27 / 30
27話 正輝の策
しおりを挟む
待つのも虚しく、時間だけが過ぎていった。
「いいぜ、約束してやるよ。聖杯で願いを叶えても、お前には手を出さないと」
「リディアにもだ」
「ちっ、分かったからさっさと持ってこい」
俺はリュックサックを前に掛け、一段一段ゆっくりとメゾングレイルの階段を降りていく。
道路に降り立って、グリスティンと向き合った。大怪我をしているというのに、この圧倒的な存在感。半端じゃない。
リディアは俺に続いて階段を降りてきた。その顔には心配と不安が張り付いている。
「リディア、ごめんな」
「正輝さん……」
悔しそうだ。その気持ちは痛いほどわかる。
「おらぁ! なにモタモタしていやがる!」
「せっかちだな、嫌われるぞ」
「上等だ。俺を嫌う奴はどこにいようがすり潰してやるよ」
過激な男だ。
俺はリュックサックを前に掛けたまま歩き出す。
一歩踏み出すたびに目に映るグリスティンが大きくなっていく。
怖い。
逃げたい。
本音に蓋をして、俺はグリスティンに聖杯を手渡せる距離まで近づいた。
目の前のグリスティンがニヤッと笑う。
「さぁ、聖杯を渡しな」
「あぁ」
俺はリュックサックの口を開け、聖杯を取り出した。
聖杯は軽く、俺でも簡単に持ち上げられる。グリスティンが重みでふらつくなどあり得ないだろう。
「ほら、聖杯だ」
「ははっ、ははははっ!」
グリスティンはようやく掴んだ聖杯に興奮を隠しきれていない。
笑い、叫び、小躍りする。
歓喜を全身で表現していた。そのせいで傷口が広がり、出血が進もうとも。
「ついに、ついにだ! 聖杯が俺のものになった! これからは、俺の時代だ!」
グリスティンは聖杯を天に掲げた。
「さぁ俺の願いを叶えろ! 俺の願いは、邪神と同じ力を手にすることだ!」
ついに、願いが聖杯に届けられた。
……が、聖杯は何の反応も示さない。
「なにっ!?」
今だ!
俺はリュックサックに隠してあった包丁で、グリスティンの腹を突き刺した。
人肉を切る感覚。
気持ち悪い。
流れる生暖かい血が手に絡む。
気持ち悪い。
自分が人を傷つける様子が、ありありと目に映る。
気持ち悪い。
ともかく、最悪であった。
だが1番最悪なのは、刺された張本人だろう。雄叫びをあげ、膝をついた。
「あ……ぐあぁぁっ!」
「はぁ、はぁ」
「正輝さん!」
リディアが駆け寄ってきた。何が起きたかわからないと強く主張するような顔で。
「クソが! 何で俺の願いが叶わない!」
「悪いなグリスティン。その聖杯は偽物だ」
「偽物だと!?」
俺はリディアと大須商店街に行った時、彼女と別れてアニメショップに行った。
そこにはコアなグッズが売っており、俺の予想通り聖杯を模した金属製の杯も売っていた。
俺はその時買った偽物を、グリスティンに渡したわけだ。
聖杯自体から魔力が漏れていないと聞いた時、俺の悪知恵が働いた。それならば、偽物を渡してもバレないのではないか、と。
リディアも俺も顔に出るタイプ。だから嘘がバレる確率を減らすために、リディアには黙っていたわけだ。敵を騙すには味方からとは言うが、まさにだったな。
「聖杯が題材のアニメ、流行っていたんでね」
「くそ、くそがっ、あああっ!」
グリスティンは力を入れて立とうとするが、元から重傷な上にトドメの一撃。立てるはずもなかった。
そう、立てるはずなどないのだ。
「[イビル・ブレイズ]」
「なにっ!?」
グリスティンは手に闇色の炎を纏わせ、己の傷口を焼いていった。
何をしているのか理解できなかったが、思い返せばライトノベルでこんな展開があった。自分の傷口を塞いで、出血を止めているのだ。
「ま、正輝さん……」
「離れるぞリディア! ここは危険だ」
「遅いぞ、バカが」
「ぐあっ!?」
俺の肩を、グリスティンが掴んだ。もちろん軽くなどという言葉は枕には付かず、肩の骨が砕けるかと思うほど強く掴まれている。
グリスティンは俺の肩を支えに立ち上がった。そして、
「むんっ!」
「ゴッ!?」
満身創痍の体で俺に殴りかかった。奴の拳は俺の腕に当たった。
何メートル吹っ飛んだことだろう。腕が痛い上に思うように動かない。折れているのだろうか。
「くそっ!」
「[ホワイト・フレアデス]」
「洒落臭ぇ!」
リディアの炎を真正面から受け、そして吹き飛ばした。
いったいどこからそんな力が湧いてくるのか。それほどまでに弱っているはずのグリスティンですらも、俺たちなど蟻に等しいのかもしれない。
はは、ここまで悪知恵働かせても、まだダメだったか。
諦めかけた、その時だった。
「うあああっ!」
「出たなクソ女!」
現れたのは銀の風。
銀の剣を振るい、グリスティンに襲いかかる。
「だあっ!!」
もはや開き直ったヤケとも言える力で、グリスティンはオーヴェリアの剣を受け止めた。
再び距離を取り、俺たちとグリスティンの間に立ったオーヴェリアは、初めて俺に優しい笑顔を向けた。
「よく頑張ってくれたな。あとは任せてくれ」
「でもオーヴェリアさんだって……」
そう、オーヴェリアも満身創痍である。
左腕が折れているのか、ぷらんと力なく垂らしている。
足や頭には火傷のような痛々しい傷が残っており、出血もしていた。
「お前たちに頑張らせて、私だけサボるわけにはいかない」
オーヴェリアは胸を張り、銀剣を構えた。
「最終決戦だ、グリスティン・ワルディアルよ。貴様をこの世界の墓に埋めてやる!」
「やってみろ! テメェは切り刻んで、ペットの亀の餌にしてやる!」
オーヴェリアとグリスティンによる、最後の戦いが始まった。
「いいぜ、約束してやるよ。聖杯で願いを叶えても、お前には手を出さないと」
「リディアにもだ」
「ちっ、分かったからさっさと持ってこい」
俺はリュックサックを前に掛け、一段一段ゆっくりとメゾングレイルの階段を降りていく。
道路に降り立って、グリスティンと向き合った。大怪我をしているというのに、この圧倒的な存在感。半端じゃない。
リディアは俺に続いて階段を降りてきた。その顔には心配と不安が張り付いている。
「リディア、ごめんな」
「正輝さん……」
悔しそうだ。その気持ちは痛いほどわかる。
「おらぁ! なにモタモタしていやがる!」
「せっかちだな、嫌われるぞ」
「上等だ。俺を嫌う奴はどこにいようがすり潰してやるよ」
過激な男だ。
俺はリュックサックを前に掛けたまま歩き出す。
一歩踏み出すたびに目に映るグリスティンが大きくなっていく。
怖い。
逃げたい。
本音に蓋をして、俺はグリスティンに聖杯を手渡せる距離まで近づいた。
目の前のグリスティンがニヤッと笑う。
「さぁ、聖杯を渡しな」
「あぁ」
俺はリュックサックの口を開け、聖杯を取り出した。
聖杯は軽く、俺でも簡単に持ち上げられる。グリスティンが重みでふらつくなどあり得ないだろう。
「ほら、聖杯だ」
「ははっ、ははははっ!」
グリスティンはようやく掴んだ聖杯に興奮を隠しきれていない。
笑い、叫び、小躍りする。
歓喜を全身で表現していた。そのせいで傷口が広がり、出血が進もうとも。
「ついに、ついにだ! 聖杯が俺のものになった! これからは、俺の時代だ!」
グリスティンは聖杯を天に掲げた。
「さぁ俺の願いを叶えろ! 俺の願いは、邪神と同じ力を手にすることだ!」
ついに、願いが聖杯に届けられた。
……が、聖杯は何の反応も示さない。
「なにっ!?」
今だ!
俺はリュックサックに隠してあった包丁で、グリスティンの腹を突き刺した。
人肉を切る感覚。
気持ち悪い。
流れる生暖かい血が手に絡む。
気持ち悪い。
自分が人を傷つける様子が、ありありと目に映る。
気持ち悪い。
ともかく、最悪であった。
だが1番最悪なのは、刺された張本人だろう。雄叫びをあげ、膝をついた。
「あ……ぐあぁぁっ!」
「はぁ、はぁ」
「正輝さん!」
リディアが駆け寄ってきた。何が起きたかわからないと強く主張するような顔で。
「クソが! 何で俺の願いが叶わない!」
「悪いなグリスティン。その聖杯は偽物だ」
「偽物だと!?」
俺はリディアと大須商店街に行った時、彼女と別れてアニメショップに行った。
そこにはコアなグッズが売っており、俺の予想通り聖杯を模した金属製の杯も売っていた。
俺はその時買った偽物を、グリスティンに渡したわけだ。
聖杯自体から魔力が漏れていないと聞いた時、俺の悪知恵が働いた。それならば、偽物を渡してもバレないのではないか、と。
リディアも俺も顔に出るタイプ。だから嘘がバレる確率を減らすために、リディアには黙っていたわけだ。敵を騙すには味方からとは言うが、まさにだったな。
「聖杯が題材のアニメ、流行っていたんでね」
「くそ、くそがっ、あああっ!」
グリスティンは力を入れて立とうとするが、元から重傷な上にトドメの一撃。立てるはずもなかった。
そう、立てるはずなどないのだ。
「[イビル・ブレイズ]」
「なにっ!?」
グリスティンは手に闇色の炎を纏わせ、己の傷口を焼いていった。
何をしているのか理解できなかったが、思い返せばライトノベルでこんな展開があった。自分の傷口を塞いで、出血を止めているのだ。
「ま、正輝さん……」
「離れるぞリディア! ここは危険だ」
「遅いぞ、バカが」
「ぐあっ!?」
俺の肩を、グリスティンが掴んだ。もちろん軽くなどという言葉は枕には付かず、肩の骨が砕けるかと思うほど強く掴まれている。
グリスティンは俺の肩を支えに立ち上がった。そして、
「むんっ!」
「ゴッ!?」
満身創痍の体で俺に殴りかかった。奴の拳は俺の腕に当たった。
何メートル吹っ飛んだことだろう。腕が痛い上に思うように動かない。折れているのだろうか。
「くそっ!」
「[ホワイト・フレアデス]」
「洒落臭ぇ!」
リディアの炎を真正面から受け、そして吹き飛ばした。
いったいどこからそんな力が湧いてくるのか。それほどまでに弱っているはずのグリスティンですらも、俺たちなど蟻に等しいのかもしれない。
はは、ここまで悪知恵働かせても、まだダメだったか。
諦めかけた、その時だった。
「うあああっ!」
「出たなクソ女!」
現れたのは銀の風。
銀の剣を振るい、グリスティンに襲いかかる。
「だあっ!!」
もはや開き直ったヤケとも言える力で、グリスティンはオーヴェリアの剣を受け止めた。
再び距離を取り、俺たちとグリスティンの間に立ったオーヴェリアは、初めて俺に優しい笑顔を向けた。
「よく頑張ってくれたな。あとは任せてくれ」
「でもオーヴェリアさんだって……」
そう、オーヴェリアも満身創痍である。
左腕が折れているのか、ぷらんと力なく垂らしている。
足や頭には火傷のような痛々しい傷が残っており、出血もしていた。
「お前たちに頑張らせて、私だけサボるわけにはいかない」
オーヴェリアは胸を張り、銀剣を構えた。
「最終決戦だ、グリスティン・ワルディアルよ。貴様をこの世界の墓に埋めてやる!」
「やってみろ! テメェは切り刻んで、ペットの亀の餌にしてやる!」
オーヴェリアとグリスティンによる、最後の戦いが始まった。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる