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6話 むっつりリディアさん
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「ただいま」
なんて言ったのは、いつぶりだろうか。とにかく懐かしい言葉だ。
ただ俺の期待していた言葉が返ってこないな。寝ているのか?
「おーいリディア?」
「あ、帰っていたんですね」
リディアは座椅子に座り、一冊の本を手に持っていた。
その本は表紙にピンク髪の女の子が1人で写る、少し古典的なライトノベルだ。俺が中学生ぐらいの時に買った思い出の一冊である。
「ラノベ読んでいたのか」
「この本に書いてあることはおかしいです。女の子は初対面の男性と手が触れただけで恋したりしません」
「フィクションだから」
「しかも主人公は特に取り柄がないらしいじゃないですか」
「フィクションだから」
「それなのに終盤に見せる優しさで完全に虜になっているんです。ちょろいです。ちょろすぎます」
「……フィクションだから」
俺の青春本を否定されると結構心が痛むな。
リディアは間髪入れずに床に等間隔に置いたライトノベルを指さした。
「あの作品も、向こうの作品もそうです。女の子を何だと思っているのですか」
「結構読んだなおい。何冊読んだんだよ」
「5冊ほど」
「派手に読んだな。6時間で5冊て」
どうやらライトノベルに対して異論があるようだ。だが6時間で5冊読んだのは事実。これはハマったな、ラノベ沼に。
俺の疑いの目に、リディアはツンと唇を尖らせた。
「べ、別に暇だったから読んだだけです」
「ほう、じゃあこの作品で剣は何になった?」
「……白髪の女の子」
「その子の初登場シーンは?」
「ベッドの中に潜り込んでいました」
「ハマっているな」
読み込みすぎだ。流し読みのレベルを軽く超えている。
「こ、こんな女の子のことを理解していない小説にハマってなどいません!」
「ほー、聞き捨てならないなそれは」
俺は小5からライトノベルを読んできた。ツンデレ全盛期から異世界ものまで、しっかり読み込んできている。
だから俺にだって当然、ライトノベルに関しては一家言ある。
「まず女の子がチョロすぎます。非現実的です」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「あと女の子が脱ぎすぎです。破廉恥です」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「加えて女の子が多すぎます。アンバランスです」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「聞き捨てならないと言っておいて反論が弱くないですか!?」
一理ある。でもライトノベルにおける非現実性は、可愛いからいいんだよ、の心一つで許せばいいと思っている。非現実の中にリアリティはしっかり介在されているしな。
リディアはとにかく、と口にして拳を机に置いた。その頬は少しだけ赤い。
「…………正輝さんのオススメはどれですか」
「え、この流れでまだ読むのか?」
「べ、別にいいじゃないですか!」
「いやいいけどさ」
顔を真っ赤にしてぽこぽこ殴ってきた。さしずめ幼稚園児の喧嘩だな。
俺はオススメのライトノベルをいくつかピックアップした。といってもこの家にあるものは当然俺が好んで購入していたものなので、そのほとんどがオススメの一冊だ。
「ありがとうございます。また読んでみますね」
「おう」
もはやライトノベルにハマったことを隠そうともしない。可愛いやつだ。
……何かを忘れている気がする。
リディアをジッと見つめ、何を忘却しているのか思い出そうとした。見つめる時間が伸びるほど、リディアの顔が赤くなっていく。
果ては、座椅子で顔を隠してしまった。
「な、なな、なんですか急に見つめてきて。主人公なんですか?」
「いや違うって。何か忘れている気がしてさ」
リディアの顔が隠されたことで、彼女の体の方に目がいった。
「……あ、服か」
あまりにダサいダボダボのジャージを見て思い出した。
服というワードに反応して、リディアが座椅子から顔を出した。よほどジャージが嫌だったのだろう。
「服を調達してくれたのですか?」
「おう、バイト先の先輩からな」
「……それって女性ですか?」
「そうだけど、どうした?」
「……別に何でもありません」
リディアは再び座椅子に隠れてしまった。どういうことだ?
深く考えるのはやめ、袋から女性ものの服を取り出していく。
しっかり畳んであることに驚いた。菜々緒先輩、見かけによらずしっかりしているんだな。
「これがこの世界の服、ですか?」
「あぁ、といっても俺はレディースには詳しくないから正解かわからないけどな」
ただ異世界のマジカルな服よりは悪目立ちしないだろう。白いTシャツと黒いスカートなら、問題ないんじゃないか?
あとは柄シャツ、Tシャツ、長袖の上着、ズボン、スカート、青い綿ズボン。……俺のファッション知識が乏しすぎることがわかった。
「着てみるか?」
「はい、この服動きにくかったので嬉しいです」
機能性重視のジャージを動きにくいと評するとは。ダボダボだから仕方ないか。
リディアは気に入ったらしい服をピックアップして洗面所へと駆けて行った。途中「ここで着替えないのか?」と軽口を叩いたら軽蔑の眼差しを向けられた。興奮する。
数十秒後、ダボダボジャージから着替えたリディアが洗面所から飛び出してきた。
「ど、どうですか?」
リディアは白いTシャツと、ゆったり上品なスカートを選んだようだ。
「すごく似合っている。可愛い。リディアちゃん天使」
「や、やめてください。褒めすぎです」
リディアは両手で顔を隠した。もうこれにも慣れてきたぞ。
「ちょっとサイズ大きかったか?」
菜々緒先輩は160センチいかないくらいの身長だ。リディアよりは少し大きい。
「確かに大きいですが、オーバーサイズということにできる範疇ですので大丈夫です」
「そりゃよかった」
服問題、いったん解決だな。
安心するとぐぅと腹の虫が鳴いた。今日はリディアからではなく、俺の腹からだ。
「可愛い音ですね」
「ありがとう」
「なんで照れないんですか。つまらないです」
「そう言われてもな」
そんなすぐ照れる男もどうかと思う。
俺はコンビニで買ったスパゲッティを2つ、レンジで温める。その間に、ベランダに通じるドアが開いた。
「どうした?」
「あ、いえ。洗濯をしたので」
「洗濯機、使えないだろ」
「その辺りを掃除していたら取扱説明書があったので使えました」
驚いた、掃除に洗濯までしてくれたのか。確かによく見たら少し片付いている。ライトノベルを置けるスペースができていたのもそのためか。
リディアは手際良く干していた洗濯物を取り込んだ。俺の下着を持った時に少し顔が歪んだが、目を瞑って回収した。えらいぞ。
「ありがとうな。洗濯してくれるなんて助かったよ」
「いえ。お部屋を借りている身ですし」
「軽く掃除までしてくれて。大変だっただろ」
「えぇ大変でしたよ。本がたくさんで整理に時間がかかりました」
リディアはちなみに、と続ける。
「え、えっちな本が見つかったのですが、これに関して何か弁明はありますか?」
リディアはまた汚物に触れるようにエロ本の端を持った。
俗にいうロリ系の同人誌だ。何年か前、コミケに行った時に買ったのを覚えている。そんなところに眠っていたんだな。
「男ならその本の一冊や二冊、当たり前に持っているぞ」
「こんな年端のいかない少女のいかがわしい本をですか?」
それは性癖による。俺の好みがロリ系なだけだ。
これは弁明すればするほどリディアに矢印が向くことになるな。改めていうが、リディアは俺の好みど真ん中ストレートだ。
だから昔購入したエロ本の表紙も好みが現れており、リディアにどこか似ている。本人は気がついていないようだが。
「すまん。不快なら捨ててくれ」
「当然です。こんないかがわしいものと一緒に暮らせません」
「ちなみにその本、どうだった?」
「は、はぁ?」
「いや、感想を」
「馬鹿なんですか、こんな少女が触手に絡まれる本の感想なんて言いたくありませんよ」
「ガッツリ読んでいるな。それ終盤だぞ」
「あっ……」
リディアは自分で口を塞いだ。
「ふーん、リディアちゃんはエロ本がいかがわしいと言いつつ、しっかり中身は読んだわけだ」
「あ、あの、その、え、あ」
目が泳いでいる。やがて顔を手で隠してしまった。
……むっつりめ。
なんて言ったのは、いつぶりだろうか。とにかく懐かしい言葉だ。
ただ俺の期待していた言葉が返ってこないな。寝ているのか?
「おーいリディア?」
「あ、帰っていたんですね」
リディアは座椅子に座り、一冊の本を手に持っていた。
その本は表紙にピンク髪の女の子が1人で写る、少し古典的なライトノベルだ。俺が中学生ぐらいの時に買った思い出の一冊である。
「ラノベ読んでいたのか」
「この本に書いてあることはおかしいです。女の子は初対面の男性と手が触れただけで恋したりしません」
「フィクションだから」
「しかも主人公は特に取り柄がないらしいじゃないですか」
「フィクションだから」
「それなのに終盤に見せる優しさで完全に虜になっているんです。ちょろいです。ちょろすぎます」
「……フィクションだから」
俺の青春本を否定されると結構心が痛むな。
リディアは間髪入れずに床に等間隔に置いたライトノベルを指さした。
「あの作品も、向こうの作品もそうです。女の子を何だと思っているのですか」
「結構読んだなおい。何冊読んだんだよ」
「5冊ほど」
「派手に読んだな。6時間で5冊て」
どうやらライトノベルに対して異論があるようだ。だが6時間で5冊読んだのは事実。これはハマったな、ラノベ沼に。
俺の疑いの目に、リディアはツンと唇を尖らせた。
「べ、別に暇だったから読んだだけです」
「ほう、じゃあこの作品で剣は何になった?」
「……白髪の女の子」
「その子の初登場シーンは?」
「ベッドの中に潜り込んでいました」
「ハマっているな」
読み込みすぎだ。流し読みのレベルを軽く超えている。
「こ、こんな女の子のことを理解していない小説にハマってなどいません!」
「ほー、聞き捨てならないなそれは」
俺は小5からライトノベルを読んできた。ツンデレ全盛期から異世界ものまで、しっかり読み込んできている。
だから俺にだって当然、ライトノベルに関しては一家言ある。
「まず女の子がチョロすぎます。非現実的です」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「あと女の子が脱ぎすぎです。破廉恥です」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「加えて女の子が多すぎます。アンバランスです」
「いいんだよそれで。可愛いから」
「聞き捨てならないと言っておいて反論が弱くないですか!?」
一理ある。でもライトノベルにおける非現実性は、可愛いからいいんだよ、の心一つで許せばいいと思っている。非現実の中にリアリティはしっかり介在されているしな。
リディアはとにかく、と口にして拳を机に置いた。その頬は少しだけ赤い。
「…………正輝さんのオススメはどれですか」
「え、この流れでまだ読むのか?」
「べ、別にいいじゃないですか!」
「いやいいけどさ」
顔を真っ赤にしてぽこぽこ殴ってきた。さしずめ幼稚園児の喧嘩だな。
俺はオススメのライトノベルをいくつかピックアップした。といってもこの家にあるものは当然俺が好んで購入していたものなので、そのほとんどがオススメの一冊だ。
「ありがとうございます。また読んでみますね」
「おう」
もはやライトノベルにハマったことを隠そうともしない。可愛いやつだ。
……何かを忘れている気がする。
リディアをジッと見つめ、何を忘却しているのか思い出そうとした。見つめる時間が伸びるほど、リディアの顔が赤くなっていく。
果ては、座椅子で顔を隠してしまった。
「な、なな、なんですか急に見つめてきて。主人公なんですか?」
「いや違うって。何か忘れている気がしてさ」
リディアの顔が隠されたことで、彼女の体の方に目がいった。
「……あ、服か」
あまりにダサいダボダボのジャージを見て思い出した。
服というワードに反応して、リディアが座椅子から顔を出した。よほどジャージが嫌だったのだろう。
「服を調達してくれたのですか?」
「おう、バイト先の先輩からな」
「……それって女性ですか?」
「そうだけど、どうした?」
「……別に何でもありません」
リディアは再び座椅子に隠れてしまった。どういうことだ?
深く考えるのはやめ、袋から女性ものの服を取り出していく。
しっかり畳んであることに驚いた。菜々緒先輩、見かけによらずしっかりしているんだな。
「これがこの世界の服、ですか?」
「あぁ、といっても俺はレディースには詳しくないから正解かわからないけどな」
ただ異世界のマジカルな服よりは悪目立ちしないだろう。白いTシャツと黒いスカートなら、問題ないんじゃないか?
あとは柄シャツ、Tシャツ、長袖の上着、ズボン、スカート、青い綿ズボン。……俺のファッション知識が乏しすぎることがわかった。
「着てみるか?」
「はい、この服動きにくかったので嬉しいです」
機能性重視のジャージを動きにくいと評するとは。ダボダボだから仕方ないか。
リディアは気に入ったらしい服をピックアップして洗面所へと駆けて行った。途中「ここで着替えないのか?」と軽口を叩いたら軽蔑の眼差しを向けられた。興奮する。
数十秒後、ダボダボジャージから着替えたリディアが洗面所から飛び出してきた。
「ど、どうですか?」
リディアは白いTシャツと、ゆったり上品なスカートを選んだようだ。
「すごく似合っている。可愛い。リディアちゃん天使」
「や、やめてください。褒めすぎです」
リディアは両手で顔を隠した。もうこれにも慣れてきたぞ。
「ちょっとサイズ大きかったか?」
菜々緒先輩は160センチいかないくらいの身長だ。リディアよりは少し大きい。
「確かに大きいですが、オーバーサイズということにできる範疇ですので大丈夫です」
「そりゃよかった」
服問題、いったん解決だな。
安心するとぐぅと腹の虫が鳴いた。今日はリディアからではなく、俺の腹からだ。
「可愛い音ですね」
「ありがとう」
「なんで照れないんですか。つまらないです」
「そう言われてもな」
そんなすぐ照れる男もどうかと思う。
俺はコンビニで買ったスパゲッティを2つ、レンジで温める。その間に、ベランダに通じるドアが開いた。
「どうした?」
「あ、いえ。洗濯をしたので」
「洗濯機、使えないだろ」
「その辺りを掃除していたら取扱説明書があったので使えました」
驚いた、掃除に洗濯までしてくれたのか。確かによく見たら少し片付いている。ライトノベルを置けるスペースができていたのもそのためか。
リディアは手際良く干していた洗濯物を取り込んだ。俺の下着を持った時に少し顔が歪んだが、目を瞑って回収した。えらいぞ。
「ありがとうな。洗濯してくれるなんて助かったよ」
「いえ。お部屋を借りている身ですし」
「軽く掃除までしてくれて。大変だっただろ」
「えぇ大変でしたよ。本がたくさんで整理に時間がかかりました」
リディアはちなみに、と続ける。
「え、えっちな本が見つかったのですが、これに関して何か弁明はありますか?」
リディアはまた汚物に触れるようにエロ本の端を持った。
俗にいうロリ系の同人誌だ。何年か前、コミケに行った時に買ったのを覚えている。そんなところに眠っていたんだな。
「男ならその本の一冊や二冊、当たり前に持っているぞ」
「こんな年端のいかない少女のいかがわしい本をですか?」
それは性癖による。俺の好みがロリ系なだけだ。
これは弁明すればするほどリディアに矢印が向くことになるな。改めていうが、リディアは俺の好みど真ん中ストレートだ。
だから昔購入したエロ本の表紙も好みが現れており、リディアにどこか似ている。本人は気がついていないようだが。
「すまん。不快なら捨ててくれ」
「当然です。こんないかがわしいものと一緒に暮らせません」
「ちなみにその本、どうだった?」
「は、はぁ?」
「いや、感想を」
「馬鹿なんですか、こんな少女が触手に絡まれる本の感想なんて言いたくありませんよ」
「ガッツリ読んでいるな。それ終盤だぞ」
「あっ……」
リディアは自分で口を塞いだ。
「ふーん、リディアちゃんはエロ本がいかがわしいと言いつつ、しっかり中身は読んだわけだ」
「あ、あの、その、え、あ」
目が泳いでいる。やがて顔を手で隠してしまった。
……むっつりめ。
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