二人だけのLOVE SUTORIES

ゴーすト

文字の大きさ
4 / 10

再会した彼女2

しおりを挟む
 「日向夏です。私は………」

  間違いなく僕の知っている彼女だった。驚きすぎて後の自己紹介の部分はほとんど聞き取れず「あか?お」などの何語ともわからない奇声を上げかけた。僕の心の中にはなんで彼女がここに?今までどこに行っていたのか?こんなラノベ展開あるのか?など聞きたいことが多すぎた。 

    そして言いたいこともたくさんあった。しかしそれよりも驚いたのは。僕の中の彼女の印象はもっと明るい人だったと思うそれが彼女の声は僕が覚えている彼女の声より低く何か暗いような印象を与える声だったもしかしたら僕のせいかも知れないそんな自己嫌悪に陥り夢中で彼女を見つめて動揺を隠そうとしていると杉原にいきなり 

 「お前日向さんとかいうのに一目ぼれしたのか?まあでも諦めな、俺たちオタクたちが射止められるやつじゃあない早めに諦めていた方が傷は少ないぜ」 

 小さな声で「違うに決まってんだろ」というぐらいしか僕の心なのかには余裕がなかった。

 その時僕の頭の中はどうやってでも彼女の隣の席になりたいという思いだけだったが、そこまでのご都合主義が働くわけがなく先生の「日向お前は石川の後ろな」という声で僕の願いは終わった。石川はいわゆるリア充でクラスのカーストでも一番にいるやつだ。

 そこまでだったらいんだがなぜか僕のことを嫌っていてことあるごとにかまってくるいやな奴だ。そんなことを思っていると案の定杉原が僕のことを

「石川の後ろじゃああきらめろ日向とかいう人も石川の彼女になると思うぞお似合いのカップルになりそうだな」なんてからかってくる「だからうるさい」

  と小さい声でしか反論できないところが僕の悔しいところだ。石川を見ると早速彼女に「初めまして俺の名前は石川遼っていうんだ。よろしくな日向さん」なんて自己紹介をしていた。どうせ内心可愛い彼女ゲットなんて思ってるんだろう。普段から石川に嫌味ばっかり言われるし、それよりもあいつがイケメンだから妬みであいつの心を邪推してしまう。でもそれの返しが少し沈んだ声で「うんよろしく」なんていっているから僕と離れた五年間で変わってしまったんだと思う。

 たぶんそれは僕のせいだと思うそう思うと胸が苦しくなった。もし僕が原因だったら謝らないといけないしそれに僕が原因だったらどんな顔で誤ればいいのか、そもそもこんなチキンの僕に謝れるのかそんなことを考えながら見ていたらまた杉原にまたからかわれそうだから授業が始まるまで気晴らしがてらに売店で飲み物を買いに行く。

 いつも言ってすっかり顔なじみになったおばちゃんに「コーヒー一個」「150円です」「どうぞ」そんなもはや定型文と化してきた文章を言いながら教室に戻ると早速彼女の周りなにをいえばいいのかを囲ってみんなで話しかけていた

  「なんでこの時期にこの学校に来たの?」といういたって普通の質問から「俺とライン交換してくれない」なんていう美人が来てはりきっているやつまで色んなやつがいて、この任せて「今すぐ彼女のところに話しかけに行こう」

と思ったが何を言えばいいのかわからず彼女から逃げてしまった。逃げながら机に座り教科書を取り出そうと思うとすると一枚の手紙が落ちてきた。ぱっと見いつもの伝達事項の手紙かと思い中を見るとそこには

「今日の放課後屋上に来てください」それだけ書いてあった。


あとがき小説家になろう様とカクヨム様にて先行公開しております
小説家になろう様https://ncode.syosetu.com/n1535gg/
カクヨム様https://kakuyomu.jp/works/1177354054901951233
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます

おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」 そう書き残してエアリーはいなくなった…… 緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。 そう思っていたのに。 エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて…… ※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―

Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

処理中です...