恋文~everlasting love

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クリスマス

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—淳side



今日は何度も言うがクリスマスだ!!!!

凛ぼ顔を撫でて、
「夕飯何か食いに行く???」
俺が言うと・・・凛は笑って首を横に振った・・・。



?????
『クリスマスだし』
・・・・・。
『淳が好きな』
『唐揚げ作ろうと思って』

おおおおおおーーーー・・・・・。
凄い久しぶりだな!
凛のから揚げーー!

弁当に唐揚げ入ってるとメチャ嬉しかったし、一緒に暮らしてる時唐揚げだと・・・・子供みたいに喜んでた俺。

「そうだ!お前ケーキ買いたい店があるって言ってたよな??」
そうだ!!!せめてケーキッ!!!

すると、凛は商店街の中にあるパン屋をスマホで見せて来て、
『この前淳と行った時、お店の人がクリスマスケーキ販売するって言ってた』

早速凜と一緒に車に乗って街中のパン屋へ・・・。
ここは3日くらい前に見つけたパン屋。
凛がパンが食べたいって言ってー・・・色々買ったら結構美味かった。

車を降り一緒に手を繋いで歩いていると、意外といる観光客。

「意外と皆ここで年末年始過ごすんだな~・・・・」
俺がそう言うと凛は周りを見て、
『クリスマスなのに暖かいからクリスマスっぽくないね』

そう書いて笑った。
「でも沖縄もこんな感じだったよなー??」

何度も一緒に過ごしたクリスマス。
東京ではイルミネーションも見に行って、人にバレないかハラハラした。

凛は俺の顔を見て、
『東京のホテルはまだツリー飾ってあるかな?』
あ!!!
そうだ!!
後でホテル探さねぇと!!
「どうかなー・・・・まぁ無かったらー・・・来年何処かに見に行くか・・・・」

凛は嬉しそうにウンウンと頷いた。
そう、俺等にはこの先まだまだ時間がある・・・・。

あ・・・・。
そうだ!

「お前何か欲しいものある?」
俺が言うと・・・凛は少し考え・・・。
『わからない』
そう書いてまた笑った。

今回、凛がここまで俺を追って来てくれた・・・・。
流石の俺も・・・この先の事をちゃんと考えたんだ。

いつか由美さんにも言われたけど・・・凛とのこの先の事。


パン屋に行くと、店内は何人かお客さんが居た。
凛は俺の腕を掴み、パンを指さし・・・
「んー・・・・んー・・・」
って・・・。

ハイハイ・・・パンも買うのねー・・・。

「明日の朝食べるパン買っていくか?」
そう言うと、また頷いてトレーに・・・、それ・・・1回で食べるの?って、思うくらいの量のパンを乗せだす。
昔から本当にパン大好きだよな・・・てか、食い物全部好きか!!

トレーをレジに持って行くとお姉さんが、
「あ!!クリスマスケーキまだあるよ??どうするー??」
って・・・・・。

凛は一番小さい、2人で食べきれる大きさのものを指さし俺の腕をグイグイと引っ張る。

ハイハイ・・これね!!!

「あ・・じゃ、これ下さい!」

お姉さんはニッコリ笑って、
「凛ちゃんまだ声出ないー???早く良くなると良いねぇー!!父島なんてさストレスフリーだからきっとすぐに良くなるよ!!」
そう言った。

この島に暮らすようになってから、島の人達は凛の事を・・・・

『父島の蓮見凛』
と呼ぶようになった。

まぁ、そのまんまなんだけど・・・蓮見凛本人だという事は・・・明かしていない。

とりあえず今は、口が利けない凛ちゃん。
として・・・認識され、街を歩いていると結構皆声をかけてくれたりする。

「明日からちょっと竹芝行ってー・・・気分転換してきます!」
そう言うと、お姉さんは俺と凛に
「そうなのー???あ、お土産いらないからねぇ!!!」

そう言って笑った。


この島の人達は皆明るくて、人懐こかった。
島の人って・・・何処でもそうなのかな?




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