その無防備が誘ってるみたいで。でも僕らはギリギリでまだ友達。

zanka

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【狭いベットで】

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「僕は多分嫉妬深いよ」
「俺も」
「嫌な気持ちになる。あの子のこと、一瞬で嫌いになった」
「ごめん、来るとは思わなかったから」
「彼女、別れたくなかったんだね」
「まあ、色々言われたけど。明日、話して帰ってもらう」
 海翔は拓真の腰に手を回し、しがみついて離れない。
「嬉しいけどさ・・・、そういうの」
「・・・置いて行かれるの、嫌なんだ。正直ちょっとトラウマなんだよ。誰かが居なくなっていくのが、だからさ・・・」
 海翔は黙ったが、拓真にはその先が分かった。
 人なつっこく誰とでもそれなりに上手くいっているように見えるが、特定の親しい人を見たことがない。自分以外は。
「俺はどこにもいかない」
「うん」
「ずっと一緒だから」
「本当かなぁ・・・」
「お前が俺から離れたくても、それでも無理だよ」
「無理でもいいよ」
 海翔はくすくすと拓真の腕の中で笑ったようだった。
「こっちむけよ」
 拓真は海翔の顎を持ち、顔を上げさせ口づけをする。
 海翔はゆっくりと目を閉じていく。   
  
「恥ずかしい・・・やっぱり、恥ずかしい」
 海翔はベッドの上で往生際が悪い。
 さっきまでの挑戦的な様子はなんなのだ、と拓真は思う。
 暗い部屋の中、何が恥ずかしいのか拓真は分からなかった。
 本当は部屋を明るくしたいくらいだ。
「何も見えないから」
「・・・噓だ」
 拓真は海翔の服を剥ぐように脱がせる。
 海翔はあっという間に全裸になった。
 拓真は自分も全て脱ぎすて、海翔の体を抱き寄せた。
「汗かいてるし、ホントにだめだよ」
「風呂ないよ、ここ」
「待って、待っててば!」
 海翔はシーツを体に巻き付けベッドから逃れる。
 大きな目が困惑したようにこちらを見ている。
「マコさんが風呂ないっていってたし」
 海翔は入り口とは別のドアを指差す。
「シャワーならあるもん。凄く狭いけど。浴びてくる」
「要らないって」
「無理。絶対むり。綺麗にしてくる」
 拓真はふっと笑って、
「勝手にしたら」
 そう言う。
 海翔は逃げるように狭いシャワー室に入っていく。
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