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26話 聖杯を人質に
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和泉屋書店からの逃亡から30分ほどが経過した。
俺たちはお互いの気持ちをぶつけ合い、謝罪し、一つの壁を乗り越えた。
しかし、まだ懸念すべき点はある。グリスティン・ワルディアルだ。
「オーヴェリアは勝てるよな?」
「もちろんです。悪党に負けるようなオーヴェリア様ではありません」
オーヴェリアは間違いなく強い。
だがグリスティンは彼女の魔法を受けてもピンピンしていた。本当に、倒せるのだろうか。
俺は机の上に乗る包丁を目に焼き付けた。もしオーヴェリアが負けたら、あいつは聖杯の魔力を感じて再び俺の元へやってくる。その時リディアを守るのは、俺だ。
「異世界人に包丁って効果あるのかな」
独り言のつもりだった。
しかしリディアは抗議するように、呆れ口調で声を発した。
「当たり前でしょう。異世界人をなんだと思っているのですか?」
「だ、だよな」
ライトノベルだと刃物すら通らないってパターンもあるからな。流石にそれはリアリティがなかったか。
「もしもの時があったら、俺が戦う」
「だ、ダメです! 魔法も使えない正輝さんが勝てる相手ではありません!」
「分かっているさ、でも戦わないといけない。どんな手段を使ってもな」
「まさか、勝てる算段でもあるのですか?」
「ほぼない」
「なんですかそれ」
リディアは肩を落とした。
俺はただの一般人。せいぜい包丁を持ったり悪知恵を働かせたりが関の山だ。
「なら、もしもの時は私も戦います」
「リディア……」
反対はできない。
リディアは異世界で戦いたかった。仲間を守りたかった。
でも、それは叶わなかった。
その権利を俺が奪う権利はないし、再び同じ目に遭えばリディアの心は壊れてしまうかもしれない。
「じゃあ、絶対にオーヴェリアには勝ってもらわないとな。もしくは俺がサクッと倒す」
「正輝さんみたいな弱そうな人が、倒せますかね?」
「愛の力を舐めるなよ?」
火事場の馬鹿力すらも超えてみせるさ。
時計の針の音が聞こえる。
それほどまでに、静かになった。
そんな空気を一変させたのは、菜々緒先輩からの電話だった。
「もしもし菜々緒先輩? 無事ですか?」
『アタシは無事だよ。お客さんと一緒に避難したから。それよりも少年やリディアちゃん、オーヴェリアちゃんは?』
「俺とリディアは無事です。ただオーヴェリアは1人残って、あの男と戦っています」
『そっか。それはまずいね』
「まずい? 何がですか?」
『オーヴェリアちゃんが言っていたんだけどさ、彼女は敵と互角らしいのよ』
「互角なら戦えるんじゃ……」
『でも、オーヴェリアちゃんは2度も世界を行き来する魔法を使ったから消耗がすごいらしいの。部屋ではずっと半裸で瞑想していたんだよ』
半裸で瞑想。その行為になんの意味があるのかはわからないが、異世界流の回復術だと認識した。
「じゃあもしかして」
『うん。オーヴェリアちゃん、ヤバいかも』
「……わかりました、ありがとうございます。先輩は安全なところで待機していてください」
『オッケー。……死ぬなよ、少年』
「当たり前じゃないですか。巻き込まれてきた経験値が違うってものですよ」
そう言って、俺は電話を切った。
オーヴェリアの行動についてはリディアに尋ねるのが一番早いだろう。
「異世界では半裸で瞑想することに意味があるのか?」
「はい。半裸での瞑想は魔気想瞑といって、空気中に漂うわずかな魔力すらも取り込もうとする行為です。通常そんなことはする必要がないのですが、もしやるとしたら……」
「それに縋らないといけないほど、魔力が切れている状態」
血の気が引いた。
オーヴェリアは、限界点で戦っていたんだ。自分の命より、聖杯やリディアを優先して。
「……くそっ!」
オーヴェリアの体力はほぼほぼ完全に復活しているものだと思っていた。俺の見立ては甘すぎたのだ。
和泉屋書店で働くと言ったのも、おそらくグリスティン襲撃を予測してのことだろう。回復を放棄して、俺たちが生き残る確率を上げたのだ。
くそ、尻尾巻いて逃げている場合じゃなかった。やれることすべて手を打って、邪魔と言われようとも満身創痍の彼女をサポートするべきだったんだ。
「戻りましょう。オーヴェリア様が危険です」
「あぁ!」
俺とリディアはメゾングレイル201号室から飛び出した。
その時だった。
「よぉ、また会ったな」
低く、悍ましい声が耳を撫でた。
「ッ!」
「グリスティン・ワルディアル……」
メゾングレイルの目の前の道路。そこに、赤髪コーンロウの男が立っていた。
頭から血を流し、顔に赤い川を形成していた。それでもなお、笑っている。
よく見ると腹部、腕、太ももなど、ありとあらゆるところに傷を負っていた。医学の知識はないが、出血多量で倒れていてもおかしくない。
「オーヴェリア様は……オーヴェリア様はどうしたの!?」
「あの女は置いてきたぜ。あまりに強いんで吹き飛ばしたらおとなしくなった。これで俺の邪魔をする奴はいないな」
「そんな……」
「落ち着けリディア、まだオーヴェリアの生死は確定していない」
「はっー、はっはっ!」
グリスティン・ワルディアルは品のない大口を開けて笑った。
やがてその笑いは収まり、俺たちに強い視線を送ってくる。
「他人の心配している場合かよ。それだからお前たちは弱いんだ」
「ど、どういう意味ですか!」
「愛だの、仲間だの、耳障りのいい言葉だけ並べ、最後は死んでいく。意味がないとは思わないか? 結局のところ人間は力があるか、ないか。そして利用するか、されるかだ!」
「くっ!」
「落ち着けリディア。挑発だ」
それにしてもグリスティンは悪役のテンプレートを詰め込んだような男だ。だからこそ、恐ろしい。悪役を貫けばそれは絶対悪。恐怖の対象でしかない。
だから俺は、両手を上げた。
「あん?」
「降参だ。俺たちの負けだ」
「ちょ、正輝さん?」
「許せリディア。もう、こうするしかない」
戦って勝てる相手ではない。ならば悪知恵を働かせる。
「取引をしないか?」
「取引だ?」
「あぁ。見たところお前はボロボロ。歩くのも時間がかかったことだろう。もし俺たちが逃げ出せば、追うのは容易ではないだろう?」
「チッ」
グリスティンはわかりやすく舌打ちした。
俺の言った逃げるの意味が、リディアが聖杯を持ち出して逃げる、と伝わったのだろう。
聖杯に触れなければ聖杯の魔力は感知できない。そうすれば聖杯を求め、あいつは知らない土地を彷徨うことになる。
だが俺はその手段を取りたくはなかった。必ず無関係の誰かを巻き込むし、それにリディアと離れ離れになる。彼女はまだ、この世界に放つには純粋すぎた。
「だから降参して取引だ。俺はお前に聖杯を渡す」
「ほう、物分かりがいいじゃねぇの」
「ただし、俺とリディアにいっさいの危害を加えないと約束しろ」
俺のこの発言に、グリスティンは大笑いした。
リディアも間違いを正す教師のように、俺を諭してきた。
「あの男が取引など応じるわけがないでしょう!」
「その女のいう通りだ。俺が約束なんて守るタマだと思うか?」
悪役のテンプレートを詰め込んだような男だ。おそらく、なにも縛りをつけなければ約束など守らないだろう。
「思わないさ。だがこうするのはどうだ?」
俺はリュックサックから聖杯を取り出した。
グリスティンは下卑た笑顔から、訝しむ顔に変貌する。
「テメェ、何のつもりだ」
「俺がいまここで、聖杯を使ってやってもいいんだぞ。これは人質だ」
「……バカが!」
そう、バカだ。
聖杯を人質にしたところで、奴は願いを叶えたら俺たちに危害を加えるに決まっている。
ならなぜこんなことをするか。それは時間を稼ぐためだ。少しでもオーヴェリアが駆けつける可能性を信じているからだ。
俺たちはお互いの気持ちをぶつけ合い、謝罪し、一つの壁を乗り越えた。
しかし、まだ懸念すべき点はある。グリスティン・ワルディアルだ。
「オーヴェリアは勝てるよな?」
「もちろんです。悪党に負けるようなオーヴェリア様ではありません」
オーヴェリアは間違いなく強い。
だがグリスティンは彼女の魔法を受けてもピンピンしていた。本当に、倒せるのだろうか。
俺は机の上に乗る包丁を目に焼き付けた。もしオーヴェリアが負けたら、あいつは聖杯の魔力を感じて再び俺の元へやってくる。その時リディアを守るのは、俺だ。
「異世界人に包丁って効果あるのかな」
独り言のつもりだった。
しかしリディアは抗議するように、呆れ口調で声を発した。
「当たり前でしょう。異世界人をなんだと思っているのですか?」
「だ、だよな」
ライトノベルだと刃物すら通らないってパターンもあるからな。流石にそれはリアリティがなかったか。
「もしもの時があったら、俺が戦う」
「だ、ダメです! 魔法も使えない正輝さんが勝てる相手ではありません!」
「分かっているさ、でも戦わないといけない。どんな手段を使ってもな」
「まさか、勝てる算段でもあるのですか?」
「ほぼない」
「なんですかそれ」
リディアは肩を落とした。
俺はただの一般人。せいぜい包丁を持ったり悪知恵を働かせたりが関の山だ。
「なら、もしもの時は私も戦います」
「リディア……」
反対はできない。
リディアは異世界で戦いたかった。仲間を守りたかった。
でも、それは叶わなかった。
その権利を俺が奪う権利はないし、再び同じ目に遭えばリディアの心は壊れてしまうかもしれない。
「じゃあ、絶対にオーヴェリアには勝ってもらわないとな。もしくは俺がサクッと倒す」
「正輝さんみたいな弱そうな人が、倒せますかね?」
「愛の力を舐めるなよ?」
火事場の馬鹿力すらも超えてみせるさ。
時計の針の音が聞こえる。
それほどまでに、静かになった。
そんな空気を一変させたのは、菜々緒先輩からの電話だった。
「もしもし菜々緒先輩? 無事ですか?」
『アタシは無事だよ。お客さんと一緒に避難したから。それよりも少年やリディアちゃん、オーヴェリアちゃんは?』
「俺とリディアは無事です。ただオーヴェリアは1人残って、あの男と戦っています」
『そっか。それはまずいね』
「まずい? 何がですか?」
『オーヴェリアちゃんが言っていたんだけどさ、彼女は敵と互角らしいのよ』
「互角なら戦えるんじゃ……」
『でも、オーヴェリアちゃんは2度も世界を行き来する魔法を使ったから消耗がすごいらしいの。部屋ではずっと半裸で瞑想していたんだよ』
半裸で瞑想。その行為になんの意味があるのかはわからないが、異世界流の回復術だと認識した。
「じゃあもしかして」
『うん。オーヴェリアちゃん、ヤバいかも』
「……わかりました、ありがとうございます。先輩は安全なところで待機していてください」
『オッケー。……死ぬなよ、少年』
「当たり前じゃないですか。巻き込まれてきた経験値が違うってものですよ」
そう言って、俺は電話を切った。
オーヴェリアの行動についてはリディアに尋ねるのが一番早いだろう。
「異世界では半裸で瞑想することに意味があるのか?」
「はい。半裸での瞑想は魔気想瞑といって、空気中に漂うわずかな魔力すらも取り込もうとする行為です。通常そんなことはする必要がないのですが、もしやるとしたら……」
「それに縋らないといけないほど、魔力が切れている状態」
血の気が引いた。
オーヴェリアは、限界点で戦っていたんだ。自分の命より、聖杯やリディアを優先して。
「……くそっ!」
オーヴェリアの体力はほぼほぼ完全に復活しているものだと思っていた。俺の見立ては甘すぎたのだ。
和泉屋書店で働くと言ったのも、おそらくグリスティン襲撃を予測してのことだろう。回復を放棄して、俺たちが生き残る確率を上げたのだ。
くそ、尻尾巻いて逃げている場合じゃなかった。やれることすべて手を打って、邪魔と言われようとも満身創痍の彼女をサポートするべきだったんだ。
「戻りましょう。オーヴェリア様が危険です」
「あぁ!」
俺とリディアはメゾングレイル201号室から飛び出した。
その時だった。
「よぉ、また会ったな」
低く、悍ましい声が耳を撫でた。
「ッ!」
「グリスティン・ワルディアル……」
メゾングレイルの目の前の道路。そこに、赤髪コーンロウの男が立っていた。
頭から血を流し、顔に赤い川を形成していた。それでもなお、笑っている。
よく見ると腹部、腕、太ももなど、ありとあらゆるところに傷を負っていた。医学の知識はないが、出血多量で倒れていてもおかしくない。
「オーヴェリア様は……オーヴェリア様はどうしたの!?」
「あの女は置いてきたぜ。あまりに強いんで吹き飛ばしたらおとなしくなった。これで俺の邪魔をする奴はいないな」
「そんな……」
「落ち着けリディア、まだオーヴェリアの生死は確定していない」
「はっー、はっはっ!」
グリスティン・ワルディアルは品のない大口を開けて笑った。
やがてその笑いは収まり、俺たちに強い視線を送ってくる。
「他人の心配している場合かよ。それだからお前たちは弱いんだ」
「ど、どういう意味ですか!」
「愛だの、仲間だの、耳障りのいい言葉だけ並べ、最後は死んでいく。意味がないとは思わないか? 結局のところ人間は力があるか、ないか。そして利用するか、されるかだ!」
「くっ!」
「落ち着けリディア。挑発だ」
それにしてもグリスティンは悪役のテンプレートを詰め込んだような男だ。だからこそ、恐ろしい。悪役を貫けばそれは絶対悪。恐怖の対象でしかない。
だから俺は、両手を上げた。
「あん?」
「降参だ。俺たちの負けだ」
「ちょ、正輝さん?」
「許せリディア。もう、こうするしかない」
戦って勝てる相手ではない。ならば悪知恵を働かせる。
「取引をしないか?」
「取引だ?」
「あぁ。見たところお前はボロボロ。歩くのも時間がかかったことだろう。もし俺たちが逃げ出せば、追うのは容易ではないだろう?」
「チッ」
グリスティンはわかりやすく舌打ちした。
俺の言った逃げるの意味が、リディアが聖杯を持ち出して逃げる、と伝わったのだろう。
聖杯に触れなければ聖杯の魔力は感知できない。そうすれば聖杯を求め、あいつは知らない土地を彷徨うことになる。
だが俺はその手段を取りたくはなかった。必ず無関係の誰かを巻き込むし、それにリディアと離れ離れになる。彼女はまだ、この世界に放つには純粋すぎた。
「だから降参して取引だ。俺はお前に聖杯を渡す」
「ほう、物分かりがいいじゃねぇの」
「ただし、俺とリディアにいっさいの危害を加えないと約束しろ」
俺のこの発言に、グリスティンは大笑いした。
リディアも間違いを正す教師のように、俺を諭してきた。
「あの男が取引など応じるわけがないでしょう!」
「その女のいう通りだ。俺が約束なんて守るタマだと思うか?」
悪役のテンプレートを詰め込んだような男だ。おそらく、なにも縛りをつけなければ約束など守らないだろう。
「思わないさ。だがこうするのはどうだ?」
俺はリュックサックから聖杯を取り出した。
グリスティンは下卑た笑顔から、訝しむ顔に変貌する。
「テメェ、何のつもりだ」
「俺がいまここで、聖杯を使ってやってもいいんだぞ。これは人質だ」
「……バカが!」
そう、バカだ。
聖杯を人質にしたところで、奴は願いを叶えたら俺たちに危害を加えるに決まっている。
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