、すでに巻き込まれている渦中なのかもしれない。
昨日まで恋愛経験ゼロの俺がいきなりの同衾だ。当然である。
一方でリディアは寝息を立てて寝ている。可愛い。愛しい。
「ん……みんな……」
寝言のようだ。とても17歳とは思えない姿だ。
「ごめんなさい……」
「…………」
どうやら悪夢にうなされているようだ。
俺は静かに立ち上がり、冷蔵庫を開けた。よかった、ウィンナーが残っているな。
食パンを焼いて、ウィンナーを炒める。なんとも色気のない朝食を作っていた。するともぞもぞと布団から音がして、リディアが目を覚ました。
「おはようございます正輝さん。朝ごはんですか?」
「おう。顔洗ってこいよ、寝ぼけているぞ」
「ふぁい」
朝は弱いみたいだな。そんなところもまたグッとくる。
リディアが顔を洗っている間に簡単過ぎる料理を完成させ、机に並べた。
やがてリディアが合流して、2人で手を合わせた。
「あ、こっちのパンは美味しいですね」
「異世界にもパンはあるのか。どんなだ?」
「パサパサして口が渇きます。こんなにしっとり甘いパンは初めて食べました」
「はは、やっと日本の食事を褒めてくれたな」
パンが日本の食事かどうかは議論の余地がありそうだが。
食事を終え、俺はパジャマからシャツに着替えた。これからバイトである。
「6時間くらいで帰ってくるから。迷子になるかもだから家で大人しくしているんだぞ」
「むー、子ども扱いしないでください」
「悪い悪い。じゃあ行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
なんか新婚さんみたいだな。
昨日とは打って変わって、晴れやかな気持ちで通勤できた。
最寄駅から徒歩5分のところにある和泉屋書店。ここが、俺のバイト先だ。
ここには客と同じ出入り口から入店する。従業員入り口があるにはあるが、段ボールで塞がれていて出入りしにくいので、普段は使わない。
今日は平日、その上朝だ。客なんてほとんどいない。
レジも暇そうだ。黒髪ショートの店員は呑気にテレビなんか観ている。
そんな店員が俺の存在に気がついた。
「おう少年。今日も元気におはよう」
「おはようございまーす」
菜々緒先輩。この書店の店長の娘で、俺のバイト先の先輩だ。
大学生らしいのだが、ほぼ毎日出勤している気がするのでいつ大学に行っているのかと心配になる。今日もまた、普通に出勤していた。
そんな菜々緒先輩は俺の顔を見てメガネをくいっと指で押し上げた。ついでにその動きで、大きな胸も揺れる。
「なんか眠そうだね」
「わかります? 寝不足で」
「珍しいな少年。いつも快眠だろうに」
「今日はいろいろ訳ありなんですよ」
バックヤードに行ってエプロンを着て、またレジに戻る。
俺用の椅子があったから遠慮なく腰掛けた。店長がいたら叱られるが、今日はいないことはわかっていた。菜々緒先輩がテレビを観てサボっているからである。
菜々緒先輩は黒髪を揺らしながらお行儀悪くキャスター付きの椅子を前後に動かしていた。
んで、と質問を続ける。
「訳って何よ」
「菜々緒先輩って口堅い方でしたっけ」
「時による」
「そこは嘘でも堅いって言ってくださいよ」
「ジョークだよジョーク」
面倒な人だ。でも今の俺にとって唯一頼れる人物なので、無碍にはできない。
俺は昨日のことを事細かに話した。何一つ包み隠さず、丁寧に。
最後まで黙って聞いていた菜々緒先輩の第一声は
「何それラノベじゃん」
これだった。
相談する人、間違えたかもしれない。
「まぁまぁ、そんな訝しむ顔するなよ少年」
「訝しむでしょ。何すか第一声がラノベじゃんって」
「だってそんな展開ラノベでしか見たことないし」
「そりゃまぁ、そうですけど」
「いったんよかったじゃん、念願の初彼女」
菜々緒先輩は煽るようにパチパチと拍手を送ってくる。なんだか照れくさくって、後ろ髪を掻いた。
「そこはマジで嬉しいです」
「あーあ、アタシも立候補していたのになぁ」
「初耳すぎて耳取れそう」
「初めて言ったからね。あと心にも思っていない」
タチの悪い人だ。
菜々緒先輩はよく俺を揶揄っては爆笑している。俺は屈辱を味わっているわけだ。
だが俺にとっては唯一関わりのある女性だ。彼女を頼らずして、この展開を乗り切ることはできないだろう。
「それでこれから俺はどうすればいいんですかね」
「デート行けよ、デート」
「デート」
無縁な言葉すぎて、復唱することしかできなかった。
「そりゃ彼女ができてすることと言ったらデートかエッチしかないだろ」
「そんな極端なものですか?」
「真に受けるなよ、嫌われるぞ」
「この先輩やべぇ」
真面目に相談に乗るつもりがないらしい。さしずめ新しいおもちゃを見つけたといったところか。
ただデートというのは悪くない気がする。なぜなら、俺がしてみたいから。
今までは外に出たら忌々しきカップルが蔓延っていて辟易としていた。が、俺にはもう最強可愛い彼女がいる。そこいらのカップルに負けはしない。
リディアと手を繋ぎ、ドヤ顔で街を闊歩したいのだ。
妄想世界に繰り出した俺を引き戻すように、菜々緒先輩はコホンと咳払いした。
「少年はデートに行くとする。さぁどこへ行く?」
「え、映画館ですかね」
「はいアウトー」
「はい?」
理不尽だ。菜々緒先輩ほど変なことは言っていない。
「デートはいくつか選択肢を出して女の子に選ばせるべし。これは基本だよ」
「初耳です」
「縁がなかっただけでしょ」
「うわっ、耳が痛い」
遠慮のない言葉は俺の耳を刺した。
だが傷は浅いぞ。なぜなら彼女ができたから。人間それだけで何とかなる。……知らんけど。
「あと服の話もしていたよね」
「リディアが着ている服ってガッツリファンタジーなので、コスプレイヤーにしか見えないんです。外出たら注目の的ですよ」
「ただでさえパツキンの美少女ちゃんでしょ? そりゃやばいね」
「……菜々緒先輩いくつっすか」
「21」
21でパツキンとか言うかね。おっさんだ、おっさんが受肉して美少女になった人だ。
「なんか失礼なこと考えているだろ」
「そんなことありませんけど?」
「嘘だね。少年は結構顔に出る」
「え、嘘」
リディアと似たもの同士ってこと? お似合いカップルってこと?
「今度はキモいこと考えているな」
「よく分かりましたね」
今のはわざとだ。本当に顔に出ているのか調べるためのリトマス試験紙。マジで顔に出ているらしいな、気をつけよう。
「なんか安くていい服屋とかあります? 俺のセンスじゃ不安ですけど」
「アタシのお古で良ければあげるけど?」
「え、マジっすか?」
「うん。ただし条件がある」
「じゃあいいです」
「ちょちょ、ちょっと待って」
立ち上がって品出ししようとしたところを食い止められた。
美少女が男の腕を掴まないでほしい。刺激が強すぎる。昨日触れたリディアのそれとは別次元の柔らかさが肘の細胞を刺激した。
「待ちませんよ。どうせろくでもないことでしょ?」
「そんなことないって」
「いや、菜々緒先輩が焦っているところを見るにマジでろくでもないことだ」
「アタシの信頼そんなに薄いの!?」
普段の言動を顧みて欲しい。どこに信頼できる要素があるというのか。
デートのアドバイスはくれたので、一応話だけは聞くことにした。
「アタシって女の子もいけちゃう口じゃん」
「はい、初めて聞きましたね」
「初めて言ったからね」
こんな流れで暴露されたくなかった。
「少年の話を聞いて羨ましいと思ったわけよ」
「リディアには指一本触れさせませんよ」
「貧乳っ子はいいです。アタシは自分のボインと美少女のボインを重ねたいの」
「やべぇ性癖ですね」
ボインて、つくづく昭和のおっさんみたいだ。
おそらく、昔の雑誌や小説も満遍なく読んでいる弊害だろう。かわいそうに。
「だからね、次異世界の美少女が来たらアタシに恵んでほしいなぁって思ったの!」
「ほう、それだけでいいんですか」
もっとハードな要求をされるかと思ったが、存外簡単なことだった。
要するに、リディアを追いかけに来る子がいたらアタシが面倒を見るよということだろう。口を開けば残念だが、行動ではしっかり後輩の負担を減らしてくれるいい先輩だなと改めて思う。
交渉成立ということで、俺と菜々緒先輩は固く握手した。
退勤時に菜々緒先輩からお古の服を何着かもらい、意気揚々と家に帰った。
家に帰ったら彼女が待っていると思うと、いつもより足取りは軽かった。今日は何にも巻き込まれなかったしな。
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