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真也の逆襲
2
その頃 江戸川区某所
—真也side
「真也さん、これ変じゃないですかね?」
俺の前で作業着を着て俺に見せるのは、直樹の兄貴、直之だ。
俺と直樹は少し前に・・・台場のマンションから逃げ出した。
あの日の夜、仁さんから電話を貰って・・・・全てバレたんだって・・・そう思った。
バレてヤバいというより・・・・何か違う気持ちだった。
なんだろう・・・・。
OHの罰が怖い、・・・・とかではない。
なんか・・・昔にも感じた事がある、喪失感に近いもの。
何か・・・失ったって、心の奥にスッゴイ大きな穴が開いた。
「真也さん?」
直樹に腕を揺すられ、ハッと我に返った。
「あ・・・・ああ・・・あ、大丈夫だろ・・・別にマジで作業しないし」
直之にそう言って俺も作業着の帽子を被った。
時刻は15時。
年明けのOH本社は毎年結構忙しい・・・はず。
長期休暇中に欲求が溜まり、発散したいと思っているセレブ女たちで予約が埋まっている&役員や取引先の挨拶が来る。
だから寮にはほとんどのスタッフが残らずフル出社。
「そろそろ行くか・・・直樹、動画・・・完璧に仕上げておけよ・・・今日何カットか持って帰るからそれを組み合わせて完成だ」
俺がそう言うと、直樹は笑って
「はーーい!!」
俺と直樹は、台場のマンションを飛び出して・・・江戸川区の1DKに暮らす直之のマンションに転がり込んだ。
そして今日・・・・俺はあの失ったものを取り戻すため、台場に向かう。
俺の車に乗りエンジンを掛けると
「本当に今日、あのマンション・・・水道屋作業予定なんっすか?」
直之がタバコに火を付けてそう言った。
「ああ、先週マンションから知らせが来てた・・・作業は隣のタワーも入るって言ってたから・・・・今日は狩りには最高・・・・・」
台場のあのタワーマンション。
1つはOHの寮として使い、もう一つのタワーには2フロアほど来客用だとかなんかに使っている。
そこに・・・・上原湊の彼女、瑠衣ちゃんがいる。
直之をチラッと見ると、直之はニヤッと笑って
「先生に会うの久々だなー・・・・・」
そう言った。
幸は仁の部屋にいるという情報を手に入れた。
先に瑠衣ちゃんの部屋に行き・・・その後、幸を・・・取り返す。
それを思うと、俺の胸は少し・・・楽になる。
幸が俺の・・・胸の奥の穴?
まさか、あんな田舎者のダサい女。
そもそも・・・俺が1人の女に固執するわけない。
女なんて・・・・・。
—夏樹side
空港から電車で新橋に出ると・・・流石東京!
結構すごい人だわ。
駅からタクシーに乗り、
「台場のツインタワー迄ー・・・・」
そう言うとタクシーが走り出した。
瑠衣、湊君と上手くいったって・・・昨日言ってた!!///////////
良かったねぇー・・・・。
この前はスッゴク落ち込んでたのに。
本当に良かった。
後は美晴かぁ・・・・・。
美晴は私がNYに行ってから少ししたら婚姻届けを出すからってラインが来た。
結婚式の日取りも決まったら直ぐに連絡すると・・・・。
しかし、その連絡は来ず。
一体どうしたんだろうって・・・気になって美晴に聞こうと思ったけど、最初に慎吾に電話をして聞いた。
そしたら・・・・・。
『上手くいってないみたい』
そう言われた。
え・・・・、あんなに仲良かったのに???
慎吾には、
『直接本人から色々聞いてやってくれ』と、意味深な事を言われた。
だから今回の帰国で美晴とちゃんと話をしたいなって・・・そう思ってた。
え?
私っ???
私はー・・・・・普段から仕事第一に考えてきたし、海外への転勤が多く・・・・付き合っても続かない。
って、最後に男の人と付き合ったのなんてもう・・・何年も前だけどね。
学生時代は、そんな事なかったんだけどね。
社会人になってからは・・・まともに男性と付き合うとか・・・・中々できない。
—真也side
「真也さん、これ変じゃないですかね?」
俺の前で作業着を着て俺に見せるのは、直樹の兄貴、直之だ。
俺と直樹は少し前に・・・台場のマンションから逃げ出した。
あの日の夜、仁さんから電話を貰って・・・・全てバレたんだって・・・そう思った。
バレてヤバいというより・・・・何か違う気持ちだった。
なんだろう・・・・。
OHの罰が怖い、・・・・とかではない。
なんか・・・昔にも感じた事がある、喪失感に近いもの。
何か・・・失ったって、心の奥にスッゴイ大きな穴が開いた。
「真也さん?」
直樹に腕を揺すられ、ハッと我に返った。
「あ・・・・ああ・・・あ、大丈夫だろ・・・別にマジで作業しないし」
直之にそう言って俺も作業着の帽子を被った。
時刻は15時。
年明けのOH本社は毎年結構忙しい・・・はず。
長期休暇中に欲求が溜まり、発散したいと思っているセレブ女たちで予約が埋まっている&役員や取引先の挨拶が来る。
だから寮にはほとんどのスタッフが残らずフル出社。
「そろそろ行くか・・・直樹、動画・・・完璧に仕上げておけよ・・・今日何カットか持って帰るからそれを組み合わせて完成だ」
俺がそう言うと、直樹は笑って
「はーーい!!」
俺と直樹は、台場のマンションを飛び出して・・・江戸川区の1DKに暮らす直之のマンションに転がり込んだ。
そして今日・・・・俺はあの失ったものを取り戻すため、台場に向かう。
俺の車に乗りエンジンを掛けると
「本当に今日、あのマンション・・・水道屋作業予定なんっすか?」
直之がタバコに火を付けてそう言った。
「ああ、先週マンションから知らせが来てた・・・作業は隣のタワーも入るって言ってたから・・・・今日は狩りには最高・・・・・」
台場のあのタワーマンション。
1つはOHの寮として使い、もう一つのタワーには2フロアほど来客用だとかなんかに使っている。
そこに・・・・上原湊の彼女、瑠衣ちゃんがいる。
直之をチラッと見ると、直之はニヤッと笑って
「先生に会うの久々だなー・・・・・」
そう言った。
幸は仁の部屋にいるという情報を手に入れた。
先に瑠衣ちゃんの部屋に行き・・・その後、幸を・・・取り返す。
それを思うと、俺の胸は少し・・・楽になる。
幸が俺の・・・胸の奥の穴?
まさか、あんな田舎者のダサい女。
そもそも・・・俺が1人の女に固執するわけない。
女なんて・・・・・。
—夏樹side
空港から電車で新橋に出ると・・・流石東京!
結構すごい人だわ。
駅からタクシーに乗り、
「台場のツインタワー迄ー・・・・」
そう言うとタクシーが走り出した。
瑠衣、湊君と上手くいったって・・・昨日言ってた!!///////////
良かったねぇー・・・・。
この前はスッゴク落ち込んでたのに。
本当に良かった。
後は美晴かぁ・・・・・。
美晴は私がNYに行ってから少ししたら婚姻届けを出すからってラインが来た。
結婚式の日取りも決まったら直ぐに連絡すると・・・・。
しかし、その連絡は来ず。
一体どうしたんだろうって・・・気になって美晴に聞こうと思ったけど、最初に慎吾に電話をして聞いた。
そしたら・・・・・。
『上手くいってないみたい』
そう言われた。
え・・・・、あんなに仲良かったのに???
慎吾には、
『直接本人から色々聞いてやってくれ』と、意味深な事を言われた。
だから今回の帰国で美晴とちゃんと話をしたいなって・・・そう思ってた。
え?
私っ???
私はー・・・・・普段から仕事第一に考えてきたし、海外への転勤が多く・・・・付き合っても続かない。
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