HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います

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世界で一番寂しがりやな男


—仁side


幸が入れてくれたお茶をズズッと飲み、チラッと幸の方を見ると・・・まるで怒られてしまった子供の用に俺の隣で正座をしている・・・幸。

イヤイヤイヤ・・・・別に俺怒ってないから。

「そんなー・・・・ビビるなよ、俺ってお前にとって・・・怖い存在じゃないだろ?」
そう言うと、幸はゆっくり顔を上げて・・・俺を見て少し目を擦った。

・・・・・・・・・。

泣きたいの俺なんっすけど!!!
と、思ったけど・・・俺は・・・お前が元気でいてくれたらそれでいい。

本音は違うけど・・・。

すると、
「じ・・・仁君、何で??何でここに居るの??」
そう言ってメソメソメソメソ目を擦る。

テレビの脇にあったティッシュを幸の前に置き、
「何で??何で俺がここに居るかー・・・・お前分からないのか?」
そう言って顔を覗き込んだ。

幸は相変わらず・・・綺麗な肌で・・涙で濡れてるまつ毛がバッサバッサしてて長くて・・・チラッとこっちを見る目は、真ん丸で・・・少し茶色い目。

ん?
少し太った???

・・・・・・・・・・。
でも全く変わらない。

「お前に逢いたくて来たんだよ・・・・・逢いたくて逢いたくて・・・・毎日逢いたかった・・・・・・」
本音は・・・・。


逢いたかった。
ただ、それだけ・・・・・・。

格好つければいくらでも格好つけられるんだ。
『元気ならそれだけでよかった』
っていうのも本音だけど、それは格好つけて言った方だ。

本当は、ただ・・・幸に逢いたくて、そして・・・・取り戻したくてここに来た・・・・。

幸は口をパクパクさせ、

「わ・・・私は・・・・/////////////」

私は???
逢いたくなかった??

もうあれで・・・終わり??
だったらさっさとそう言って欲しい。

「良いよ、本音を言え・・・・俺に気を遣わないで良い」
そう言うと、幸は首を横に振って、

「分からないんです・・・私・・・・・」



そう言ってティッシュで涙を拭き、立ち上がった。

分からない・・・・???
それは、俺への気持ちが???

「ご・・ごめんなさい、あの・・・お食事は19時で・・・」
イヤイヤイヤ、お食事は何時でもいい!!!
俺も直ぐに立ち上がり、
「食事は何時でも良い!・・・・てか、分らないって??」

少し動揺した・・・・。

幸は俺をジッと見て、

「私も逢いたかった・・逢いたかったけど・・・・」

・・・・・・・・・///////////////

「でもダメなの、仁君・・・・私・・・・・仁君の傍には居られないよ・・・」
そう言って俺の胸を押し、部屋の出口へ歩いて行った・・・。

何でだよ、ちょっと待てって・・・・・。
幸の手を掴み、部屋の入口の扉の手前で引き留めた。

「なんで??何でダメなんだ?俺は・・・・・お前が出て行ってから・・・・・」

何で俺、こんなに情けない女々しい男になってるんだ??
まるで少し前の湊じゃねぇか!!!!//////////

幸は俺の手を振りほどこうとしたが・・俺はどうしても離せない。
もう・・離したくない。

「私は仁君が思っているほどいい子じゃない!!!」

そう言って、凄い勢いで俺の手を離し・・・・部屋を出て行った・・・・・。


ハァ・・・・・・。
なんだよ・・・・。

俺がこの何か月間か、お前が見てきた俺とは正反対で・・・・どうしようもない抜け殻みたいになっていたの・・・・。

知らないだろ???

俺は今までそういう感情的にならないように、人との関わりを・・・避けていた。
友情も、仲間も・・・そこそこの所まで。

恋人も何年も作らず、自分の弱さを隠していつも繕ってた。

でもな、実は・・・スッゲー寂しがりなんだって・・・それに気付いたのも最近だ。
自分でも気付かなかったんだ。

お前が出て行って・・・初めてそれに気付いたんだ。

ガクッと膝から落ち床に座り込み、・・・・
「情けなー・・・・・・・」

って・・・、思わずポロっと出た。


仕事にも集中できないし、夜も落ち着かないであまり寝れないし・・・だからと言ってそれを湊や健二に言うのも嫌だし。

で・・・有給取って、熱海までノコノコ来て・・・速攻振られる俺ってー・・・・。

ん??
でもアイツ、逢いたかったって・・・そう言ったよな????





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