二人だけのLOVE SUTORIES

ゴーすト

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彼女から日向さん

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「今日の放課後屋上に来てください」

 それだけ書いてあった。送り主の名前も書いていなくて、一瞬戸惑ったが次の瞬間人生初のラブレターに嬉しさが爆発してからからかわれるのがわかっていても自慢半分で杉原に

「なあお前ラブレターもらったことあるか?」なんて聞いてしまうほどだった。



 「ラブレターなんかもらったことあるわけないだろそれはもしかしたらお前が好きな日向さんじゃあないか?」





 「いつまでその話題をするんだよ」そう言い返すのがやっとだったが頭の中はなんて言われるのかどう返したらいいのかなど色々考えていて話の半分も頭の中に入ってこなかった。杉原なんかと話してる余裕はなかったといったほうが正しいのかもしれない。



 頭の中がラブレターだらけになりながらもなんとかその日の授業を終えて急いで屋上に行こうとするが、僕の心の中には半分送り主の名前も書いていなかったから今どきはないかと思うけど、実は騙されていて「ラブレターもらったから急いで屋上に行くオタクの図」



 なんていわれて笑われるかもしれないしそれにもっといやなのは急いでいくとそんなに楽しみだったんですかなんて相手に言われ特に何にるかもしれないから、緊張のあまり小も出ないのにわざわざトイレに行って時間をつぶす。



 そうすることで無駄かもしれないし、どうせばれるだろうけど、告白なんてたくさんされているから場なれしている風を醸し出す意味のないアピールを前面に出しながら屋上に行くとそこには、長年待ちわびた彼女になるかもしれない普通の女の子か、笑っている馬鹿な男かしかいないと思っていたら



 そこにはなんと彼女がいた。驚きすぎて心拍がバクバクするのを感じながら、今まで用意以してきたフレーズを言おうとしたがどれも使えないことを思い出した。だって僕が用意していたのは



「付き合ってください」とか「喜んで」もしくは騙されていたときようの「ふざけんなよ」ぐらいしかないからとっさになんて言おうか考えていると彼女から「私のこと覚えている?」問われてここで素直に「覚えている」といえばいいのにここで言ったら彼女に謝らないといけない。それを考えると僕は逃げたくなってつい



 「そうですか?僕は日向さんのような美人にあったらたぶん忘れないと思うのでたぶんあっていないですよ。もしくは駅のホームでたまたま見えただけかもしれません」

「そうだね私の見間違いだよねごめんね変こと聞いて」



 とごまかすように笑ってきたそれを見てまたやってしまった6年前と同じことをこの所にあったら真剣に謝ると決めたのになんだよ何にも前より進歩していないじゃないか結局自分のことしか考えない屑になってしまったじゃないかそう気が付いた時には前と同じでもう遅かった。



 「ごめんねただ前君によく似た人がいてその人を探しているから間違えちゃったんだ」泣きたくなった彼女に僕はあんなことを言ったのにまだ彼女は僕のことを探してくれているなのに、僕のざまはなんだ「ごめんなさい」の一言も言えないでうじうじしていてみみっちい



 「そうだ私とLINE交換しない?それと、一応電話番号も教えてくれない」スマホを操作しながら「いいですよ。でも他の人とは交換していなかったのになんで僕なんかと交換するんですか?僕としては全然うれしいから別にいいんですけど。はい、あとこれ僕の電話番号ですね」



 「なんでだろう君といると不思議と安心感があるからかな?ほらさっき言った前会って私が探している人と同じように」



 僕としてはLINE を交換することはもう一回謝るチャンスを得るいいチャンスだと思うけどこんな僕がいる限り彼女はまた傷ついていくから彼女から離れたほうがいいんじゃあないか?僕が何回謝るチャンスを手にしたとしてもどうせ今みたいに逃げ出すことは分かり切ってるから



 「それじゃあなんかあったら連絡するね」「わかりました期待しないで待っていてくださ

い」これぐらいしか言えないことが恨めしい。でも逃げておいてよくと思われるかもしれないけど、これがイモの僕ばできる精いっぱいの勇気だった。



 「それじゃあまた明日」「ああ」そこで何か思い出したような顔で「そういえばなんか私に遠慮してない?なんか話していてもなんかぎこちないし」「そうか?」口ではそういうがそうに決まっている。



 それに遠慮っていうレベルじゃない。遠慮をと売り越して正体不明の何かに差し掛かってる。そうして彼女いや日向さんと別れ、いつもとは違い本屋でラノベの面白い新刊を探したりしないでまっすぐ家に帰った。それほど長年探していた日向さんとの再会というのは僕にとって大きいものだった

あとがき
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