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【秘密基地】
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一階の一番奥の部屋は、建物の形を考えるとどうしても狭くなった部屋で、普段は客を通していないようだった。部屋が埋まっているときに少し安く出している事があるらしい。
「ほんとだ、狭い」
海翔はドアを開けて言った。部屋の灯りを付ける。
「ねえ、拓真。ぼくら絶対いい部屋貰っちゃってたよね」
「うん。ダブルベッドあるし広いし」
「ここは流石に狭いけど、他の普通の部屋で良かったのにね。何も払ってないのに」
「でも凄い売れたらしいよ、店。海翔、売りまくってたじゃん。二倍の売上だって」
それを聞いて海翔はやっと笑顔になる。
「ほんと? じゃあ、明日も頑張る」
拓真はほっとしたような顔を見せた。
モトカノがやってきたことで海翔がどういうか、実は気になっていた。
「あのさ、ちょっとこっち来て」
部屋にはシングルベットと小さなテレビしかない。窓の直ぐ外には樹木があり朝になっても日が入らなさそうだ。トイレと風呂は共有部分を使うと拓真はマコから説明を受けた。
拓真がベッドに座り、海翔を呼ぶ。
海翔はドアを閉めて、少し躊躇うような仕草をしてから鍵を閉めた。
そして拓真の横に座る。
そして顔を上げ、拓真を真っ直ぐに見つめた。
「ねえ、拓真。ここ秘密基地みたいだよね」
静かにそう言って微笑む。
拓真の視線が自分に注がれるのを感じた。
それが分かっていて、海翔は拓真に囁いた。
「僕とあの子とどっちがいい?」
拓真が海翔の体を抱き寄せる。
「決まってんじゃん、お前だろ」
「ほんとに? 結構可愛かったよね?」
「何、妬いてんの?」
「まあ、少しね」
拓真はさらに力強く海翔を抱きしめる。
海翔は苦しげに眉をしかめたが、身じろぎ一つしなかった。
「ほんとだ、狭い」
海翔はドアを開けて言った。部屋の灯りを付ける。
「ねえ、拓真。ぼくら絶対いい部屋貰っちゃってたよね」
「うん。ダブルベッドあるし広いし」
「ここは流石に狭いけど、他の普通の部屋で良かったのにね。何も払ってないのに」
「でも凄い売れたらしいよ、店。海翔、売りまくってたじゃん。二倍の売上だって」
それを聞いて海翔はやっと笑顔になる。
「ほんと? じゃあ、明日も頑張る」
拓真はほっとしたような顔を見せた。
モトカノがやってきたことで海翔がどういうか、実は気になっていた。
「あのさ、ちょっとこっち来て」
部屋にはシングルベットと小さなテレビしかない。窓の直ぐ外には樹木があり朝になっても日が入らなさそうだ。トイレと風呂は共有部分を使うと拓真はマコから説明を受けた。
拓真がベッドに座り、海翔を呼ぶ。
海翔はドアを閉めて、少し躊躇うような仕草をしてから鍵を閉めた。
そして拓真の横に座る。
そして顔を上げ、拓真を真っ直ぐに見つめた。
「ねえ、拓真。ここ秘密基地みたいだよね」
静かにそう言って微笑む。
拓真の視線が自分に注がれるのを感じた。
それが分かっていて、海翔は拓真に囁いた。
「僕とあの子とどっちがいい?」
拓真が海翔の体を抱き寄せる。
「決まってんじゃん、お前だろ」
「ほんとに? 結構可愛かったよね?」
「何、妬いてんの?」
「まあ、少しね」
拓真はさらに力強く海翔を抱きしめる。
海翔は苦しげに眉をしかめたが、身じろぎ一つしなかった。
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